場面と役割を設定し、その人物になったつもりでやり取りをする教室活動。学習した表現を、実際の場面に近い形で使ってみる橋渡しの役割をもつ。
設計の要はロールカードである。誰が・どこで・誰に対して・何を達成したいのか(目的)を書き、相手のカードの中身は見せないことで情報の差を作る。目的が書かれていないカードは会話が続かず、逆にせりふまで書けば暗唱になってしまう。
せりふを与える台本つきロールプレイから、条件だけ与える素(す)ロールプレイへと段階的に進めるのが定石。評価にも用いられ、OPI(口頭能力インタビュー)ではロールプレイが課題の一部として組み込まれている。「役を演じさせること自体が目的」ではなく、目的達成のために言語を使わせることが目的である。
Aのカード「あなたはアパートの住人です。隣の部屋の音楽が夜遅くまで聞こえて眠れません。関係を悪くしないように、音を小さくしてほしいと頼んでください。」Bのカード「あなたは隣の部屋の住人です。最近、友達がよく遊びに来ます。隣の人が話しかけてきたら対応してください。」Bの事情はAには見せず、互いに知らない情報を残しておく。
初めは「すみません、ちょっとお願いがあるんですが」で始まる会話のモデルを示し、それに沿って練習する。慣れてきたら、上のような条件だけのカードを渡し、表現の選び方も話の進め方も学習者に任せる。終わったあとは、目的を達成できたか、相手との関係に配慮した言い方だったかを振り返る。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。