発話時を基準に時を示すのが絶対テンス、主節の出来事を基準に前後関係を示すのが相対テンス。
「明日、駅に着いたら電話します」のタ形が過去を表さないのはこのため。「日本へ来たとき買いました/来るとき買いました」の対比も同じ仕組みで、どちらが先に起こるかが形で示される。
「タ形=過去」とだけ教えると、この用法でつまずく。
「寝る前に歯をみがく」の「前に」の前は必ずル形になり、過去の話でも「昨日、寝る前に本を読んだ」とル形を使う。反対に「〜あとで」の前はタ形で、「明日、授業が終わったあとで会いましょう」と未来の話でもタ形になる。どちらも主節の出来事との前後関係を示す相対テンスの例である。
「国へ帰るとき、空港でお土産を買いました」は帰る前、つまり出発する側の空港で買ったことを表す。「国へ帰ったとき、空港でお土産を買いました」は国に着いてから買ったことを表す。どちらも文全体は過去の話だが、「帰る」「帰った」の形は、主節の「買った」より先か後かを示している。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。