「約束を守る」「夢を見る」「風邪をひく」のように、語と語の慣習的な結びつき。連語とも呼ばれる。個々の語の意味は分かっても、どの語と組み合わせるかは慣習で決まっており、語義からは予測できない。
全体の意味が構成要素から予測できないイディオム(慣用句)(油を売る=サボる)とは区別される。コロケーションは意味は透明だが組み合わせが不自由、イディオムは意味が不透明、という違いで捉えるとよい。
学習者の「×約束を保護する」「×風邪をとる」「×薬を食べる」といった誤りはコロケーションの不足によるもので、母語からの直訳が原因になりやすい。語彙は単語単位ではなくかたまり(チャンク)で覚えるべきだという指導観につながる。
「傘をさす」「眼鏡をかける」「シャワーを浴びる」は、どれも名詞と組む動詞が決まっている。学習者が「眼鏡を着る」「シャワーをとる」と言うのは、意味は推測できても慣習的な組み合わせから外れている例である。名詞を教えるときに、一緒に使う動詞をセットで示すと誤りを減らせる。「シャツを着る」「ズボンをはく」「帽子をかぶる」のように身に着ける物で動詞が変わる組も、母語では一つの動詞で言える学習者にはまとめて示すとよい。
日本語では「濃いコーヒー」が普通で、英語の strong coffee を直訳した「強いコーヒー」は不自然に響く。一方「強い風」は言えても「濃い風」とは言わない。形容詞と名詞の組み合わせにもコロケーションがあり、母語の言い方をそのまま訳すと誤りになりやすい。作文の添削では、組み合わせの誤りを語彙の知識不足として扱い、正しい組を例文ごと示す。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。