同じ出来事を、だれを主語に立てて述べるかに関わる文法カテゴリー。能動文「先生が太郎をほめた」・受身文「太郎が先生にほめられた」・使役文「母が太郎を行かせた」のように、視点の置き方を変えて言い表す仕組みを指す。
日本語では受身「(ら)れる」・使役「(さ)せる」・使役受身「(さ)せられる」が中心で、可能・自発も「られる」を共有する。自動詞と他動詞のペア(開く/開ける)も、語彙のレベルで同じ働きをするためヴォイスの周辺として扱われる。
テンス(時の位置づけ)・アスペクト(出来事の局面)・モダリティ(話し手の態度)と並ぶ文法カテゴリーの一つで、4つの説明を入れ替えた選択肢が定番のひっかけ。ヴォイスは「だれを主語に立てるか」に関わる、と押さえる。