日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

学ぼう!にほんご 初級Ⅰ 第15課「わたしの趣味はサッカーをすることです」の教案

『学ぼう!にほんご 初級Ⅰ』

この課で辞書形が初めて出ます。辞書形は「〜ことです」「〜ことができます」「〜と、…」の中で使う文の途中の形として入れ、辞書形で文を終える言い方(普通体)は第17課まで出さないと決めておくと、学習者が迷いません。最初の「〜になります/〜くなります」はます形のまま使えるので、新しい形に入る前の肩ならしとして、第6課の形容表現と第12課の「〜にします」を思い出させながら「変わる」ことを言わせます。後半の「〜と、…」は、季節・機械・道案内のように「こうすると、いつもこうなる」ことを言う形で、後ろに「〜ましょう」「〜てください」が来ない点を早めに押さえます。

このページについて教科書の本文・例文・練習の文は載せていません。例文と場面はすべて自作です。課の題と学習項目の表記は本の目次に合わせています。
学習項目5時間90分×2コマ

この課のねらい(Can-do)

  • 季節・体・日本語の力などの変化を「〜くなります/〜になります」で言い、将来の希望を「〜になりたいです」で言える
  • ます形から辞書形を作り、「趣味は〜ことです」で自分の趣味を説明し、相手の趣味を聞ける
  • 「〜ことができます/できません」で、自分ができること・その場所でできることを言い、聞ける
  • 「〜と、…」で、道案内や機械の使い方、季節の決まった変化を説明できる

進め方と時間配分

目安は 90分×2コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入(前の課とのつなぎ)10分第14課の「〜てあげました/〜てもらいました」で週末にしたことを2〜3人に聞いて復習する。そのあと4月と8月の絵を2枚並べて「4月は暖かいです」(第6課の形容表現)を言わせ、この課は「変わる」ことと「すること」を言う課だと予告する
学習項目1 〜になります/〜くなります25分ます形のままで言えるので、辞書形より先に入れる。変わる前と変わった後の2枚の絵で導入し、い形容詞とな形容詞・名詞の2列で板書。「何になりたいですか」で第9課の「〜たいです」とつなぐ
辞書形の作り方30分第11課のて形、第12課のない形と同じグループ分けを黒板に戻し、ます形→辞書形の作り方を板書。絵カードで速いテンポの口頭練習をして、すぐに「〜ことです」の枠に入れる
学習項目2 〜は…ことです25分教師の趣味を写真や実物で紹介し、「趣味はNです」と「趣味は〜ことです」を並べて板書。学生の趣味を聞いて回り、クラスの趣味の表を作る
学習項目3 〜ことができます30分教師の実演(できること・できないこと)から「Nができます」→「〜ことができます」へ。次に図書館や寮の決まりの絵で「ここで〜ことができます」の使い方に広げる
学習項目4 〜と、…35分スイッチ・自動販売機の写真と、黒板の簡単な地図で導入。「〜と」の後ろには「いつもそうなること」が来て、「〜ましょう」「〜てください」は来ないことを板書で示す
まとめの活動25分ペアで自己紹介カードを作る(趣味は〜ことです/〜ことができます/将来〜になりたいです)。最後に教室から近くの駅までの道案内を「〜と、…」で1つずつ言わせる

学習項目 1 辞書形の作り方

意味・はたらき活用

辞書に載っている形なので「辞書形」と呼びます。この課では「〜ことです」「〜ことができます」「〜と、…」の前に置く形として使い、辞書形で文を終える言い方は第17課(普通体)まで出しません。作り方は第11課のて形・第12課のない形と同じグループ分けで決まります。グループⅠはます形の「ます」の前の音を、い段からう段に変えます(書きます→書く)。グループⅡは「ます」を「る」に替えるだけ(食べます→食べる)、グループⅢは「します→する」「来ます→来る(くる)」の2つを覚えます。

接続

ます形 → 辞書形(グループⅠ: ますの前の音をい段→う段/グループⅡ: ます→る/グループⅢ: する・来る)

形
グループⅠ: 書きます→書く、泳ぎます→泳ぐ、話します→話す、待ちます→待つ、遊びます→遊ぶ、死にます→死ぬ、読みます→読む、帰ります→帰る、買います→買うグループⅡ: 食べます→食べる、見ます→見る、起きます→起きる、寝ます→寝る、教えます→教えるグループⅢ: します→する、来ます→来る(くる)、勉強します→勉強する、料理します→料理する

導入

  • て形・ない形のグループ分けを使い回す第11課・第12課で使った動詞の絵カードを、黒板にグループⅠ・Ⅱ・Ⅲの3列に分けて貼り直し、「グループは同じです」と言ってから始める。五十音表を横に貼り、グループⅠの「書きます」の「き」を指で一つ下の「く」へ動かして見せる。ない形のときは「か」(あ段)へ動かしたことを思い出させると、同じ表の上で「ない形はあ段、辞書形はう段」と整理できる。
  • 板書の形黒板の端に3列の表を作る。Ⅰは「き・ぎ・し・ち・に・び・み・り・い」→「く・ぐ・す・つ・ぬ・ぶ・む・る・う」、Ⅱは「ます→る」、Ⅲは「する・来る」。課の終わりまで消さずに残し、学習項目2〜4の練習で形を迷ったらここを指す。

板書案

辞書形 = ます形 から つくる(グループは て形・ない形 と 同じ)
Ⅰ き→く ぎ→ぐ し→す ち→つ に→ぬ び→ぶ み→む り→る い→う
Ⅱ ます → る  食べます → 食べる  起きます → 起きる
Ⅲ します → する  来ます → 来る(くる)
書きます → 書く  読みます → 読む  買います → 買う
〔赤〕五十音表の上に い段 → う段 の矢印 〔青〕「来る」に ふりがな

場面と発話(自作)

  • ます形→辞書形の口頭練習。教師が「本を読む」絵カードを見せて「読みます」と言う。読む。
  • グループⅡの確認。教師が「起きます」と言い、グループを聞いてから形を言わせる。グループⅡです。起きる。
  • グループⅢの確認。教師が「来ます」と言い、読み方に気をつけさせる。来る(くる)。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

絵カード20枚前後で「ます形→辞書形」を速いテンポで回し、グループⅠ・Ⅱ・Ⅲを混ぜて出す。間違えたカードだけ手元に戻してもう一周。慣れたら教師が辞書形を言って学生がます形に戻す逆向きも一周やり、「ない形→辞書形」のように形どうしを行き来させる。

  1. 口頭教師がます形を言うか、動詞カードを見せる → 全員 → 列 → 個人の順で辞書形を返させる。キューは「書きます」「泳ぎます」「話します」「待ちます」「読みます」「帰ります」「買います」のグループⅠから始め、次に「食べます」「起きます」「見ます」のグループⅡ、最後に「します」「来ます」。2周目はグループを混ぜ、3周目は第12課のない形をキューにして「書かない → 書く」「食べない → 食べる」と、形どうしを行き来させる。つまった学生には「グループは何ですか」とだけ聞いて、黒板の表を見させる。
  2. ペアグループⅠ・Ⅱ・Ⅲが混ざった動詞カード20枚を1組に渡す。Aがカードを見てます形を言い、Bが辞書形で返す。10枚で交替し、後半はBが辞書形を言ってAがます形に戻す逆向きにする。答えが割れたら黒板の表で二人で確かめ、最後に「い段なのにグループⅡの動詞」(起きます・見ます・浴びます・借ります)だけを集め直して、もう一度言い合わせる。
  3. 産出「辞書形リレー」。列の先頭が既習の動詞をます形で一つ言い、次の人がその辞書形を言ってから新しいます形を一つ言う、を列の最後まで回す。同じ動詞は二度使えない決まりにすると、学生が自分で動詞を探す。そのあと教師が10語を言う1分間の書き取り。教師が見るのは、グループⅠに「る」を足す誤り(*書きる)、グループⅡをⅠと取り違える誤り(*起く)、「来る」の読みの3点で、落ちた語はその場で全員で言い直してから学習項目2に入る。

つまずきと手当て

  • グループⅠに「る」を足すだけで作る(*書きる、*飲みる)。五十音表の上で音が一つ下へ動くことを、指でなぞって何度も見せる
  • 「起きます」「浴びます」のようなグループⅡの動詞を、「ます」の前がい段なのでグループⅠと考えて *起く・*浴ぶ と作る。て形・ない形のときに分けたグループと同じだと、カードの色を変えて示す
  • 「来る」を「きる」と読む(「来ます=きます」からの類推)。グループⅢの2つは読み方ごと覚えるものと割り切り、毎回声に出させる
  • 辞書形で文を終えてしまう(「わたしは本を読む。」)。誤りではないが、友達どうしの話し方なので第17課で習うと先に言い、この課では「〜こと」「〜と」の前だけで使う

既習の文型との違い

  • ない形の作り方(第12課)ない形も辞書形も、ます形から作り、グループ分けも同じです。違うのはグループⅠの音の動かし方で、ない形はい段からあ段へ(書きます→書かない)、辞書形はい段からう段へ(書きます→書く)動かします。「買います」はない形では「買わない」と「わ」になりますが、辞書形は「買う」なので、ない形の「わ」につられて迷う学生には、五十音表の上で行き先の段だけを指させます。
  • て形の作り方(第11課)て形はグループⅠが「って・んで・いて・して」の4つの型に分かれましたが、辞書形は音を一つ下の段へ動かすだけで、「行って」のような例外もありません。て形でつまずいた学生ほど辞書形を難しく構えるので、作り方はて形より単純だと先に言っておくと、テンポのよい練習に入れます。
関連する文型

学習項目 2 〜になります/〜くなります

意味・はたらき学習項目 1

ものや人のようすが変わることを言います。い形容詞は最後の「い」を「く」に替えて「なります」をつけ(暑い→暑くなります)、な形容詞と名詞は「に」をつけて「なります」をつけます(静かになります・医者になります・春になります)。「いい」だけは「よくなります」になります。もう変わったことは「〜くなりました」「〜になりました」と言い、第9課の「〜たいです」と組み合わせると「〜になりたいです」で将来の希望が言えます。

接続

い形容詞(〜い)→〜く+なります/な形容詞・名詞+に+なります(いい→よくなります)

形
暑くなります/寒くなりました上手になりました/静かになります医者になりたいです/春になりますよくなります(いい)

導入

  • 変わる前と後の2枚の絵4月の絵と8月の絵、まだ小さい木と大きくなった木のように、変わる前と後の絵カードを2枚ずつ用意する。左の絵を指して「4月は暖かいです」、右へ矢印を描いて「8月は暑くなります」と言う。板書は「[い形容詞]〜く なります」と「[な形容詞・名詞]に なります」の2列にし、い形容詞の「い」を消して「く」を書く手の動きを見せる。
  • 学生の変化と将来学生の4月の作文と今の作文(またはひらがなの練習ノート)を並べて見せ、「4月と今と、どちらが上手ですか」(第7課)と聞く。「今です」の答えを受けて、教師が「上手になりましたね」と言う。続けて「将来、何になりたいですか」と一人ずつ聞き、「先生になりたいです」「エンジニアになりたいです」を集める。名詞の列に職業が並ぶので、な形容詞と同じ「に」になることが目で分かる。

板書案

[い形容詞] 暑い → 暑く + なります
[な形容詞・名詞] 静か/医者 + に + なります
8月は 暑く なります。 日本語が 上手に なりました。
将来、医者に なりたいです。
〔赤〕いい → よく なります 〔青〕変わる前の絵 → 矢印 → 変わった後の絵

場面と発話(自作)

  • 10月の終わりの朝、学校の前で先生が、上着を着て来た学生にあいさつする。おはようございます。寒くなりましたね。
  • 日本に来て半年の留学生が、アルバイト先の店長にほめられて答える。日本語が上手になりましたね。——ありがとうございます。
  • 進路の面談で、先生が留学生に将来の仕事のことを聞く。将来、何になりたいですか。——看護師になりたいです。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

代入練習では、形容詞と名詞のカードを混ぜて1枚ずつ見せ、「〜くなります」と「〜になります」を言い分けさせる。「いい」のカードを途中に必ず混ぜる。やり取りの練習では、町や季節の前後の絵をペアに配り、「この町はどうなりましたか」「にぎやかになりました」のように、変わったことを聞き合わせる。

  1. 口頭前と後の2枚組の絵カードをキューにする。4月と8月の絵で「暑くなります」、小さい木と大きい木で「大きくなりました」、夜の静かな町とにぎやかな昼の町で「にぎやかになります」、職業の絵(医者・看護師・エンジニア)で「医者になりたいです」。形容詞の語カードだけを見せる回も入れ、「静か」「寒い」「きれい」「いい」を混ぜて「〜くなります」と「〜になります」を言い分けさせる。全員 → 個人の順で、「いい」のカードは必ず途中に混ぜる。
  2. ペア同じ町の「前」と「今」の絵を、Aには前の絵、Bには今の絵だけ渡す(情報差)。Aが「駅の前はどうなりましたか」「公園はどうなりましたか」と聞き、Bが自分の絵を見て「にぎやかになりました」「きれいになりました」と答える。4つ聞いたら絵を見せ合って確かめ、別の町の絵で役を交替する。
  3. 産出「わたしの変化スピーチ」。日本に来てから変わったことを2つと、将来なりたいものを1つ、3文で話させる(日本語が上手になりました・朝が早くなりました・将来、通訳になりたいです など)。一人30秒で、聞く側は話し手の変化を一つメモして返す。教師が見るのは、い形容詞に「に」をつける誤り(*暑いになります)、な形容詞を「く」にする誤り(*静かくなります)、「いい→よく」、自分で決めることに「なります」を使っていないかの4点。

つまずきと手当て

  • い形容詞にそのまま「に」をつける(*暑いになります)、または「い」を残して *暑いくなります と言う。板書の「い」を消して「く」を書く動きを、学生にも黒板でやらせる
  • な形容詞をい形容詞と同じように変える(*静かくなります、*きれいくなります)。「きれい」「ゆうめい」は「い」で終わってもな形容詞だと、第6課の2列の表に戻って確かめる
  • 「いい」を *いくなります と言う。「よくなります」だけは別の形として赤で書き、天気や体の話で何度も使わせる
  • 第12課の「〜にします」(自分で選んで決める)と取り違え、注文の場面で「わたしはコーヒーになります」と言ってしまう。「なります」は自然に変わる、「します」は自分が決める、と2つの絵(季節の変化と、メニューを指さす人)で並べて見せる

既習の文型との違い

  • 〜にします(第12課)「〜にします」は話し手が自分で選んで決めることで、注文や予定の場面で使いました(わたしは紅茶にします)。「〜になります」は自分の意志とは関係なく、ようすが変わることです。学習者は「に」が同じなので取り違え、注文で「わたしはコーヒーになります」と言いがちなので、メニューを指さす絵と季節が変わる絵を並べ、「だれが決めますか」と聞いて分けます。
  • 形容表現(1)(第6課)第6課では「この部屋は寒いです」「町は静かです」で、今のようすをそのまま言いました。この課はその形容詞を「暑く」「静かに」と形を変えて「なります」につなぎ、ようすが変わることを言います。い形容詞とな形容詞の2列の表は第6課のものをそのまま使うと、「きれい」「有名」のような「い」で終わるな形容詞の取り違えも同時に直せます。
関連する文型

学習項目 3 〜は…ことです

意味・はたらき学習項目 2

動詞の辞書形に「こと」をつけると、「〜すること」というひとまとまりの名詞として使えます。この課では「趣味は〜ことです」「夢は〜ことです」の形で、自分が好きでいつもすることや、これからしたいことを説明します。趣味が名詞一つで言えるときは「趣味は音楽です」でもよく、「何をするのか」まで言いたいときに「趣味は音楽を聞くことです」と「〜こと」を使います。聞くときは「趣味は何ですか」です。

接続

Nは+V辞書形+こと+です(「こと」の前はいつも辞書形)

形
(わたしの)趣味は〜ことです趣味は何ですか夢は〜ことです趣味はNです(名詞だけで言えるとき)

導入

  • 教師の趣味を写真と実物で見せる教師が自分の趣味の写真(山の写真・カメラ・料理の写真など)を見せ、まず「わたしの趣味は山です」と言ってから、首をかしげて「山の写真を見ること? 山に登ること?」と問いかけ、「わたしの趣味は、夏に山に登ることです」と言い直す。板書は「趣味は [N] です」の下に「趣味は [V辞書形]こと です」を書き、辞書形の表を指して「こと」の前は辞書形だと示す。
  • クラスの趣味の表を作る学生一人ひとりに「〜さんの趣味は何ですか」と聞き、答えを黒板に「〜ことです」の形で書いていく。名詞だけで答えた学生には「何をしますか」と聞き返して、「テニスを見ること」か「テニスをすること」かまで言わせる。表ができたら「趣味が同じ人はだれですか」と聞いて、表を読ませる。

板書案

趣味は [N] です。     趣味は 音楽です。
趣味は [V辞書形] こと です。 趣味は 古い 音楽を 聞く ことです。
〔赤〕「こと」の前は 辞書形
〔青〕「です」の前は 名詞 → 動詞 + こと で 名詞の かたまりに
趣味は 何ですか。

場面と発話(自作)

  • 新しいクラスで、留学生が名前と国を言ったあとに、自分の趣味を一言つけ加える。趣味は、週末に友達と料理を作ることです。
  • アルバイトの面接で、店長が留学生に休みの日のことを聞く。趣味は何ですか。——自転車で遠くへ行くことです。
  • 進路の面談で、留学生が先生に将来のことを話す。わたしの夢は、日本の会社で働くことです。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

代入練習では、動詞と目的語のカード(写真をとる・ギターをひく・映画を見るなど)を見せて「趣味は〜ことです」と言わせ、ます形のカードから辞書形を作る手間を毎回入れる。やり取りの練習では、ペアで「趣味は何ですか」「〜ことです」「そうですか。いいですね」と聞き合い、聞いた内容を「〜さんの趣味は〜ことです」とクラスに報告させる。

  1. 口頭趣味の写真カードをキューにする。ギターの写真で「趣味はギターをひくことです」、カメラで「写真をとることです」、山で「山に登ることです」、包丁と野菜で「料理を作ることです」。次に教師が名詞だけで「趣味は音楽です」と言い、学生が「音楽を聞くことです」と動詞で言い直す練習を入れる。最後にます形のカード(泳ぎます・走ります・歌います)を見せ、辞書形にしてから「趣味は〜ことです」に入れさせる。全員 → 個人の順。
  2. ペアAに趣味の絵カードを1枚伏せて持たせ、Bが「趣味は何ですか」と聞く。Aは絵を見て「〜ことです」で答え、Bは「そうですか。いいですね」と受けてから「どこで〜か」「だれと〜か」をもう一つ聞く(どこで泳ぎますか・だれと山に登りますか)。カードを3枚使ったら交替する。
  3. 産出「クラスの趣味マップ」。学生が教室を歩いて3人に趣味を聞き、表に名前と「〜こと」を書く。そのあと一人ずつ「〜さんの趣味は〜ことです」とクラスに報告し、教師が黒板に趣味ごとに名前を集めていく。教師が見るのは、ます形のまま「こと」につなげる誤り(*しますこと)、「こと」を落とす誤り(*読むです)、「趣味は〜ことが好きです」のように主語と述語がずれる文の3点。

つまずきと手当て

  • ます形のまま「こと」につなげる(*趣味はサッカーをしますことです)。辞書形の表を指して、「こと」の前はいつも辞書形だと戻す
  • 「こと」を落とす(*趣味は本を読むです)。「です」の前は名詞なので、動詞を名詞にするために「こと」が要ると、板書の2行(Nです/〜ことです)を並べて見せる
  • 第7課の「〜が好きです」とまぜて *わたしの趣味は本を読むことが好きです と言う。「わたしは本を読むことが好きです」と「わたしの趣味は本を読むことです」は、主語が「わたし」か「趣味」かで後ろが決まると、2文を並べて主語に線を引く

既習の文型との違い

  • 〜が好きです/〜が好きですから、…(第7課)第7課の「わたしは本が好きです」は、好きなものを名詞で言う形でした。この課の「趣味は本を読むことです」は、主語が「趣味」で、その中身を「〜こと」で言います。二つが混ざると「わたしの趣味は本を読むことが好きです」のように主語と述語が合わない文になるので、主語に線を引いて「わたしは〜が好きです」「趣味は〜ことです」の2文に分けて見せます。
  • 〜たいです(第9課)「〜たいです」は、これからしたいことを動詞のまま言う形です(日本の会社で働きたいです)。「夢は〜ことです」は、同じ内容を「夢」という名詞の中身として言うので、自己紹介や面談に向く少し改まった言い方になります。「*夢は働きたいことです」のように二つを重ねる誤りが出たら、「たい」を外して辞書形に戻させます。
関連する文型

学習項目 4 〜ことができます

意味・はたらき学習項目 3

「〜ことができます」は、二つの意味で使います。一つは人の力で、練習してできるようになったこと(泳ぐことができます・ピアノをひくことができます)です。もう一つはその場所や決まりのうえでできること(この図書館では本を2週間借りることができます)です。名詞だけで言えるときは「日本語ができます」「サッカーができます」と「Nができます」を使い、助詞はどちらも「が」です。できないときは「〜ことができません」、聞くときは「〜ことができますか」と言います。

接続

N+が+できます/V辞書形+こと+が+できます

形
Nができます(日本語ができます)〜ことができます/〜ことができません〜ことができますか(場所)で〜ことができます

導入

  • 教師がやって見せる教師が黒板に漢字をすらすら書いて「わたしは漢字を書くことができます」、片足で立とうとしてふらついて見せて「わたしは……できません」と言う。先に「日本語ができます」「ピアノができます」の「Nができます」を言ってから、「何をしますか」を動詞で言いたいときに「〜ことができます」を使うと板書する。「が」は大きく赤で書く。
  • 場所の決まりの絵図書館・寮・公園の絵を貼り、それぞれの場所の決まりを教師が言う(「この図書館では、本を2週間借りることができます」「この公園では、ボールで遊ぶことができません」)。主語が人ではなく場所の話になると、「その人の力」ではなく「その場所でしてもいいこと」の意味になることを、2枚の絵(泳ぐ人とプールの決まりの看板)を並べて見せる。

板書案

[N] が できます。     日本語が できます。
[V辞書形] こと が できます。 ギターを ひく ことが できます。
〔赤〕できます の前は「が」(「を」ではない)
この図書館では、本を 2週間 借りる ことが できます。
〔青〕人の力(泳ぐ人の絵)/場所の決まり(図書館の看板)の2列

場面と発話(自作)

  • アルバイトの面接で、店長が留学生にできることを聞く。パソコンを使うことができますか。——はい、できます。
  • 市の図書館の受付で、初めて来た留学生に職員が借り方を説明する。この図書館では、本を2週間借りることができます。
  • 夏休みに友達から海に誘われた留学生が、正直に言う。すみません、わたしは泳ぐことができません。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

代入練習では、「できる・できない」の印(○×)をつけた動作の絵カードを見せて、「〜ことができます/できません」を言い分けさせる。やり取りの練習では、「ピアノ・料理・自転車・漢字」などの表を配り、ペアで「〜ことができますか」と聞き合って表に○×を書き、そのあと「この教室では何をすることができますか」と場所の決まりでも聞き合う。

  1. 口頭○×の印をつけた動作カードをキューにする。泳ぐ(○)で「泳ぐことができます」、車の運転(×)で「車を運転することができません」、漢字を書く(○)で「漢字を書くことができます」。名詞のカード(テニス・英語・料理)では「テニスができます」と名詞の形で言わせ、動詞か名詞かで形を言い分けさせる。次に場所の絵(図書館・寮・公園)と動作の組み合わせで「図書館で本を借りることができます」「公園でボールで遊ぶことができません」。全員 → 個人の順。
  2. ペア「決まり調べ」。A・Bに、プール・寮・図書館の3つの場所の決まりの表を渡すが、○×の欄はAとBで別のところが空いている(情報差)。「プールで写真をとることができますか」「はい、できます/いいえ、できません」と聞き合って空欄を埋め、最後に表を見せ合って確かめる。そのあと「〜さんはピアノをひくことができますか」と自分のことでも3つ聞き合う。
  3. 産出「学校案内ポスター」。新しく来る留学生のために、学校や寮の場所を一つ選び、「〜で〜ことができます」「〜ことができません」を3文書いてポスターにし、グループで発表する。教師が見るのは、「を」と「が」の取り違え(*泳ぐことをできます)、ます形のまま「こと」につなげる誤り、本人の力と場所の決まりのどちらの意味で言っているかが場面に合っているかの3点。

つまずきと手当て

  • 助詞を「を」にする(*日本語をできます、*泳ぐことをできます)。「できます」の前は「が」と、板書の赤い「が」を指して戻す。ただし「ギターをひくこと」の中の「を」は残ることも同時に確かめる
  • ます形のまま「こと」につなげる(*泳ぎますことができます)。学習項目2と同じく、「こと」の前は辞書形と表に戻す
  • 第13課の「〜てもいいです」と区別がつかず迷う。「〜てもいいですか」は相手に許しを求めるとき、「〜ことができます」はその場所の決まりや自分の力を説明するとき、と場面で分ける。どちらを使っても通じる場面が多いので、言い換えは誤りにしない

既習の文型との違い

  • 〜てもいいです/〜なくてもいいです(第13課)「〜てもいいですか」は、その場で相手に許しを求める言い方です(この辞書を使ってもいいですか)。「〜ことができますか」は、その場所の決まりや自分の力を聞く言い方で、受付で決まりを尋ねるような場面に向きます。どちらで聞いても通じる場面が多いので、言い換えは誤りにせず、「だれが許しますか」「決まりですか」で使い分けの目安だけ示します。
  • 〜てはいけません(第13課)「〜てはいけません」は、相手にしないように言う強い禁止です。「〜ことができません」は、決まりや力の上でできないことを説明する言い方なので、案内や掲示の説明ではこちらのほうがやわらかく聞こえます。学習者が受付の役で「ここで食べてはいけません」ばかり使うときは、「ここで食べることはできません」と言い換えた文を並べて、聞こえ方の違いを比べさせます。
関連する文型

学習項目 5 〜と、…

意味・はたらき学習項目 4

前のことが起きると、いつも、または当然、後ろのことが起きる、という関係を表します。季節や自然の変わり方(夜になると、寒くなります)、機械の使い方(このボタンを押すと、水が出ます)、道案内(まっすぐ行くと、右に駅があります)でよく使います。「と」の前は動詞の辞書形かない形です。後ろには「いつもそうなること」が来るので、自分の意志や相手へのお願い(〜ましょう・〜てください・〜たいです)は来ません。

接続

V辞書形/Vない形+と、…(この課は動詞で練習する。い形容詞も「寒いと」の形でつながるが、な形容詞・名詞は「だ」が要るので普通体の課で扱う)

形
〜になると、…(夜になると、寒くなります)このボタンを押すと、…まっすぐ行くと、右に〜があります〜ないと、…(薬を飲まないと、よくなりません)

導入

  • スイッチと機械を実物で教室の電気のスイッチを押しながら「このスイッチを押すと、電気がつきます」と言い、何度押しても同じことが起きると見せる。次に自動販売機や洗濯機の写真を見せ、ボタンを指して「このボタンを押すと、お茶が出ます」と続ける。板書は「[V辞書形]と、[いつもそうなること]」とし、後ろの欄の横に「いつも」と小さく書いておく。
  • 黒板の地図で道案内黒板に学校から駅までの簡単な地図を描き、教師が指でたどりながら「学校を出て、この道をまっすぐ行くと、左に銀行があります。銀行の前を右へ曲がると、駅があります」と言う。そのあと学生に地図上の別の場所(郵便局・コンビニ)までの道を一つずつ言わせる。最後に「*駅に着くと、電話してください」を見せて、後ろにお願いが来ると言えないことを×で示す。

板書案

[V辞書形/Vない形] と、[いつも そう なる こと]
この ボタンを 押すと、水が 出ます。
まっすぐ 行くと、右に 駅が あります。
〔赤〕後ろに 来ない: 〜ましょう・〜てください・〜たいです
〔青〕黒板の地図の上に、指でたどる矢印

場面と発話(自作)

  • 駅前で、道に迷った人に郵便局の場所を聞かれた留学生が答える。この道をまっすぐ行くと、右に郵便局があります。
  • 寮のランドリーで、先輩が新しく来た留学生に洗濯機の使い方を教える。このボタンを押すと、水が出ます。
  • 会社の休み時間に、北海道から来た同僚に冬のようすを聞く。札幌は11月になると、もう寒くなりますか。——はい、とても寒くなります。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

代入練習では、前と後ろの絵カードを2枚組(スイッチ→電気・ボタン→お茶・夜→寒い)で見せて「〜と、…」の一文にさせ、途中からない形のカード(めがねをかけない→字がよく分からない、など)も混ぜる。やり取りの練習では、ペアの片方に地図、もう片方に行き先のカードを持たせ、「〜はどこですか」「まっすぐ行くと、…」と道案内をさせる。

  1. 口頭前と後の2枚組の絵カードをキューにする。スイッチと明るい部屋で「スイッチを押すと、電気がつきます」、3月と4月の桜で「4月になると、暖かくなります」、自動販売機のボタンとお茶で「このボタンを押すと、お茶が出ます」。途中からない形の組み合わせ(薬を飲まない → よくならない)も混ぜる。慣れたら教師が前半だけ「夜になると、…」と言い、学生に後ろを自由に続けさせる。全員 → 個人の順。
  2. ペアAには行き先と道が書いてある町の地図、Bには行き先の名前だけのカードを渡す。Bが「すみません、郵便局はどこですか」と聞き、Aが「この道をまっすぐ行くと、…」「二つ目の信号を右へ曲がると、…」で案内し、Bは白地図に道を書き込む。最後に二人で地図を見比べて合っているか確かめ、行き先を替えて役を交替する。
  3. 産出「道案内ロールプレイ」。学校の近くの本物の地図を使い、駅前で道を聞かれた場面で、学校・駅・コンビニなどへの道を「〜と、…」でつないで案内する。余裕があれば続けて「ふるさとの季節紹介」として、自分の国の町が「〜月になると、…」どうなるかを2文で話させる。教師が見るのは、後ろにお願いや誘いを置く誤り(*駅に着くと、電話してください)、て形やます形につなげる誤り、自分がする動作の順番を「と」で言っていないかの3点。

つまずきと手当て

  • 後ろに意志やお願いを置く(*駅に着くと、電話してください/*夏になると、海へ行きましょう)。「と」の後ろは「いつもそうなること」だけと、板書の「いつも」の印に戻る。お願いの言い方はこの先の課で別の形を習うと伝える
  • ます形やて形につなげる(*ボタンを押してと、水が出ます)。「と」の前は辞書形かない形と、辞書形の表に戻す。なお「まっすぐ行きますと、…」はていねいな案内で使われることがあるので、誤りにはせず「この課は辞書形で」とだけ言う
  • 第11課の「〜てから」の代わりに使い、自分で決めてする動作の順番を言ってしまう(「宿題をすると、テレビを見ます」)。文としては言えるが「宿題をすると、いつも決まってテレビを見る」という条件の関係に聞こえるので、自分がする順番を言うなら「宿題をしてから」がよいと、2つの文を並べて比べる
  • 前の課までの「と」(並べる「と」・いっしょに行く人の「と」)と混同する。「と」の前が名詞なら前の課までの「と」(いっしょに行く人の「と」など)、動詞の辞書形かない形なら今日の「と」と、前の語を見て区別させる

既習の文型との違い

  • 〜てから、…(第11課)「〜てから」は、自分がする二つの動作の順番を言う形で、後ろに「〜てください」「〜ましょう」も置けます(手を洗ってから、食べてください)。「〜と」は前のことが起きると後ろのことが決まって起きる関係で、後ろにお願いや誘いは来ません。自分がする順番を「宿題をすると、テレビを見ます」と言う学生には、「てから」の文と並べて、「と」だと「するといつも決まって」と聞こえることを伝えます。
  • 〜と…へ(移動表現)(第4課)第4課の「と」は名詞の後ろに付いて、いっしょに行く人を表しました(友達と映画館へ行きます)。この課の「と」は動詞の辞書形かない形の後ろに付いて、文と文をつなぎます。「と」の前の語が名詞か動詞かを見れば区別できるので、板書では「と」の前の語に丸を付けて見分けさせます。
関連する文型

語彙の扱い

この課の新しい言葉は、趣味(スポーツ・音楽・料理・写真など)、季節や天気の変化、道案内(まっすぐ・曲がる・右・左)、機械の操作(押す・ボタン)のかたまりで扱うと、学習項目の練習にそのまま入れられます。動詞は「ギターをひく」「写真をとる」のように目的語と助詞つきで、しかも辞書形とます形の両方で言わせて覚えさせます。職業の名詞は「〜になりたいです」の練習のときにまとめて絵カードで出すと定着します。

この課の練習で使う語(12語・意味・連語・例文)

  • 趣味(しゅみ) 仕事や勉強ではなく、好きで休みの日などにすることです。 〜は何ですか・わたしの〜・〜の写真
    新しいクラスで、名前と国を言ったあとに一言つけ加える。
    「わたしの趣味は、古い町の写真をとることです。」
  • 将来(しょうらい) これから先の、まだ来ていない時間です。 〜の仕事・〜、〜になりたいです
    進路の面談で、先生が留学生に聞く。
    「将来、何になりたいですか。」「通訳になりたいです。」
  • 夢(ゆめ) これから先に、したいと強く願っている大きいことです。 わたしの〜・〜は…ことです
    スピーチの時間に、留学生が将来のことを話す。
    「わたしの夢は、自分の店を持つことです。」
  • なります(なります) 前と同じではなく、別のようすや立場に変わります。 春に〜・上手に〜・医者に〜
    3月の終わり、まだ寒い朝に先生と話す。
    「もうすぐ4月ですね。暖かくなりますね。」
  • 暖かい(あたたかい) 寒くなくて、気持ちがいいくらいの温度です。 〜くなります・〜日・〜部屋
    日本の季節を聞かれた留学生が答える。
    「日本は4月になると、暖かくなります。」
  • 泳ぎます(およぎます) 水の中で、手と足を動かして進みます。 海で〜・プールで〜・500メートル〜
    夏休みの前に、友達と海へ行く話をする。
    「わたしは500メートル泳ぐことができます。」
  • ひきます(ひきます) ギターやピアノを、手や指で鳴らします。 ギターを〜・ピアノを〜
    アルバイトの面接で、休みの日のことを聞かれる。
    「趣味は、うちでギターをひくことです。」
  • とります(とります) カメラやスマートフォンで、写真を作ります。 写真を〜・ここで〜
    公園の入口で、係の人に聞く。
    「この公園で写真をとることができますか。」
  • 運転します(うんてんします) 車やバスなどを動かします。 車を〜・バスを〜
    引っ越しの日に、車を出してほしいと同僚に頼まれる。
    「すみません、わたしは車を運転することができません。」
  • 押します(おします) 手でボタンなどを前へ動かします。 ボタンを〜・ドアを〜・スイッチを〜
    寮の台所で、先輩が新しい留学生にポットの使い方を教える。
    「この赤いボタンを押すと、お湯が出ます。」
  • 曲がります(まがります) 進む向きを、右や左へ変えます。 右へ〜・角を〜・信号を〜
    駅前で、郵便局への道を聞かれる。
    「二つ目の信号を左へ曲がると、郵便局があります。」
  • まっすぐ(まっすぐ) 右にも左にも曲がらないで、前へ進むようすです。 〜行きます・〜帰ります
    道に迷った人に、駅の場所を教える。
    「この道をまっすぐ行くと、駅があります。」

宿題と次のコマ

宿題は、自己紹介の続きとして「わたしの趣味は〜ことです」「〜ことができます/できません」「将来、〜になりたいです」の3文を書くことと、ます形20語を辞書形に直す表。次のコマの最初に、宿題の文を使って「〜さんの趣味は何ですか」「〜さんは何をすることができますか」と教師が聞いて復習し、辞書形の表を5語だけ口頭で確かめてから、第16課の「〜ことがあります」(タ形)に入ります。

よくある質問

  • 第15課の辞書形はどの順で教えればいいですか?

    ます形のまま言える「〜になります/〜くなります」を先に入れ、そのあと辞書形の作り方に入ると、新しい形の前に一度肩をならせます。辞書形は第11課のて形・第12課のない形と同じグループ分けを黒板に戻し、グループⅠは五十音表の上で い段 → う段 に動かして見せます。作り方を終えたらすぐ「趣味は〜ことです」の枠に入れ、形だけの練習を長くしないほうが定着します。

  • 「〜と、…」の後ろに「〜てください」「〜ましょう」が来ないのはなぜですか?

    この課の「〜と」は、前のことが起きると後ろのことがいつも、当然起きる、という関係を表すので、後ろには話し手の意志やお願いが入りません。「駅に着いたら、電話してください」のように言いたいときは、この本では第19課の「〜たら」を使うと伝えて、今は止めておきます。導入では、スイッチや季節のように何度やっても同じ結果になる例だけを使うと、この制限が自然に伝わります。

  • 「Nができます」と「〜ことができます」はどう教え分けますか?

    先に「日本語ができます」「テニスができます」の名詞の形を出し、何をするかを動詞で言いたいときに「辞書形+こと」で名詞にしてから「ができます」につなぐ、と示します。助詞はどちらも「が」なので、「ギターをひくことができます」の中の「を」と、「できます」の前の「が」を色を分けて板書します。意味は「その人の力」と「場所の決まり」の2つがあるので、泳ぐ人の絵と図書館の看板を並べて見せます。

  • 「〜になります」と「〜にします」の違いは何ですか?

    「〜にします」(第12課)は、話し手が自分で選んで決めることです。「〜になります」は、意志とは関係なくようすや立場が変わることです。注文の場面で「コーヒーになります」と言う誤りが出たら、「だれが決めますか」と聞き、自分が決めるなら「します」と戻します。

  • この課は何コマで終わりますか?

    90分×2コマが目安です。1コマ目は導入、「〜になります/〜くなります」、辞書形の作り方、「〜は…ことです」まで、2コマ目は「〜ことができます」と「〜と、…」、まとめの自己紹介カードと道案内です。辞書形が定着していないクラスでは、2コマ目の最初に辞書形の書き取りを5分入れてから進めると、第16課のタ形に入るときにも崩れません。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。