自分と相手と場面(人間関係・状況)をどう認識するかに基づいて、表現し、また理解していく相互行為全体をとらえる枠組み。蒲谷宏らが提唱し、待遇表現を「表現する側」だけでなく理解する側も含めて見る点に特徴がある。
何を(内容)・どう(形式)表現するかの前に、そもそも言うか言わないか、いつ・どの媒体で言うかという選択も含めて扱う。「気配りの言語行動」を敬語形式の正誤に還元しないための考え方である。
日本語教育では、敬語の活用形を正しく作れることと、ウチ・ソトや上下・親疎を読み取って適切に運用できることは別の能力だ、という前提で扱われる。応用試験の事例問題では、形式は正しいのに関係認識がずれている学習者、という設定が定番。