学習者に合った教育を実現するために、コース全体を設計する一連の作業。ニーズ分析・レディネス調査 → 目標設定 → シラバスデザイン → カリキュラムデザイン → 教材選定・授業設計 → 評価という流れが基本で、評価の結果はコースの改善に戻される循環になっている。
出発点が学習者を知ることである点が最重要。使いたい教科書を決めてから学習者を当てはめる手順は本末転倒であり、「教材選定から始める」という選択肢は誤り。何を教えるかのリストがシラバス、それを時間軸に配列して実施計画にしたものがカリキュラムという区別も要点。
評価を授業設計より先に決めるバックワードデザインの考え方は、日本語教育の参照枠でも採用されている。
介護施設で働く予定の学習者に3か月のコースを作る場合、まず施設の職員への聞き取りや学習者へのアンケートで、どんな場面で日本語が必要かを調べる(ニーズ分析)。同時に、学習者がひらがなを読めるか、週に何時間学べるかを確かめる(レディネス調査)。その結果から目標を決め、扱う項目と順序、教材、評価方法を組み立てていく。
コースの途中で行った小テストや学習者の声から、敬語の練習が足りないと分かれば、後半の計画を組み替える。修了時の評価結果は、次の期のコースを作るときの材料になる。コースデザインは一度作って終わりではなく、評価から設計に戻る循環として考える。設計図を描いて終わりにしないことが要になる。
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