日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

条件表現(じょうけんひょうげん)

区分5 言語 ・ 日本語教員試験の用語

前件と後件を条件関係で結ぶ表現。日本語ではと・ば・たら・ならの4形式が機能を分担しており、その使い分けは学習者にとって最大級の難所になる。

とは前件から後件が自動的・恒常的に導かれる関係(春になると桜が咲く/このボタンを押すと切符が出ます)で、後件に意志・命令・依頼・勧誘を置けないのが最大の制約(×駅に着くと電話してください)。ばは一般的な仮定条件(安ければ買います)。たらは個別的・一回的で時間的な前後関係を表しやすく、後件に意志表現を置ける(駅に着いたら電話してください)。

ならは相手の発話や場面から得た情報を前提として受け、助言や判断を述べる(京都へ行くなら、秋がいいですよ)。後件の事態が前件より先に起こりうる点でも他の3つと異なる。「たら」で代用できる場面が多いため学習者は「たら」に偏りやすく、誤用分析の典型的なテーマである。

具体例

「駅に着いたら、電話してください」は自然だが、「と」に変えて「駅に着くと、電話してください」とすると不自然になる。学習者に同じ文を「と・ば・たら・なら」で言い換えさせ、どれが自然かを判断させると、「と」の後件に依頼を置けないという制約を実感できる。

友達に「来週、北海道へ行くんです」と言われて、「北海道へ行くなら、厚いコートを持っていったほうがいいですよ」と返す。コートを準備するのは行く前なので、後件が前件より先に起こる。「行ったら」に変えると、北海道に着いてからコートを用意する話になり、助言として合わなくなる。相手の話を受ける会話の形で練習させると、「なら」の働きがつかみやすい。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
関連用語
もっとくわしく: 日本語の文法(2)文の組み立て — 助詞・主題・複文この用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
▸
この用語が出る練習問題
PR参考書・問題集

読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。

おすすめ教材の一覧はこちら