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学ぼう!にほんご 初中級 第8課「テストがあるたびにあわてて勉強をします」の教案

『学ぼう!にほんご 初中級』

誘ったり勧めたりするとき、「〜ませんか」と言うだけでなく、それがどのくらいいいのか・いつも何が起きるのか・だれが望んでいるのかを添えると、相手は答えやすくなり、行ってみたい気持ちにもなります。この課の項目はそのための道具で、「〜くらい」「〜ほど」で程度を、「〜たびに」で毎回くり返し起きることを、「〜がる」でほかの人の気持ちや望みを言い、最後に初級の「〜ませんか」で誘いを締めます。教えるときの芯は、項目を別々に覚えさせず、「説明+誘い」の一続きの話の中で使わせることです。「くらい」と「ほど」の使い分けと、「〜がる」を使える相手の制限は誤りが出やすいので、ここに時間を取ります。

このページについて教科書の本文・例文・練習の文は載せていません。例文と場面はすべて自作です。課の題と学習項目の表記は本の目次に合わせています。
学習項目5時間90分×2コマ

この課のねらい(Can-do)

  • 「〜くらい」「〜ほど」を使って、勧めたい物や場所のよさを、具体的なたとえで伝えられる(「信じられないくらい安い」)
  • 「N1はN2ほど〜ない」で二つを比べて言え、「くらい」と「ほど」の違い(ほどの方が大げさで硬め・軽く見る「くらい」は「ほど」にできない)が分かる
  • 「〜たびに」で、毎回くり返し起きることを言い、それを勧める理由にできる
  • 「〜がる」でほかの人の気持ちや望みを説明し、それを理由に「〜ませんか」で誘い、誘われたときに受ける・断るの返事ができる

進め方と時間配分

目安は 90分×2コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入(目標の場面)10分教師が「日曜日、公園に行きませんか」とだけ言う誘いと、様子や事情を添えた誘いを続けて聞かせ、どちらに行きたくなるかを聞く。前の誘いに足りないもの(どのくらいいいか・いつも何が起きるか・だれが行きたいか)を黒板に書き出し、この課の地図として最後まで残す
学習項目1 〜くらい…25分「とても〜」を「〜くらい〜」のたとえに言い換えて、店や物のよさを言う。初級の「10分くらい」(およその量)とは前の形が違うことを2行で対比し、軽く見る「くらい」は最後に一言だけ
学習項目2 〜ほど…30分項目1の文を「ほど」に替えて、どちらが大げさに聞こえるかを比べる。続けて「N1はN2ほど〜ない」の比較を、グラフと矢印の板書で向きを確かめながら
学習項目3 〜たびに…25分教師の「〜すると、いつも」を「〜するたびに」に言い換えて導入。「〜とき」との違い(くり返すことにだけ使う)を確かめ、勧める理由として使わせる
学習項目4 〜がる35分絵の人物の気持ちを「〜がっている」で言う。自分の気持ちには使わないこと、目の前の目上の人には使わないことを場面で確かめ、「〜たがっているので、〜ませんか」の形まで作っておく
学習項目5 〜ませんか15分初級の復習。1〜4で作った説明のあとに「〜んですが、よかったら〜ませんか」を置き、受ける・断るの返事まで一続きで練習する
目標の活動(誘いのロールプレイ)30分「誘う場所・相手・事情」を書いたカードを配り、説明を二つ以上入れて誘う→相手は受けるか、理由を言ってやんわり断る。相手と役を替えて3回
まとめ10分行きたくなった誘いを一つクラスで聞き直し、使われた項目に板書の地図で印を付ける。宿題の案内

学習項目 1 〜くらい…

意味・はたらき学習項目 1

ある状態の程度が大きいことを、「〜するくらい」のように具体的なたとえで示します。「信じられないくらい安い」は「とても安い」より、どのくらい安いのかが相手の頭に浮かびます。前には動詞の辞書形・ない形・「〜たい」、形容詞、名詞が来ます。初級の「10分くらい」(およその量)とは別の使い方で、この課では程度を表す「くらい」を扱います。また「くらい」には「これくらいの荷物なら一人で運べる」のように、程度が低い・大したことがないと軽く見る使い方もあり、こちらは「ほど」に置き換えられません。

接続

V辞書形/Vない/Vたい・いA・なAな・N+くらい(ぐらい)。「くらい」と「ぐらい」はどちらでもよい

形
V辞書形くらい〜(目が覚めるくらい辛い)Vない/Vたいくらい〜(眠れないくらい・泣きたいくらい)A・Nくらい〜(怖いくらい静かだ・プロくらい上手だ)Nくらい(軽く見る:これくらい、自分でやります)

導入

  • 「とても」をたとえに言い換える教師が近所の店を勧める話として「あのパン屋、とても安いです」と言い、学生に「どのくらい?」と聞き返させる。「信じられないくらい安いです」「毎日通いたくなるくらいおいしいです」と言い直して見せ、板書は「とても〜 = 〜くらい〜」の枠にする。学生に「とても寒い」「とても忙しい」を、自分の経験からたとえを作って言い換えさせる。
  • およその量の「くらい」と並べる「駅から10分くらいです」と「信じられないくらい近いです」を2行に書き、上は数や量につく、下は様子を表す文につく、と前の形の違いで見分けさせる。軽く見る「くらい」(これくらい、平気です)は最後に一言だけ触れ、項目2で「ほど」との違いとしてもう一度出す。

板書案

とても安い → 信じられない くらい 安い
V辞書形/Vない/Vたい・A・N + くらい + 様子
〔青〕10分くらい(数・量) / 〔赤〕泣きたいくらい(様子のたとえ)
決まった言い方:信じられないくらい・眠れないくらい・泣きたいくらい
〔緑〕これくらい、平気です(軽く見る) → ほど にできない

場面と発話(自作)

  • 留学生が、クラスメートに駅前の新しいラーメン屋を勧める。あの店、並んでも食べたいくらいおいしいんですよ。
  • 会社で、同僚が週末に行った温泉のことを話している。お湯がやわらかくて、時間を忘れるくらい気持ちがよかったです。
  • 引っ越しの手伝いを申し出てくれた友人に、荷物が少ないことを伝える。ありがとう。でも、これくらいの荷物なら一人で運べるよ。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

「とても〜」の文のカードを配り、自分の経験から「〜くらい」のたとえに言い換えさせる。次にペアで、勧めたい店や場所を一つ決め、「〜くらい」を使ってよさを2文で言わせる(この文を項目5の誘いの前半に使う)。

  1. 口頭教師が「とても〜」の文をキューにして出す(「この店のパン、とてもやわらかい」「きのうはとても寒かった」「宿題がとても多い」「部屋がとても静かだ」)。まず決まった言い方(信じられない・眠れない・泣きたい)を選ばせて全体で「信じられないくらいやわらかいです」と言い換え、次に個人を指名して、自分の経験から作ったたとえで言わせる。最後に数の文(駅から10分)と様子の文を混ぜて出し、どちらの「くらい」かを手で示させる。
  2. ペアAは「勧めたい物カード」(ラーメン・温泉・公園・本)を持ち、Bは中身を知らない。Bが「どうですか」「どのくらい〜ですか」と聞き、Aが「〜くらい〜です」で答える。Bは聞いたことを一文にまとめて言い返し(「並んでも食べたいくらいおいしいんですね」)、カード2枚ごとに役を替える。
  3. 産出「おすすめ一言CM」。自分が知っている店や物を一つ選び、「〜くらい」を入れた2文のCMを作ってクラスの前で言う(あとで項目5の誘いの前半に使う)。教師が見るのは、前が動詞なら辞書形・ない形になっているか(*びっくりくらい)、たとえと後ろの形容詞が合っているか、決まった言い方ばかりにならず自分のたとえが1つ入っているか。

つまずきと手当て

  • およその量の「くらい」と混ざって、「*びっくりくらい安い」のように動作の名詞をそのまま入れる。「びっくりする」と動詞の形にしてから「くらい」をつける、と前の形の板書に戻る
  • ちょうどいいたとえが思いつかずに止まる。日本語でよく使う決まった言い方(信じられないくらい・泣きたいくらい・眠れないくらい・死ぬほど)を先に3〜4個渡しておくと、すぐ使える
  • 軽く見る「くらい」を目上の人との会話で使い、相手の言ったことを小さく扱う響きになる(先生に「それくらい分かりますよ」)。誤りではないが、言われた側が軽く扱われたと感じることがあると伝える

既習の文型との違い

  • 数・量+くらい(およその量・初級)初級の「1時間くらい」「三つくらい」は、数や量のあとについて「だいたい」を表します。この課の「くらい」は様子を表す文(動詞・形容詞)のあとについて、程度の大きさをたとえで示します。学習者は前に何が来るかを見ずに意味を取り違えるので、前が数か、文かで見分けさせます。
  • とても/すごく+A(初級)「とても安い」は程度が大きいことを言うだけですが、「信じられないくらい安い」はどのくらいかを聞き手に思い浮かべさせます。両方を重ねて「とても信じられないくらい」と言う学習者がいますが、ふつうはどちらか一つで足ります。
関連する文型

学習項目 2 〜ほど…

意味・はたらき学習項目 2

「くらい」と同じく、程度をたとえで示します(夜も眠れないほど心配した)。「くらい」より程度が強く、大げさに聞こえ、少し硬いので、書き言葉やあらたまった話でよく使われます。「ほど」は程度が高いときにしか使わず、「これくらいなら平気」のように軽く見る使い方はできません。もう一つ大事なのが「N1はN2ほど〜ない」の比較で、「今年の夏は去年ほど暑くない」は「去年のほうが暑かった」という意味です。この比較にはふつう「ほど」を使い、後ろは否定の形になります。「Nほど〜Nはない」(この店ほど安い店はない)は、それがいちばんだという言い方です。

接続

V辞書形/Vない・いA・なAな・N+ほど。比較は N1はN2ほど+形容詞・動詞の否定形

形
V辞書形/Vないほど〜(夜も眠れないほど心配した)N1はN2ほど〜ない(今年は去年ほど暑くない)Nほど〜Nはない(この店ほど安い店はない)

導入

  • 「くらい」の文を「ほど」に替えて比べる項目1で作った「信じられないくらい安い」を「信じられないほど安い」と書き換えて並べ、どちらが大げさに聞こえるかを学生に聞く。続けて、自作のニュースの見出しや旅行パンフレットふうの文を見せ、書いた文では「ほど」がよく出ることを確かめる。
  • 「〜ほど〜ない」をグラフで去年と今年の夏の気温を棒グラフで描き、「去年のほうが暑かった」を「今年は去年ほど暑くない」と言い換えて板書する。文の主語は今年なのに、暑かったのは去年だという向きを矢印で示し、学生に自分の国と日本で比べさせる(「私の国の冬は日本ほど寒くないです」)。

板書案

信じられない くらい 安い = 信じられない ほど 安い(〔赤〕ほど=大げさ・硬め)
N1 は N2 ほど + A/V の否定形
今年の夏 は 去年 ほど 暑くない。 〔矢印〕暑かったのは → 去年
Nほど〜Nはない = いちばん
〔緑〕軽く見る意味には使えない(あいさつくらい しなさい)

場面と発話(自作)

  • 旅行の写真を見せながら、留学生が友人に自分の町の祭りを勧める。夜になると、通りが歩けないほど人でいっぱいになるんです。
  • 日本に来て1年の留学生が、先輩に日本の夏の感想を聞かれた。私の国の夏は、日本ほど蒸し暑くないです。
  • 歓迎会の店を探している同僚に、知っている店を勧める。この辺りで、あの店ほど料理の種類が多い店はないと思いますよ。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

まず二つの物を比べるカード(電車とバス・東京と自分の町など)で「AはBほど〜ない」を言わせ、「では、どちらが〜ですか」と聞き返して向きを確かめる。次に項目1の文を「ほど」に替えて言わせ、友達との会話と作文のどちらに合うかを選ばせる。

  1. 口頭二つの物の絵や数字のカードをキューにする(東京とソウルの冬の気温・電車とバスの値段・漢字とひらがなの難しさ・兄と弟の背)。教師が「冬・東京・ソウル・寒い」と出し、まず「どちらが寒いですか」と聞いて向きを確かめてから、全体で「東京の冬はソウルほど寒くないです」と言わせる。次に個人を指名し、項目1の「くらい」の文を「ほど」に言い換えさせる。
  2. ペアAは「自分の国」、Bは「日本」の情報カード(気温・物の値段・電車の数)を持ち、互いのカードは見せない。Aが「日本の夏は暑いですか」と聞き、Bの答えを聞いてから「私の国の夏は日本ほど暑くないです」か「日本より暑いです」のどちらかで言う。否定で比べるか肯定で比べるかを、相手の答えに合わせて選ばせる。3枚ごとに交替。
  3. 産出「くらべっこインタビュー」。クラスメート2人に、その人の国と日本を比べてもらい(食べ物・天気・交通)、聞いたことを「〜さんの国の冬は日本ほど寒くないそうです」と第7課の伝聞の形で報告する。教師が見るのは、「ほど」の後ろが否定になっているか、比べる向きが逆になっていないか、報告の「そうです」の前が普通形になっているか。

つまずきと手当て

  • 「今年は去年ほど暑くない」を「今年のほうが暑い」と逆に取る。「ほど」の前の名詞(去年)のほうが程度が上、とグラフと矢印の板書に戻る
  • 比べるつもりで「*今年は去年ほど暑いです」と肯定の形にする。比べる「〜ほど」の後ろは否定になる、と板書で見せる。肯定で比べるときは初級の「AはBより〜」を使う
  • 軽く見る意味で「*あいさつほどしなさい」と言う。程度が低い・それだけでいい、と言うときは「くらい」だけ(あいさつくらいしなさい)と、項目1の板書と並べて確かめる
  • 友達との会話で「ほど」ばかり使い、大げさで硬く聞こえる。誤りではないので直さず、話すときは「くらい」が多く、書くときは「ほど」が多い、と伝える

既習の文型との違い

  • 〜は…より―です(初級Ⅰ 第6課)「去年は今年より暑かった」は、程度が上のものを主語にして肯定で比べます。「今年は去年ほど暑くない」は、程度が下のものを主語にして否定で比べるので、同じことを反対側から言っています。学習者は「ほど」を「より」と同じだと考えて「*今年は去年ほど暑いです」と肯定にするので、二つの文を矢印つきで並べます。
  • AよりBのほうが〜/〜に比べて…(初中級 第5課)第5課の形は、どちらが上かをはっきり言う比べ方です。「AはBほど〜ない」はBを基準にして「Aはそこまでではない」と言う形で、上か下かを言い切る第5課の形より控えめに聞こえます。ただし、Aが下だと言っていることに変わりはないので、相手の国や物をAに置くと失礼に聞こえることがある、と添えます。
関連する文型

学習項目 3 〜たびに…

意味・はたらき学習項目 3

「Aするたびに、B」で、Aが起きるときはいつも必ずBが起きる、ということを表します。「この歌を聞くたびに、国の家族を思い出す」のように、くり返す出来事と、そのたびに起きる気持ちや習慣を結びます。「〜とき」は一回だけのことにも使えますが、「〜たびに」は何度もくり返すことにしか使いません。後ろには、自然にそうなること(思い出す・新しい発見がある)や、いつもしている習慣が来ることが多い傾向があります。誘う・勧める場面では、「行くたびに〜」が「何度行ってもいい」という理由になります。

接続

V辞書形+たびに/Nの+たびに(テスト・出張・旅行など、くり返す出来事の名詞)

形
V辞書形たびに〜(この店に来るたびに)Nのたびに〜(出張のたびに・会議のたびに)〜たびに、〜てしまいます(いつもそうなってしまう)

導入

  • 教師の「いつも」を言い換える教師が「実家に帰ると、いつも母が料理をたくさん作ってくれます」と話し、「帰るたびに」に言い換えて板書する。「いつも」「毎回」が前の出来事にかかることを矢印で示し、学生に「日本に来てから、〜するたびに〜」を自分のことで一つずつ言わせる。
  • 「とき」と「たびに」を分ける「去年京都に行ったとき、雪が降りました」を書き、これを「たびに」にできるかを学生に聞く。一回だけのことなので言えない、と確かめてから、「京都に行くたびに、雨が降ります」(何回行っても)と並べ、「たびに」は何回もくり返すことが前提、と一言でまとめる。

板書案

実家に帰ると、いつも 〜 → 実家に 帰る たびに、〜
V辞書形 + たびに / N の + たびに
〔赤〕帰る(辞書形) ×帰った たびに
〔青〕とき = 1回でも○ / たびに = 何回もくり返すことだけ
テストの たびに、あわてて 勉強します。

場面と発話(自作)

  • 留学生が友人に、近くの公園へいっしょに行こうと話している。あの公園、行くたびに違う花が咲いているんです。
  • 会社で、同僚に出張のお土産を渡しながら話す。大阪に出張するたびに、ここのお菓子を買ってしまうんです。
  • 日本語学校で、学生が先生に、漢字の小テストのことで相談する。小テストのたびに、同じ漢字を間違えてしまいます。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

「〜するたびに」の前半だけのカード(電車に乗る・雨が降る・国に電話する・会議)を引かせ、自分の経験で後半を作らせる。ペアで聞き合い、相手の文を「〜さんは〜するたびに〜そうです」と報告させる(第7課の伝聞の復習にもなる)。

  1. 口頭教師がくり返す出来事のキューを出す(「国に電話する」「雨が降る」「会議」「この歌を聞く」「テスト」)。まず動詞のキューで全体に「国に電話するたびに」まで言わせ、名詞のキューで「会議のたびに」と「の」を入れさせる。次に個人を指名し、後半を自分のことで付けさせる(「雨が降るたびに、頭が痛くなります」)。最後に教師が一回だけの話として「先月、国に電話したとき…」と出し、「たびに」が使えるかどうかを判断させる。
  2. ペアAが「〜するたびに、何をしますか」「〜のたびに、どうなりますか」と質問カードで聞き、Bが自分のことで答える。Aは聞いた答えをメモして、「Bさんは〜するたびに〜そうです」と報告文にする。質問カード3枚ごとに役を替え、最後にお互いの報告文を読み合って直し合う。
  3. 産出「『たびに』あるある発表」。自分にいつも起きること・いつもしてしまうことを3つ書き(「スーパーに行くたびに、お菓子を買ってしまいます」)、一つを選んで勧める理由に変えて言う(「あの公園は行くたびに〜ので、行ってみませんか」)。教師が見るのは、前が辞書形か「Nの」か、一回だけのことに使っていないか、後ろが毎回のことになっているか。

つまずきと手当て

  • 「*行ったたびに」「*来たたびに」とた形にする。前は辞書形(行くたびに)、と板書の形で固定する。過去のことを話すときも「行くたびに〜ました」でよいと示す
  • 「Nのたびに」の「の」を落として「*テストたびに」と言う。名詞のときは「の」が要る、と「テストのたびに」「出張のたびに」を声に出してくり返す
  • 一回だけの出来事に使ってしまう(「先月の京都旅行のたびに、雪が降りました」)。くり返すことでないと「たびに」の意味にならないので、「〜とき」に直す

既習の文型との違い

  • 〜とき、…(初級Ⅰ 第18課)「〜とき」は一回だけの出来事にも、くり返す出来事にも使えます。「〜たびに」はくり返すことにしか使わず、「毎回必ず」という気持ちが強く出ます。「去年京都に行ったとき」を「去年京都に行くたびに」と言い換えてしまう学習者がいるので、一回の話か何回もの話かをまず聞きます。
  • 〜と、…(初級Ⅰ 第15課)「春になると、花が咲きます」の「と」も、いつもそうなる関係を表しますが、自然の決まりや機械の操作のように、だれがしても同じになることに多く使います。「たびに」は話す人の経験として、そのたびに起きる気持ちや習慣を言うのに向いています。
関連する文型

学習項目 4 〜がる

意味・はたらき学習項目 4

気持ちや感覚を表す形容詞(寂しい・痛い・怖い・ほしい)や「〜たい」について、ほかの人の気持ちが、顔や態度や言葉に出ているのを外から見て言う形です。日本語では、人の気持ちは本人にしか分からないものとして扱うので、「妹は寂しいです」と言い切るより「寂しがっています」と言うほうが自然です。今の様子は「〜がっている」、その人のいつもの傾向は「〜がる」(子どもは注射を怖がる)で言います。自分の気持ちには使わず、「寂しいです」「帰りたいです」と言います。また、目の前にいる目上の人に「先生も〜たがっていますか」と言うと、相手の気持ちを外から観察しているように聞こえて失礼になるので、本人には「〜ませんか」で聞き、ほかの人に伝えるときは「〜たいとおっしゃっていました」にします。

接続

いA(「い」を取る)・なA+がる(寂しがる・残念がる)/Vたい→Vたがる/ほしい→ほしがる。「〜がる」は動詞(グループⅠ)で、目的語の助詞は「を」

形
Aがる/Aがっている(寂しがっている・痛がっている)Vたがる/Vたがっている(国に帰りたがっている)Nをほしがる(新しいゲームをほしがっている)Aがらないで(恥ずかしがらないで)

導入

  • 絵の人物の気持ちを言う注射を見て泣いている子ども、窓の外をじっと見ている一人暮らしの老人などの絵を見せ、まず「この子は怖いです」と言わせてから「どうして分かりますか」と聞く。「顔を見ると分かる」という答えを受けて「怖がっています」と言い換え、板書は「本人:怖いです」「ほかの人:怖がっています」の2行にする。
  • 「〜たい」から「〜たがる」へ教師が「私は夏休みに旅行に行きたいです。娘も海に行きたがっています」と自分の家族の話をし、「〜たい」が「〜たがる」に変わると助詞が「を」になる(「お菓子が食べたい」→「お菓子を食べたがる」)ことを赤で書く。学生に、家族やルームメートが今ほしがっている物・したがっていることを言わせる。

板書案

本人:(私は)寂しいです / ほかの人:妹は 寂しがっています
いA(い を取る)・なA + がる / Vたい → Vたがる / ほしい → ほしがる
〔赤〕お菓子 が 食べたい → お菓子 を 食べたがる
今の様子:〜がっている / いつもの傾向:子どもは注射を怖がる
目の前の先生には「〜たがっていますか」ではなく → 「〜ませんか」

場面と発話(自作)

  • 留学生が、日本人の友人を週末の祭りに誘う。うちの弟が、日本のお祭りに行きたがっているんです。よかったら、いっしょに行きませんか。
  • 保育園で、保育士が迎えに来た親に、昼間の子どもの様子を話す。お昼寝のあと少し寂しがっていましたけど、すぐ元気になりましたよ。
  • 新しいクラスで、発表を前に緊張している学生に、先生が声をかける。間違えてもいいですから、恥ずかしがらないで話してみてください。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

家族・友達・ペットの絵カードと、気持ちのカード(寂しい・痛い・ほしい・〜たい)を組み合わせて「〜は〜がっています」と言わせる。次に、ほかの人の望みを理由にした誘いの文(「〜が〜たがっているので、いっしょに〜ませんか」)を作らせ、項目5につなぐ。

  1. 口頭人物の絵と気持ちの語をキューにする(泣いている子ども+怖い、一人で窓を見ている人+寂しい、おもちゃを指さす子ども+ほしい、地図を見ている友達+行きたい)。まず全体で「この子は怖がっています」と言わせ、次に「ほしい」「〜たい」のカードで助詞を「を」に替えて言わせる(「おもちゃをほしがっています」)。最後に「私」のカードを混ぜ、自分のときは「〜がる」にしないことを個人指名で確かめる。
  2. ペアAは家族やルームメートの「気持ちカード」(だれが・何を・どう思っているか)を持ち、Bは知らない。Bが「〜さんは元気ですか」「何かほしがっていますか」と聞き、Aがカードを見て「〜がっています」「〜たがっています」で答える。Bはそれを聞いて、その人のために何をしてあげるかを一言提案する。カード2枚ごとに交替。
  3. 産出「気持ちの代弁リポート」。家族・友達・ペットのうち一人を選び、その人が今ほしがっている物・したがっていること・いやがっていることを3文で話し、最後に「〜が〜たがっているので、いっしょに〜ませんか」と相手を誘う。教師が見るのは、助詞が「を」になっているか、形容詞の「い」を取っているか、自分の気持ちや目上の人に使っていないか。

つまずきと手当て

  • 「*弟は犬がほしがっています」「*ケーキが食べたがっています」と「が」のままにする。「〜がる」は動詞なので目的語は「を」、と板書の赤に戻る
  • 「*ほしいがる」「*寂しいがる」と形容詞の「い」を残す。「い」を取ってから「がる」をつける、と形を声に出して確かめる
  • 自分のことに使って「私は国に帰りたがっています」と言う。自分の気持ちは本人だから分かるので「帰りたいです」と言い切る、と本人とほかの人の2行の板書で確かめる
  • 目上の人に向かって「先生もパーティーに来たがっていますか」と聞く。文としては作れるが、気持ちを外から見て言う形なので失礼に聞こえる。本人には「先生もいらっしゃいませんか」、ほかの人に伝えるときは「先生も来たいとおっしゃっていました」に替える

既習の文型との違い

  • 〜ほしいです/〜たいです(初級Ⅰ 第9課)「ほしいです」「〜たいです」は話している本人の気持ちを言う形で、主語はふつう「私」です。ほかの人について言うときは「〜がっています」にします。学習者は「弟は国に帰りたいです」のように初級の形のまま三人称に使うことが多く、言い切ると他人の心の中を決めつけて聞こえます。
  • 〜そうです 様態(初級Ⅱ 第29課)/〜ようです(初級Ⅱ 第24課)「寂しそうです」は見た目から受けた印象、「寂しいようです」は様子から推し量った判断で、どちらも話す人の見方です。「寂しがっています」は、その人が気持ちを顔や言葉で外に出しているという事実として言います。そのため「〜がっています」は相手がはっきり態度に出しているときに使う、と場面で見分けさせます。
関連する文型

学習項目 5 〜ませんか

意味・はたらき学習項目 5

初級で習った、相手を誘う・勧める形です。この課では形そのものより、誘う前に事情や内容を添える流れを練習します。「〜んですが、よかったら〜ませんか」のように、まず理由や様子を言ってから最後に「〜ませんか」で相手の気持ちを聞くと、誘いがやわらかくなり、相手も断りやすくなります。「〜ませんか」はするかどうかを相手に決めてもらう言い方で、「〜ましょう」はいっしょにすることがほぼ決まっているときに使います。物や体験を勧めるときは「〜てみませんか」、友達には普通体の「〜ない?」になります。

接続

Vます形の「ます」を取る+ませんか(普通体は Vない+?)。事情は「〜んですが」「〜ので」で前に置く

形
〜んですが、よかったら〜ませんか〜ので、いっしょに〜ませんか〜てみませんか(勧める)〜ない?(友達に)

導入

  • 説明のない誘いと、ある誘い導入で聞かせた二つの誘い(「日曜日、公園に行きませんか」だけの誘いと、項目1〜4の形で様子や事情を添えた誘い)にもう一度戻り、学生に誘う前の部分だけを抜き出させる。板書は「事情・様子+んですが、+よかったら+〜ませんか」の枠にし、項目1〜4で作った文をこの枠の前半に入れさせる。
  • 返事まで一続きで誘われた側の返事を「受ける」(いいですね。ぜひ)と「断る」(行きたいんですが、その日はちょっと…)の2つに分けて板書し、「行きませんか」に「はい、行きません」とは答えないことを確かめる。教師が誘い役、学生が返事役で数回回してから、役を替える。

板書案

事情・様子 + んですが、+ よかったら + Vませんか
あそこのケーキ、信じられないくらいおいしいんですが、よかったら行きませんか。
〔青〕受ける:いいですね。ぜひ。 〔赤〕断る:行きたいんですが、その日はちょっと…
「はい、行きません」とは答えない
友達:〜ない? / 勧める:〜てみませんか

場面と発話(自作)

  • 日本語学校で、留学生がクラスメートを学校の近くの和菓子屋に誘う。あそこの大福、信じられないくらいやわらかいんです。授業のあと、行ってみませんか。
  • 会社で、同僚が新しく入った人を昼ご飯に誘う。近くに安くておいしい定食屋があるんですが、よかったらいっしょに行きませんか。
  • 寮で、留学生がルームメートを週末の花火大会に誘う(友達同士)。毎年、見るたびに感動するんだ。今年もいっしょに行かない?

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

「場所・相手・事情」のカード(例:和菓子屋・クラスメート・何度行ってもおいしい)を引かせ、項目1〜4の形を一つ以上入れた説明と「〜ませんか」を一続きで言わせる。相手は受けるか断るかで返し、断るときも理由を一言添える。

  1. 口頭教師が「場所+様子」のキューを出す(「和菓子屋・やわらかい」「温泉・気持ちがいい」「公園・行くたびに花が違う」「弟・祭りに行きたがっている」)。全体で「〜んですが、よかったら行きませんか」まで一息で言わせ、次に個人を指名して誘わせ、教師が受ける・断るの返事を返す。続けて教師が誘い役になり、学生に受ける返事と断る返事を交互に言わせる。
  2. ペアAは「誘いカード」(場所・日時・事情)、Bは「予定カード」(その日に空いているか・好きかどうか)を持つ。Aが説明を一つ添えて誘い、Bは予定カードに合わせて受けるか、理由を一言添えて断る。断られたら、Aは別の日を「〜はどうですか」と一度だけ提案する。カードを替えて役を交替する。
  3. 産出「説明つき誘いロールプレイ」。学生が自分で誘いたい相手(クラスメート・同僚・先輩)と場所を決め、項目1〜4の形を二つ以上入れた説明のあとで誘い、相手は自分の本当の予定で答える。教師が見るのは、説明が長すぎて何に誘っているのか分からなくなっていないか、「〜んですが」でつながっているか、相手に合わせて丁寧体と普通体(〜ない?)を選べているか。

つまずきと手当て

  • 誘うつもりで「いっしょに行きたいですか」と聞く。文としては正しいが、相手の希望を直接たずねる形になり、誘いとしては不自然で、目上の人には失礼に聞こえる。「〜ませんか」に直す
  • 「行きませんか」と聞かれて「はい、行きません」と答える。否定の形でも誘いなので、受けるなら「ええ、ぜひ」「いいですね、行きましょう」、断るなら「すみません、その日はちょっと…」と答える、と返事の板書で確かめる
  • 事情の説明が長くなり、何に誘っているのかが最後まで分からない。説明は1〜2文で切り、「〜んですが」でつないで「〜ませんか」まで一息で言う練習をする

既習の文型との違い

  • いっしょに〜ませんか/〜ましょう(初級Ⅰ 第5課)初級では形を覚えることが中心でしたが、この課では誘う前に事情を添える流れが主役です。「〜ましょう」はいっしょにすることがほぼ決まっているときの言い方で、最初の誘いに使うと相手が断りにくくなります。誘いは「〜ませんか」、相手が受けたあとに「じゃ、〜ましょう」と分けて練習します。
  • 〜くれませんか(初中級 第1課)「教えてくれませんか」は相手に何かをしてもらう依頼で、するのは相手だけです。「いっしょに行きませんか」は話す人も相手もする誘いです。形が似ているので、「だれがするか」を聞いて区別させます。
関連する文型

語彙の扱い

この課の語は、程度を強く言う決まった言い方(信じられないくらい・泣きたいくらい・眠れないほど)、くり返す出来事の名詞(テスト・出張・旅行・会議)、気持ちを表す形容詞(寂しい・怖い・痛い・恥ずかしい)の三つのかたまりに分けて扱うと、そのまま学習項目の練習に使えます。気持ちの形容詞は「寂しい→寂しがる」のように「〜がる」の形とセットで、出来事の名詞は「出張のたびに」のように「〜のたびに」の形で覚えさせます。

この課の練習で使う語(12語・意味・連語・例文)

  • 勧めます(すすめます) 自分がいいと思う物や場所を、相手にもしてみるように言います。 店を〜・本を〜・友達に〜
    新しく来た留学生に、学校の近くの店を教える。
    この店、安くておいしいので、みんなに勧めているんです。
  • 誘います(さそいます) いっしょに何かをしようと、相手に声をかけます。 食事に〜・友達を〜・旅行に〜
    クラスメートが、週末の予定を話している。
    日曜日、木村さんを映画に誘うつもりです。
  • 断ります(ことわります) 頼まれたり誘われたりしたことを、できないと言って受けません。 誘いを〜・やんわり〜・理由を言って〜
    会社で、同僚が飲み会のことを話している。
    あしたは朝が早いので、今日の飲み会は断りました。
  • 信じられない(しんじられない) 本当だと思えないほど、ふつうとは違う様子です。程度を強く言うときによく使います。 〜くらい安い・〜ほど速い・〜話
    友達が、新しいスーパーの値段に驚いている。
    このりんご、信じられないくらい安いですね。
  • 蒸し暑い(むしあつい) 気温が高いうえに空気がしめっていて、体がべたべたする暑さです。 〜夏・〜夜・〜日が続く
    日本に来たばかりの留学生が、天気のことを話す。
    私の国の夏は、日本ほど蒸し暑くないです。
  • 並びます(ならびます) 店や駅などで、順番を待つために人が一列になります。 列に〜・店の前に〜・1時間〜
    人気のラーメン屋の前で、友達と話している。
    この店は、行くたびに30分くらい並びます。
  • 出張(しゅっちょう) 仕事のために、ほかの町や国へ行くことです。くり返す出来事として「〜のたびに」とよくいっしょに使います。 〜に行く・〜のたびに・大阪〜
    会社で、同僚がお土産を配っている。
    出張のたびに、みんなにお菓子を買ってきてくれるんです。
  • 思い出します(おもいだします) 前にあったことや人を、もう一度心の中に浮かべます。 国を〜・子どものころを〜・名前を〜
    留学生が、好きな歌の話をしている。
    この歌を聞くたびに、国の友達を思い出します。
  • 寂しがります(さびしがります) ほかの人が、寂しい気持ちを顔や態度に出します。 一人で〜・子どもが〜・家族が〜
    留学生が、国にいる祖母のことを話す。
    私が日本に来てから、祖母が少し寂しがっているそうです。
  • 怖がります(こわがります) ほかの人や動物が、怖い気持ちを態度に出します。 犬を〜・注射を〜・暗いところを〜
    公園で、知り合いの子どもを見ながら話す。
    この子は大きい犬を怖がるので、少し離れましょう。
  • 恥ずかしがります(はずかしがります) ほかの人が、恥ずかしい気持ちを態度に出して、前に出たり話したりしません。 人の前で〜・子どもが〜
    日本語のクラスで、先生が発表の前に声をかける。
    恥ずかしがらないで、大きい声で言ってみましょう。
  • 感動します(かんどうします) すばらしいものを見たり聞いたりして、心が強く動きます。 映画に〜・とても〜・心から〜
    週末に花火大会に行った留学生が、感想を話す。
    花火がきれいで、涙が出るくらい感動しました。

宿題と次のコマ

宿題は、自分が人に勧めたい場所・店・物を一つ選び、「〜くらい(ほど)」と「〜たびに」を入れて様子を2〜3文で書き、最後を「〜ませんか」で締めた誘いの文を作ること。家族や友達が行きたがっていることを理由にしてもよい。次のコマの最初に何人かに読んでもらい、聞いた人が受ける・断るの返事をしてから、第9課(話題から連想して会話を進める課)に入ります。

よくある質問

  • 「くらい」と「ほど」はどう教え分ければいいですか?

    まず同じ文を「くらい」「ほど」で並べ、意味はほぼ同じで、「ほど」のほうが大げさで硬めに聞こえることを確かめます。そのうえで、違いが形に出る二つの点を押さえます。一つは「AはBほど〜ない」の比べ方にはふつう「ほど」を使うこと、もう一つは「これくらい平気」のように軽く見る使い方は「くらい」だけだということです。話すときは「くらい」、書くときは「ほど」が多い、と伝えておけば、細かい使い分けで止まりません。

  • 「今年は去年ほど暑くない」を学習者が逆の意味に取ります。どう見せればいいですか?

    棒グラフを描き、「ほど」の前の名詞(去年)のほうが高い、と矢印で示すのがいちばん早いです。文の主語(今年)と暑かったもの(去年)が違うことを、色を変えて板書します。練習では文を言わせたあとに必ず「では、どちらが暑かったですか」と聞き返し、向きを毎回確かめます。

  • 「〜たびに」と「〜とき」の違いは何ですか?

    「〜とき」は一回だけのことにも使えますが、「〜たびに」は何度もくり返すことにしか使いません。「去年京都に行ったとき」は言えても、「たびに」にはできません。また「たびに」の前は、過去の話でも辞書形(行くたびに〜ました)にします。一回の話か何回もの話かを先に聞くと、学習者は自分で選べるようになります。

  • 「〜がる」はなぜ自分や目上の人に使えないのですか?

    日本語では、人の気持ちは本人にしか分からないものとして扱い、ほかの人の気持ちは外に出ている様子から言う、という区別をします。「〜がる」はその「外から見て言う」形なので、自分の気持ちには使わず「寂しいです」と言い切ります。目の前の目上の人に使うと、相手の心を観察して言っているように聞こえて失礼になるので、本人には「〜ませんか」で聞きます。

  • この課は何コマで終わりますか?

    90分×2コマが目安です。1コマ目で「くらい」「ほど」「たびに」までを扱い、2コマ目で「〜がる」と「〜ませんか」を入れて、最後の誘いのロールプレイに30分ほど取ります。「くらい」と「ほど」の比べ方で時間がかかるクラスは、軽く見る「くらい」を2コマ目の冒頭に回してもかまいません。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。