限られた言語知識で意思疎通を成立させ、会話を続けるために用いる工夫。言い換え(パラフレーズ)・上位語や例で説明する・ジェスチャー・母語からの借用・聞き返しや確認要求(明確化要求)・話題の転換などが含まれる。
カナルとスウェイン(Canale & Swain)のコミュニケーション能力のモデルでは方略的能力として位置づけられ、文法能力・社会言語能力・談話能力と並ぶ構成要素とされる。
学習ストラテジーが「学ぶための工夫」であるのに対し、こちらはその場で通じさせるための工夫という違いを押さえること。教室で明示的に練習でき、「語彙が完璧になるまで会話できない」という思い込みを解く効果がある。ただし、自信のない形式を使わない回避も方略の一種であり、多用すると誤用が表面化せず化石化につながりうる点も問われる。