その時間の授業をどう組み立てるかの設計と、それを書き起こした教案。コースデザインが学期全体の設計であるのに対し、授業計画はその日の1コマを扱う。
多くの様式に共通して並ぶのは、目標/対象と既習項目/時間配分/教師の活動と学習者の活動/教具・教材/板書計画/評価の観点である。要になるのは目標の書き方で、「て形を教える」のように教師がすることを書くのではなく、「〜てもいいですかを使って許可を求められる」のように学習者ができるようになることを書く。Can doの発想がここに入る。
教案はそのとおりに進めるための台本ではなく、ずれに気づいて調整するための地図である。実施後に実際にかかった時間や学習者の反応を書き込んで残すと、授業分析・自己点検の材料になる。
初級クラスで「〜てもいいですか」を扱う50分の授業を考える。目標の欄には「教室や職場で、〜てもいいですかを使って許可を求め、相手の答えを聞き取れる」と書く。既習項目の欄にはて形と「〜てください」を挙げ、時間配分は導入10分・基本練習15分・応用練習20分・まとめ5分のように割り振っておく。
実際にやってみると導入に20分かかり、応用練習が5分しか取れなかったとする。教案の時間配分の横に実際の時間を書き込み、「絵カードの説明が長すぎた」「場面はすぐ伝わっていた」とメモしておけば、次に同じ文型を扱うときに導入を短くする根拠になる。教案が地図として働くのはこういうときである。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。