「は」は主題・対比を表す取り立て助詞(係助詞)、「が」は主格を表す格助詞で、そもそも品詞が違う。この整理が使い分けを考える出発点になる。
情報構造の面では、「は」が既知の主題を示して後ろに説明を導き(象は鼻が長い)、「が」は新情報のほか、答えを一つに絞る総記(だれが行きますか→私が行きます)や、事態をそのまま描く中立叙述(あ、雨が降っている)を担う。疑問詞は「が」を取り、その答えも「が」で受ける。
文法的な制約も頻出。従属節の中では「は」が現れにくく「が」になる(雨が降ったら中止です)一方、対比や否定、文をまたぐ主題では「は」が選ばれる。学習者は「は」を多用しがちで、「昨日、私は友達に会いました。その友達は…」のような不自然な連続が起こる。