「(さ)せる」を用いて、ある人が他者に動作をさせる、あるいはすることを許すことを表す表現。強制(子どもに薬を飲ませた)から許可・放任(子どもを遊ばせておいた)まで、幅のある意味を担う。
自動詞の使役ではヲ格とニ格の交替が起こり、「子どもを行かせる」は強制的、「子どもに行かせる」は本人の意志を認める含みが出る。他動詞の使役では目的語がヲ格を占めるため、動作をする人はニ格になる(子どもに本を読ませる)。
「見せる・着せる・寝かす・落とす」のように語そのものが使役的な意味をもつものは語彙的使役と呼ばれ、生産的な「(さ)せる」による統語的使役と区別される。「見せる」は直接的な行為、「見させる」は仕向け・許容で、意味は同一ではない — ここが定番のひっかけ。