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学ぼう!にほんご 初中級 第9課「ビールというと、ドイツをはじめ、ヨーロッパが有名です」の教案

『学ぼう!にほんご 初中級』

この課の目標は、雑談や打ち合わせの会話を途中で止めずに、自然に進められるようになることです。会話を進める動きを「話題を出す・相手の話題を受ける・そこから話を広げる」の三つに分け、学習項目を一つずつ当てます。話題を出す「〜というと(1)」と、代表を挙げて全体を言う「〜をはじめ」、相手の言葉を受けて確かめる「〜というと(2)」と、受けた話題で情報を返す「〜なら」、相手の話から思い出した別の話題へ移る「〜といえば」です。どれも形は「名詞+というと/といえば/なら」と単純なので、教えどころは形ではなく会話のどの位置で使うか(自分から出すのか・相手の言葉を受けるのか・話を横に広げるのか)で、板書は二人の吹き出しを並べて「どの言葉を受けているか」を矢印で見せる形を課の最後まで使います。

このページについて教科書の本文・例文・練習の文は載せていません。例文と場面はすべて自作です。課の題と学習項目の表記は本の目次に合わせています。
学習項目5時間90分×2コマ

この課のねらい(Can-do)

  • 国・町・季節・行事などの話題を「Nというと、…」で出し、その言葉から多くの人が思い浮かべることを言って、話のきっかけを作れる
  • 「AをはじめBなど/多くのN」の形で、代表の例を一つ先に挙げてから、それを含む全体を説明できる
  • 相手の言葉がだれ・どれを指すか分からないとき、「Nというと、〜のことですか」「というと?」で確かめてから話を続けられる
  • 相手の話に出た話題を「Nなら、…」で受けて情報や勧めを返したり、「Nといえば、…」で思い出した話題に移ったりして、会話を途切れさせずに続けられる

進め方と時間配分

目安は 90分×2コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入(目標の場面)10分教師が学生に「週末、何をしましたか」と聞き、答えに「そうですか」とだけ返して会話が止まってしまう様子をわざと見せる。「このあと、何と言えば話が続きますか」と学生に考えさせ、この課は話題を出す・受ける・広げる言い方の課だと予告する。黒板の上に「出す/受ける/広げる」の三つの欄を作っておく
学習項目1 〜をはじめ…25分地図や人の集まりの絵で、代表の一つに大きい丸、全体に枠をかけて導入。後ろには代表を含む全体(〜など・多くの〜・〜全員)が来ることを確かめ、自分の国の料理や名所を紹介する文まで
学習項目2 〜というと…(1)25分「日本というと?」の連想ゲームで、その言葉から多くの人が思い浮かべることを言う形を導入。「〜というと〜ですが、…」で、よく知られたイメージから自分の話に入る型も板書の「出す」の欄に残す
学習項目3 〜というと…(2)25分同じ呼び方の部屋が二つある場面で、相手の言葉をくり返して「〜というと、〜のことですか」と確かめる形を導入。「というと?」で相手に説明を続けてもらう一言まで。板書の「受ける」の欄へ
学習項目4 〜といえば…25分学生の話から一語拾って別の話題へ移る会話を板書し、「というと」と並べて違いを確かめる。「広げる」の欄へ。関係のない話題に変える「ところで」との違いもここで
学習項目5 〜なら…(初級の復習)20分人や物を探している相手に「Nなら、…」で情報を返す場面で短く復習。同じ相手の言葉に「なら」と「といえば」の両方で返して、相手の話題の上で答えるか、別の方向へ広げるかを比べる。「受ける」の欄へ
目標の活動(雑談ロールプレイ)35分三人組。一人が話題カード(季節・国の料理・住んでいる町など)を引いて「〜というと…」で話題を出し、ほかの二人が「〜というと、〜のことですか」「〜なら…」「〜といえば…」で受けたり広げたりして、3往復以上続ける。毎回一人は観察役になり、使われた表現に印をつけて最後に伝える
まとめ15分黒板の「出す/受ける/広げる」の欄に、ロールプレイで出た文を学生に書き込ませ、それぞれの言い方が会話のどの位置で働いたかを全員で確かめる

学習項目 1 〜をはじめ…

意味・はたらき学習項目 1

「AをはじめB」は、Bというまとまり・全体の中から、いちばん代表的なもの・目立つものAを一つ先に挙げて言う言い方です。AはBの一部なので、後ろのBには、Aを含む全体を表す「N+など」「多くのN」「〜たち」「〜全員」のような言葉が来ます。「社長をはじめ、社員全員が…」のように、Aにはふつう、その中でいちばん重要な人・よく知られたものを置きます。やや改まった言い方で、あいさつ・案内・紹介の文章や発表によく出ます。くだけた会話では「〜とか」「〜など」で言うことも多いので、この課では、自分の国や町を紹介する場面で使う形として練習します。

接続

N+をはじめ(として)、N(全体)…/N+をはじめとする+N(全体)

形
AをはじめBなど(が)…Aをはじめ、多くのN(が)…Aをはじめとして、…AをはじめとするN

導入

  • 地図で「代表」と「全体」を見せる京都の地図を黒板に貼り、まず金閣寺を指して「金閣寺が有名です」と言う。次に周りのお寺にもいくつか印をつけ、「金閣寺をはじめ、古いお寺がたくさんあります」と言い直す。板書で金閣寺に大きい丸、「古いお寺がたくさん」に大きい枠をかけ、丸が枠の中に入っている図にして、「をはじめ」の後ろには代表を含む全体が来ることを見せる。
  • 人の集まりで、だれを先に挙げるか会社の絵(社長・部長・社員)を見せ、「パーティーに社長が来ました。部長も社員も、みんな来ました」と言ってから、「社長をはじめ、社員全員がパーティーに来ました」とまとめる。学生に「なぜ社長を最初に言いましたか」と聞き、いちばん重要な人・いちばん目立つものをAに置くことを引き出す。

板書案

A + をはじめ(として)、B(Aを含む全体)
京都には、金閣寺をはじめ、古いお寺がたくさんあります。
〔赤〕A=代表の一つに丸 〔青〕B=全体に枠(丸が枠の中に入る図)
Bの言い方:〜など/多くの〜/〜全員/〜たち
AをはじめとするN:すしをはじめとする日本の料理

場面と発話(自作)

  • 日本語学校の発表会で、ベトナムから来た留学生が自分の国の食べ物を紹介する。私の国には、フォーをはじめ、米で作った麺料理がたくさんあります。
  • 会社の歓迎会の始めに、司会の社員が出席している人を紹介する。本日は、部長をはじめ、営業部の皆さんに集まっていただきました。
  • 観光案内所で、職員が旅行者に町の見どころを説明する。この町には、お城をはじめ、江戸時代の古い建物が多く残っています。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

教師が全体を表す言葉(「古いお寺がたくさん」「アジアの国々」「クラスの全員」)をカードで示し、学生がその中の代表を一つ選んで「Aをはじめ、…」の文にする。次にペアで、自分の国の有名な料理・場所・行事を「Aをはじめ、…など」で紹介し合い、聞いた人は「どうしてAを最初に挙げたんですか」と一つ質問して話を続ける。

  1. 口頭全体のカードと代表のカードを2枚組で出す(「古いお寺がたくさん」と「金閣寺」、「社員全員」と「社長」、「アジアの国々」と「日本」、「日本の料理」と「すし」)。全員で「金閣寺をはじめ、古いお寺がたくさんあります」と言ったあと、全体のカードだけを出して代表を学生に選ばせ、個人で言わせる。最後に「をはじめとする」で名詞につなぐ形(すしをはじめとする日本の料理)に言い換えさせる。
  2. ペア「案内役」と「旅行者」。案内役は見どころ・料理・お祭りの欄が埋まった町の表を持ち、旅行者は同じ形の空いた表を持つ。旅行者が「この町には何がありますか」と聞き、案内役が「〜をはじめ、…」で答え、旅行者は聞いたことを表に書き取る。三つの欄が埋まったら、別の町の表に替えて役を交替する。
  3. 産出「わたしの国の名物紹介」。一人30秒で、自分の国や町の料理・場所・行事を「Aをはじめ、…など」を一回以上入れて紹介し、聞いた人は「どうしてAを最初に挙げたんですか」と一つ質問する。教師は、後ろに全体を表す言葉があるか、Aが代表らしいものか、二つを並べるだけの文に使っていないかを見て、その場で言い直させる。

つまずきと手当て

  • 後ろに全体を言わず、Aだけで文を終えてしまう(「*社長をはじめ、来ました」)。「をはじめ」のあとには、だれが・何がを全体で言い直すことを、地図の丸と枠の板書に戻って確かめる
  • Bに、Aを含まない別の物を一つ並べる(「ラーメンをはじめ、すしも好きです」)。意味は通じるが、「をはじめ」は全体を言う形なので不自然に聞こえる。二つを並べるだけなら「〜や〜」「〜も〜も」でよいと言い分ける。代表らしくない物をAに置く(「消しゴムをはじめ、文房具を買いました」)のも同じく不自然
  • 動詞の「始める」と同じ音なので、「勉強をはじめ、…」を「勉強を始めて」の意味だと取ってしまう。この課の「をはじめ」は順番ではなく代表を先に挙げることなので、後ろに全体を表す言葉があるかどうかで見分けさせる

既習の文型との違い

  • 〜や〜(など)(初級)「すしやてんぷらが好きです」は同じ重さの物を並べる言い方で、どれが代表かは言いません。「をはじめ」は代表の一つを先に置き、後ろでそれを含む全体を言い直します。学習者は「すしをはじめ、てんぷらが好きです」のように二つを並べる意味で使いがちなので、後ろに全体の言葉(日本の料理)があるかで見分けさせます。
  • 〜も…ば、〜も…(第5課)「駅の近くには、スーパーもあれば病院もあります」は、種類の違う物を同じ重さで並べて「いろいろある」ことを言う形です。「をはじめ」は同じグループの中から一つを代表として出す形なので、挙げる物が後ろの全体の中に入るかどうかが分かれ目になります。
関連する文型

学習項目 2 〜というと…(1)

意味・はたらき学習項目 2

この教案では(1)を「話題から連想する」使い方として扱います。「Nというと、…」は、Nという言葉を話題として出し、その言葉から多くの人が思い浮かべること・よく知られたイメージを後ろで言う言い方です。後ろには「〜が有名です」「〜を思い浮かべます」「〜ですね」のような文がよく来ます。会話では、話題を出して相手に話してもらうきっかけになるほか、「日本の夏というと花火ですが、私の国では…」のように、よく知られたイメージを先に出してから自分の話に入ることもできます。

接続

N+というと、…(話し言葉では「〜っていうと」)

形
Nというと、〜が有名ですNというと、〜を思い浮かべます/〜が思い浮かびますNというと〜ですが、(実は)…

導入

  • 連想ゲーム教師が「日本というと?」と言い、学生に思い浮かぶ物を自由に言わせて(富士山・すし・アニメなど)黒板に放射状に書く。いちばん多かった答えを使って「日本というと、富士山が有名ですね」と教師が文にし、「というと」の後ろには、みんなが思い浮かべるものが来ると板書する。季節や町の名前でも同じことをくり返す。
  • イメージから自分の話へ教師が「タイというと、一年中暑い国というイメージがありますが、北のほうは12月の朝、少し寒いんです」のように、よく知られたイメージを出してから自分の経験を足す例を見せる。学生に自分の国や町について「〜というと〜ですが、…」を作らせ、話を広げる型として板書の「出す」の欄に残す。

板書案

N + というと、(多くの人が思い浮かべること)
日本というと、富士山が有名ですね。
〔青〕Nを真ん中に、連想を放射状に(富士山・すし・アニメ)
Nというと〜ですが、(実は)… = よく知られたイメージ → 自分の話
〔赤〕「出す」の欄に入れる(自分から話題を出す)

場面と発話(自作)

  • 昼休みに、会社の同僚と旅行の話をしていて、北海道へ行ったことがない社員が話題を出す。北海道というと、やっぱり雪とラーメンですか。
  • 日本語の授業のスピーチで、留学生が自分の国の気候について話し始める。私の国というと、一年中暑いと思われていますが、山のほうは涼しいんですよ。
  • 年末、ホームステイ先の家族とお正月の過ごし方について話す。日本のお正月というと、おせち料理を食べるんですよね。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

教師が国・町・季節・行事の言葉をカードで出し、学生が「〜というと、…」で連想を一つ言う。慣れたら「〜というと〜ですが、…」の形で、よく知られたイメージと自分の知っていることを一文につなげさせる。最後にペアで、相手の国について「〜というと、…ですか」と聞き、相手は答えてから一言付け足して話を続ける。

  1. 口頭季節・町・行事のカード(夏・北海道・お正月・京都・雪)を出し、全員で「夏というと、…」と連想を一つ言う。同じカードで個人に別の連想を言わせ、文末(〜が有名です/〜を思い浮かべます/〜ですね)を教師が板書を指して切り替える。最後に「〜というと〜ですが、…」で、イメージと自分の知っていることを一文につなげさせる。
  2. ペア「聞く人」と「答える人」。聞く人は相手の国について「〇〇というと、…ですか」とイメージを一つ聞き、答える人は「はい、そうです」か「〜というと〜と思われていますが、実は…」で答えて一言足す。三つ聞いたら交替する。違う国の学生どうしで組むと、聞く理由が自然に生まれる。
  3. 産出「イメージと本当スピーチ」。自分の国や町について、多くの人が持つイメージを「〜というと〜ですが、…」で出し、自分の経験から本当のところを2〜3文で話す(先に書かせてもよい)。教師は、後ろに連想が来ているか、自分だけの思い出を共通のイメージのように言っていないか、「ですが」のあとが前のイメージと本当にずれているかを見る。

つまずきと手当て

  • 後ろに連想ではなく、ただの予定や事実を言う(「東京というと、来週行きます」)。誤りではないが「というと」の働きが出ないので、後ろにはその言葉から思い浮かぶことを言うと、連想ゲームの板書に戻って確かめる
  • 自分だけの思い出を、みんなが思い浮かべるイメージのように言ってしまう。「Nというと、…」は多くの人に共通するイメージを言うのが基本なので、自分の思い出を言うときは「私は〜というと、…を思い出します」と主語を出すとよいと添える
  • (2)の確かめる使い方と区別がつかない。(1)は自分から話題を出す、(2)は相手が言った言葉を受けて聞き返す、と会話の吹き出しのどちら側から出ているかで見分けさせる

既習の文型との違い

  • 〜について…(第1課)「〜について」は話す・聞く・調べるなどの動作の中身を示す形で、後ろに「話します」「聞きたいです」のような動詞が来ます。「〜というと」は言葉を話題として出し、そこから思い浮かぶことを後ろで言う形なので、後ろに動作は来にくいです。「日本というと、発表します」のような文が出たら、後ろが動作か連想かで分けさせます。
  • 〜は…が―ます/です(初級Ⅰ第7課)「日本は山が多いです」の「は」は、これから説明する主題を立てるだけです。「というと」は、その言葉から多くの人が思い浮かべることを引き出す点が違い、相手に「そうですね」と応じてもらうきっかけにもなります。説明するなら「は」、連想を言って話を始めるなら「というと」と、文の働きで分けます。
関連する文型

学習項目 3 〜というと…(2)

意味・はたらき学習項目 3

この教案では(2)を「相手の言葉を受けて確かめる」使い方として扱います。相手が言った名前や言葉がどの人・どの物を指すのかはっきりしないとき、その言葉をくり返して「Nというと、〜のことですか」と聞き、話のずれを防ぎます。「というと?」だけで止めて上がり調子で言うと、「それはどういうことですか、もう少し詳しく」と相手に説明を求める言い方になります。分からないところを確かめてから話を続けられるので、会話を止めずに済みます。

接続

相手が言ったN+というと、〜のことですか/〜ですか(話し言葉では「〜っていうと」)

形
Nというと、〜のことですかNというと、〜ですかというと?(上がり調子で、説明を求める)

導入

  • 同じ呼び方の部屋が二つある学校の案内図の絵に会議室が二つ(本館と新館)ある状況を作り、教師が「会議室に資料を置いておいてください」と言う。学生がどちらか分からない顔をしたところで、教師がもう一人の役になって「会議室というと、新館の2階のほうですか」と聞いて見せる。板書は相手の吹き出しの「会議室」から矢印を引いて「会議室というと」とし、相手の言葉を受けていることを見せる。
  • 「というと?」で続きを引き出す教師が「来月から、仕事がちょっと変わるんです」とだけ言い、学生に「というと?」と上がり調子で聞かせる。教師が詳しく話すのを聞かせて、「というと?」は相手に説明を続けてもらう一言だと確かめる。強く言うと問い詰めるように聞こえるので、柔らかい声で言う練習も一度入れる。

板書案

相手:あの書類、もう出してくれた?
わたし:あの書類というと、きのうのシフト表のことですか。
〔赤〕相手の吹き出しの語 → 矢印 → くり返して確かめる
というと?(〔青〕上がり調子)= もう少しくわしく話してください
目上の人には:というと、どういうことでしょうか。

場面と発話(自作)

  • アルバイト先で、店長に「あの書類、出しておいてね」と言われたが、どの書類か分からない。あの書類というと、きのうのシフト表のことですか。
  • クラスメートが「駅前の店、閉まったらしいよ」と言うが、駅前には店がいくつもある。駅前の店っていうと、あのパン屋さん?
  • 会社の打ち合わせで、上司が「今回の計画は、少し考え直したほうがいいかもしれない」と言ったので、理由を聞きたい。というと、何か問題があるんでしょうか。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

教師があいまいな言い方(「あの人」「例の店」「会議室」「今度の旅行」)を含む文を言い、学生が「〜というと、〜のことですか」で確かめる。教師は「はい、そうです」と「いいえ、〜のほうです」の両方で答え、学生はそれを受けて「じゃあ、…ます」と話を続ける。最後にペアの一人がわざと短く情報を言い、もう一人が「というと?」で続きを引き出す。

  1. 口頭教師があいまいな語を含む文を言う(「例の店、行きました?」「あの書類、出した?」「今度の旅行、どうする?」)。学生は手元の絵カード(駅前のカフェ・シフト表・京都)を見て、全員で「例の店というと、駅前のカフェのことですか」と語をくり返して確かめる。続いて教師が情報を短く言い(「来月、引っ越すかもしれないんです」)、学生が上がり調子の「というと?」で続きを求める。柔らかい声と強い声を聞き比べてから個人で言わせる。
  2. ペア情報差の「だれのこと?どれのこと?」。Aのカードには同じ呼び方の候補が二つ(本館の会議室と新館の会議室、二つの書類など)とその片方に印があり、Bのカードには候補だけが書いてある。Aが「会議室に集まってください」と短く言い、Bが「会議室というと、〜のほうですか」「〜というと、〜のことですか」で確かめ、Aは「はい」か「いいえ、〜のほうです」で答える。Bは「じゃあ、…ます」で次にすることを言う。4枚で交替。
  3. 産出「確かめてから動くロールプレイ」。アルバイト先・会社・ホームステイ先の場面カードを引き、上の立場の人の短い指示を聞いて、「〜というと、〜のことでしょうか」か「というと、どういうことでしょうか」で確かめてから「では、〜ておきます」で引き受ける。教師は、相手の言葉をくり返しているか、目上に「というと?」だけで済ませていないか、確かめるのに「といえば」を使っていないかを見る。

つまずきと手当て

  • 相手が何も言っていないのに、自分から出す話題に確かめる形を使う(話の始めにいきなり「会議室というと、新館のほうですか」と聞く)。確かめる「というと」は相手が言った言葉をくり返すときだけだと、矢印の板書に戻って確かめる
  • 目上の人に「というと?」とだけ言って、問い詰めているように聞こえる。上司や先生には「というと、どういうことでしょうか」「〜というと、〜のことでしょうか」まで言うようにさせる
  • 「〜といえば」で確かめようとする(「会議室といえば、新館のほうですか」)。「といえば」は話題を移すときの言い方なので、確かめるのにはふつう使わない。確かめるときは「というと」と決めて練習する

既習の文型との違い

  • 〜という…(初級Ⅱ第38課)「『さくら』という店」は、相手が知らないかもしれない名前を示して説明する形で、後ろに名詞が続きます。この課の「〜というと、〜のことですか」は相手が言った名前をくり返し、どれを指すかを確かめる形です。「会議室という、新館の部屋ですか」のように二つが混ざったら、後ろに名詞が続くのか、「のことですか」で聞き返すのかで分けさせます。
  • 〜ということだ(第7課)第7課の「〜ということだ」は聞いた話を伝える形で、文の終わりに来ます。この課の「というと」は文の頭で相手の言葉を受ける形です。同じ「という」が入っているので、文の終わりなら伝える、頭なら受けて確かめる、と板書で位置を色分けして見せます。
関連する文型

学習項目 4 〜といえば…

意味・はたらき学習項目 4

「Nといえば、…」も、Nから思い浮かぶことを言う言い方で、(1)の「というと」と同じように連想に使えます(「夏といえば花火です」)。違いが出るのは会話の流れの中で、「といえば」は相手の話に出た言葉をきっかけに、そこから思い出した別の話題へ移るときによく使います。「来週、京都へ行くんです」「京都といえば、駅の近くに新しい美術館ができたそうですよ」のように、相手の話を受けながら話を少し横に広げられます。後ろには、話し手が思い出したことや相手に伝えたい新しい話題が来ます。前の言葉を受けずに、ふと思い出したことを話し始めるときは「そういえば」を使います。

接続

N+といえば、…(話し言葉では「〜っていえば」。前の言葉を受けずに話し始めるときは「そういえば」)

形
Nといえば、…そうですよ/…んですよ(思い出した話題へ移る)Nといえば、〜です(連想)そういえば、…

導入

  • 相手の話から一語拾う教師と学生の会話を板書する。学生「週末、友達と海へ行きました」。教師は「海」に丸をつけ、「海といえば、来月、近くの海で花火大会があるそうですよ」と続ける。学生の話は週末の思い出、教師の話は来月の花火大会で、話題が少し移っていることを、「海」から次の吹き出しへ伸びる矢印で見せ、板書の「広げる」の欄に入れる。
  • 「というと」と並べる同じ「海」を使って、「海というと、やっぱり夏ですね」(その言葉から思い浮かぶこと)と「海といえば、来月花火大会がありますよ」(思い出した別の話へ)を縦に並べ、後ろの文が何をしているかを学生に言わせる。連想だけならどちらも使えるが、相手の話から別の話題に移るときは「といえば」が自然だとまとめる。

板書案

相手:週末、友達と海へ行きました。
わたし:〔赤〕「海」に丸 → 海といえば、来月花火大会があるそうですよ。
〔青〕矢印:相手の話の一語 → 新しい話題(横へ広げる)
海というと、夏ですね。(連想)/海といえば、…(思い出した別の話へ)
前の語がない:そういえば、… 関係ない話へ:ところで、…

場面と発話(自作)

  • 休み時間に、クラスメートが「最近、毎朝ジョギングしているんだ」と話す。ジョギングといえば、来月、市民マラソンがあるって知ってる?
  • 会社で、同僚が出張で大阪へ行ってきた話をしている。大阪といえば、去年の旅行で食べたたこ焼きが、すごくおいしかったです。
  • ホームステイ先で、天気予報を見ていた家族が「あしたは雪が降るらしいよ」と言う。雪といえば、私の国では降らないので、まだ本物を見たことがないんです。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

教師が短い話(「きのう、駅前のカフェで友達と勉強しました」)を言い、学生がその中の一語を拾って「〜といえば、…」で別の話題を出す。拾う語を変えて(駅前・カフェ・勉強)何通りも言わせ、一つの話から違う方向へ広げられることを体験させる。次に三人で、前の人の話から一語拾って「〜といえば」でつなぐ会話を3周する。

  1. 口頭教師が短い話を言う(「きのう、駅前のカフェで友達と勉強しました」「週末、京都でお寺を見ました」「最近、毎朝ジョギングしています」)。学生は拾う語を一つ決めて「〜といえば、…」で話を移す。同じ話から拾う語を変えて(駅前・カフェ・勉強)3通り言わせ、文末は「〜そうですよ」「〜んですよ」「〜って知ってる?」を板書から選ばせる。
  2. ペア「話題しりとり」。Aが自分の週末のことを一文で話し、Bは「そうですか、いいですね」と一言反応してから、Aの話の語を拾って「〜といえば、…」で話を移す。次はAがBの話から語を拾う。3往復つながったら成功で、詰まったときだけ「ところで」を一回使ってよい。
  3. 産出「話題リレー」。三人組で1分間、前の人の話から一語拾って「〜といえば」でつなぎ、最後に最初の話題からどこまで移ったかを黒板に矢印で書いて発表する。教師は、拾った語が本当に前の人の話にあったか、反応の一言を抜かしていないか、確かめる場面で「といえば」を使っていないかを見る。

つまずきと手当て

  • 相手の話とまったく関係のない話題に移るときに「といえば」を使う(相手の言葉を一つも受けていない)。「といえば」の前には相手の話に出た言葉が来ることを確かめ、関係のない話題に変えるときは「ところで」を使うと分ける
  • 話題を移すことに気を取られて、相手の話に反応しない。会話では、相手の話に一言反応してから(「そうですか、いいですね」)「〜といえば」で移ると自然だと、ロールプレイの前に確かめる
  • 「というと」と「といえば」をいつも同じだと覚える。連想(〜というと富士山/〜といえば富士山)はどちらでもよいが、確かめるのは「というと」の(2)、話を横に広げるのは「といえば」と、会話の中の役割で分けて練習する

既習の文型との違い

  • 〜というと…(1)(この課の学習項目2)連想を言うだけなら「夏というと花火」「夏といえば花火」のどちらでも言えます。違いが出るのは会話の中で、相手の話の語をきっかけに別の話題へ移るときは「といえば」が自然で、自分から話題を出すときや相手の言葉を確かめるときは「というと」を使います。
  • 〜と言います/言う(初級Ⅰ第17課)「先生はあした休みだと言いました」の「と言う」は人が言ったことを伝える動詞で、だれが言ったかが大切です。「といえば」は人の言葉を伝えるのではなく、話題を移すための決まった形なので、前に「だれが」は来ません。「海といえば」をだれかが言ったことの引用と取っている学習者には、後ろが新しい話題になっていることを確かめさせます。
関連する文型

学習項目 5 〜なら…

意味・はたらき学習項目 5

初級Ⅱの第21課で習った、相手の話に出た話題を受ける「なら」の復習です。この課では会話を進める道具として、相手が出した話題を「Nなら、…」で受けて、相手が知りたいこと・役に立つ情報を返す使い方に絞ります。「ホチキス、ありますか」「ホチキスなら、事務室で借りられますよ」のように、後ろには相手の質問や希望に答える情報・勧めが来ます。「といえば」が話を別の方向へ広げるのに対して、「なら」は相手の話題の上にとどまって答える、という違いを並べて見せると、この課の項目の中での位置がはっきりします。

接続

N+なら、…(「だ」は入れない。文の頭では「それなら」。動詞・形容詞につく「なら」は初級Ⅱの第28課)

形
Nなら、〜にいますよ/〜にありますよNなら、もう〜ましたNなら、〜がいいですよそれなら、…

導入

  • 人を探している人に答える教師が職員室の入り口で物を探す役になり、学生に「コピー用紙はありますか」と聞く。学生には「コピー用紙は2階の棚」と書いたカードを先に渡しておき、「コピー用紙なら、2階の棚にありますよ」と答えさせる。初級で習った形なので説明は短くし、相手の話の言葉を受けて相手がほしい情報を返す、と板書の矢印で確かめて「受ける」の欄に入れる。
  • 「といえば」と比べる同じ相手の言葉「駅前のスーパーへ行きたいんですが」に対して、「駅前のスーパーなら、きょうは休みですよ」(相手の話題のままで答える)と「スーパーといえば、来月、新しい店ができるそうですよ」(別の話へ移る)を並べる。相手が困っているときにまず返すのは「なら」で、そのあとに余裕があれば「といえば」で広げる、と順番も確かめる。

板書案

相手:コピー用紙はありますか。
わたし:コピー用紙〔赤〕なら、2階の棚にありますよ。
N + なら(「だ」は入れない)
〔青〕受ける:Nなら、…(相手の話題のままで答える)→ 広げる:Nといえば、…
それなら、… = その話だったら

場面と発話(自作)

  • 学校の事務室に来た学生が「自転車はどこにとめればいいですか」と聞いたので、職員が答える。自転車なら、裏の駐輪場にとめてくださいね。
  • 引っ越してきたばかりの同僚に「この辺で安くておいしい昼ご飯の店、知りませんか」と聞かれる。昼ご飯なら、角のそば屋さんがおすすめですよ。
  • 友達が「週末、映画を見に行きたいんだけど、日曜日は混むよね」と言う。それなら、土曜日の朝に行こうよ。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

教師が人や物を探す質問・希望(「〜はどこですか」「〜を買いたいんですが」「〜はいますか」)を言い、学生が「Nなら、…」で情報を返す。次に同じ質問に「Nなら、…」で答えたあと、「Nといえば、…」で一言広げる二段の答えを作らせ、目標の活動の雑談ロールプレイにつなげる。

  1. 口頭教師が探す・ほしい・したいの質問カードを読む(「傘を借りたいんですが」「電子レンジを使いたいんですが」「安い自転車がほしいんですが」「日本語の辞書を買いたいんですが」)。学生は手元の情報カード(事務室・休憩室・駅前の店・学校の売店)を見て「Nなら、…」で答える。全体のあと個人で言わせ、慣れたら同じ質問に「Nなら、…。Nといえば、…」の二段で答えさせる。
  2. ペア「新しい町の相談」。Aは引っ越してきたばかりの人で困りごとカード(病院・安いスーパー・日本語教室)を持ち、Bは町の地図と情報の表を持つ住民。Aが「この辺に〜はありませんか」と聞き、Bが「〜なら、…がいいですよ」と答え、Aは「それなら、…てみます」で受ける。三つ聞いたら役と地図を交換する。
  3. 産出「わたしの町のおすすめ相談会」。学生が自分の住んでいる町について、クラスメートから出た質問(買い物・食事・休みの日)に「Nなら、…」で答え、余裕があれば「Nといえば、…」で一言足す。教師は、名詞に「だ」が入っていないか、自分から話題を出す場面で「なら」を使っていないか、答えが相手の質問からずれていないかを見る。

つまずきと手当て

  • 名詞に「だ」を入れる(「*コピー用紙だなら」)。初級の復習として、名詞にはそのまま「なら」がつくことを板書で確かめる
  • 相手の話がないのに、自分から話題を出すときに「なら」を使う(話の始めに「すしなら、好きです」と言う)。形は正しくても話の流れに合わない。自分から話題を出すときは「は」か「〜というと」、相手の話題を受けて答えるときが「なら」と、板書の「出す/受ける」の欄で確かめる
  • 「なら」で受けたあと、相手の質問に答えずに別の話をする。「なら」の後ろには相手が知りたいことに関係する情報や勧めが来る。別の話に移りたいときは「といえば」を使うと分ける

既習の文型との違い

  • 〜なら、…(初級Ⅱ第28課)第28課の「行くなら」は動詞・形容詞に付いて「そうするのであれば」と前提を置き、後ろで勧めや自分の決めたことを言う形でした。この課で扱うのは名詞に付いて相手の話題を受ける使い方だけです。「京都へ行くなら、…」と「京都なら、…」を並べ、前にあるのが相手の予定か話題かで分けます。
  • 〜も…なら、〜も…(第5課)第5課の「〜も…なら、〜も…」は二つのことを並べて言う形で、「なら」の前後に同じ重さのことが来ます。この課の「Nなら、…」は相手の話に出た一つの話題を受けて、それについての情報を返す形です。同じ「なら」でも、二つを並べているか、相手の言葉を受けているかで見分けさせます。
関連する文型

語彙の扱い

この課の学習項目は、国・町・季節・食べ物・行事・身近な人のような、だれでも話せる話題の言葉と組み合わせるとよく働きます。新しい語は単語だけで入れず、「〜というと」「〜をはじめ」の文の中に入れて練習します。「有名だ」「思い浮かぶ」「イメージ」「名物」のような、連想を言うときに後ろに来る言葉はまとめて板書に残しておくと、学習者が文を最後まで言い切れるようになります。

この課の練習で使う語(12語・意味・連語・例文)

  • 有名だ(ゆうめいだ) たくさんの人がその名前やことを知っていることです。 〜な町・〜で有名だ・世界的に〜
    留学生が自分の町を紹介する。
    わたしの町というと、古いお城が有名です。
  • 思い浮かぶ(おもいうかぶ) 何かを聞いたとき、そのことが頭の中に出てくることです。 顔が〜・すぐ〜・〜こと
    連想ゲームで、教師が「冬」と言った。
    冬というと、まず雪が思い浮かびます。
  • イメージ(イメージ) あるものについて、多くの人が心の中に持っている形や感じです。 〜がある・〜が変わる・〜と違う
    留学生が自分の国について話す。
    私の国は暑いというイメージがありますが、北の町は冬に寒くなります。
  • 名物(めいぶつ) その土地でよく知られている食べ物や物です。 町の〜・〜料理・〜を食べる
    旅行の前に、同僚に聞く。
    大阪の名物というと、何ですか。
  • 名所(めいしょ) 景色がよい・古い建物があるなどで、よく知られている場所です。 桜の〜・観光の〜・〜を回る
    観光案内所で、職員が説明する。
    この町には、お城をはじめ、桜の名所がたくさんあります。
  • 代表的だ(だいひょうてきだ) 同じ種類のものの中で、いちばんその種類らしいことです。 〜な料理・〜な例
    日本語の授業で、日本の料理について話す。
    すしは、日本の代表的な料理の一つです。
  • 行事(ぎょうじ) 毎年決まったときに行う、お祭りや式などのことです。 学校の〜・季節の〜・〜に参加する
    ホームステイ先の家族と、季節の話をする。
    日本の夏の行事といえば、花火大会ですね。
  • 話題(わだい) 話の中で、みんなが話していることです。 〜を変える・〜になる・〜が広がる
    昼休みに、同僚と話していて話が止まった。
    話題を変えましょう。週末はどうでしたか。
  • 例の(れいの) 話す人も聞く人も、どれのことか知っているものを指す言葉です。 〜店・〜話・〜書類
    クラスメートに、前に話した店のことを言われる。
    例の店というと、駅前のカフェのこと?
  • 実は(じつは) 相手が知らない本当のことを、これから言うときに使う言葉です。 〜…んです・〜知らない
    スピーチで、よく知られたイメージと違うことを話す。
    日本というとすしですが、実は私はラーメンのほうが好きです。
  • そういえば(そういえば) 話の途中で、何かをふと思い出したときに使う言葉です。 〜、…そうですよ・〜、あの話
    休み時間に、友達と話していて思い出す。
    そういえば、来週テストがあるんだったね。
  • ところで(ところで) 今の話とは違う、新しい話を始めるときに使う言葉です。 〜、…ですが・〜、話は変わりますが
    会議のあと、同僚に別の用事を聞く。
    ところで、あしたの昼ご飯、いっしょにどうですか。

宿題と次のコマ

宿題は、①自分の国や住んでいる町を紹介する短い文章(5〜6文)を、「Nというと、…」と「Aをはじめ、…」を一回ずつ入れて書くこと、②友達との会話を想定して、相手の一言に「Nなら、…」で答えるやり取りと、「Nといえば、…」で話を広げるやり取りを一つずつ書くこと。次のコマの最初に①を何人かに読んでもらい、聞いた学生が「〜といえば、…」で一言つなぐ練習をして復習してから、第10課の人物の描写に入ります。

よくある質問

  • 「〜というと」と「〜といえば」の違いはどう教えればいいですか?

    連想を言うだけならどちらも使えるので、違いは文の意味ではなく会話の中の位置で見せます。自分から話題を出すときと、相手の言葉を確かめるときは「というと」、相手の話の一語をきっかけに別の話題へ移るときは「といえば」です。板書に「出す/受ける/広げる」の三つの欄を作り、出た文をどの欄に入れるかを学生に決めさせると区別がつきます。

  • 「〜というと(1)」と「(2)」を同じ課で教えると混乱しませんか?

    形が同じなので、吹き出しのどちら側から出た言葉かで分けます。(1)は自分から出す話題で、後ろに連想が来ます。(2)は相手が言った言葉をくり返すもので、後ろは「〜のことですか」か上がり調子の「というと?」です。(1)を1コマ目、(2)を1コマ目の終わりから2コマ目の初めに置き、間に連想ゲームをはさむと混ざりにくくなります。

  • 「〜をはじめ」はくだけた会話でも使いますか?

    やや改まった言い方で、あいさつ・案内・発表・紹介の文章によく出ます。友達との会話では「〜とか」「〜や〜など」で言うことが多いので、この課では国や町を紹介する発表の場面で練習します。「をはじめとする」の形は書き言葉でさらによく出るので、読む練習で見せておくとよいです。

  • 「〜なら」は初級で習った形ですが、この課ではどこまで扱いますか?

    初級Ⅱの第21課で習った、名詞に付いて相手の話題を受ける使い方に絞り、相手が探している人や物について情報を返す場面で短く復習します。動詞に付く「〜なら」(第28課)には広げません。この課での教えどころは、「なら」で相手の話題に答えたあと「といえば」で話を広げる二段の返し方です。

  • この課は何コマで終わりますか?

    90分×2コマが目安です。1コマ目は導入と「〜をはじめ」「〜というと(1)」、「〜というと(2)」の途中まで。2コマ目は「〜というと(2)」の続きと「〜といえば」「〜なら」、雑談ロールプレイとまとめです。ロールプレイは三人組で観察役を回すので、時間が足りないときは回す回数を減らします。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。