文の中で、出来事の内容(命題)に対する話し手の判断や伝達態度を表す文法カテゴリー。「あした雨が降る」という命題に「だろう」「かもしれない」「にちがいない」「らしい」を添えると、確からしさについての話し手の態度が加わる。
大きく、命題の真偽や必要性に関わる対事的モダリティ(推量の「だろう」、当為の「べきだ」、証拠性の「ようだ・らしい」)と、聞き手への働きかけに関わる対人的モダリティ(終助詞「ね・よ」、丁寧さ、命令・依頼・勧誘)に分けられる。
文は命題+モダリティの層構造をなし、モダリティ要素は文の末尾側に現れる。テンス・アスペクト・ヴォイスとの違い(どの層を表すか)を入れ替えた選択肢に注意。
「田中さんは来る」に「だろう」を付ければ話し手の推量、「かもしれない」なら可能性、「にちがいない」なら強い確信、「らしい」なら伝え聞いた情報や手がかりに基づく判断になる。命題の部分はそのままで、文末の形式だけが話し手の態度を変えている。学習者には、同じ命題に文末だけを付け替えた文を並べて示すと、違いがつかみやすい。
学習者に空の写真や天気予報の画面を見せ、「あしたは雨__」の文末を選ばせると、「でしょう」「ようです」「らしいです」の違いを考える練習になる。予報として述べるのか、自分で見た手がかりから判断したのか、人から聞いたのかによって、選ぶ形が変わる。根拠を言わせてから文末を選ばせると、判断の筋道が意識される。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。