「頭が痛いんです」のように「のだ(んです)」を伴う文。すでに場にある事柄——目の前の状況や相手の発話——と、自分が述べる内容を結びつけ、その事情や理由の説明として提示する働きをもつ。
だから「どうして遅れたんですか」に「電車が遅れたんです」と答えるのが自然になる。逆に、場と結びつかない場面で使うと押しつけがましく響く。
形の練習だけでは身につかず、使う場面ごと教える必要がある代表的な項目。
友人がぬれた傘を持って入ってきたのを見て「雨が降っているんですか」と聞くのは、目の前の様子と結びつけて事情を確かめる言い方である。何の手がかりもないまま天気を尋ねるだけなら「雨が降っていますか」で足りる。同じ質問でも、場にある事柄と結びつけるかどうかで形が変わることを示す例になる。
学習者が初対面の相手に「私は学生なんです」と自己紹介すると、何かの事情を説明しているように聞こえることがある。単に情報を伝えるだけなら「学生です」でよい。ノダ文を教えるときは、「どうしたんですか」「実は財布をなくしたんです」のように、前提となる状況がある会話の中で練習させる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。