相手・話題の人物・場面への配慮に応じて表現を使い分けること、およびその表現全体。敬語はその中核をなす一部にすぎず、待遇表現のほうが広い概念である。
上位に位置づけるプラス待遇(尊敬語・謙譲語・丁寧語)だけでなく、対等・親愛を示す普通体や、相手を低く扱うマイナス待遇(「〜やがる」「ばか」などの罵倒的表現)も含む。文末のスピーチレベル、依頼の言い回し、話題の選び方、あいづちなど、敬語形式以外の要素も待遇の担い手になる。
試験では「待遇表現=敬語」と等号で結ぶ選択肢が誤り。敬語 ⊂ 待遇表現という包含関係を押さえる。学習者にとっては形式より「どの場面でどのレベルを選ぶか」の判断が難しく、スピーチレベルシフトの指導とセットで扱われる。