日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

あいづち(あいづち)

区分2 言語と社会 ・ 日本語教員試験の用語

話し手が話している最中に、聞き手が「はい」「ええ」「うん」「そうですね」などを差しはさむ聞き手行動。英語圏の研究ではバックチャネル(back-channel)と呼ばれる。

重要なのは、あいづちが話す順番(ターン)を奪う意図をもたない点。発話権を取ろうとする割り込みとは区別される。機能としては、聞いているという合図、理解・共感の表示、話の続きを促すことなどがあり、必ずしも同意を意味しない。

日本語の会話はあいづちの頻度が高く、間隔も短いことが指摘されている。そのため、あいづちの少ない話し方は「聞いていない」と受け取られ、逆に日本語のあいづちの多さは他言語の話者に「話をさえぎられた」「安請け合いされた」と誤解されやすい。この行き違いは応用試験の異文化間コミュニケーションの事例で扱われる。

具体例

日本人どうしの電話では、相手が話している間に「ええ」「はい」「そうですか」「なるほど」とこまめにあいづちが入る。あいづちがしばらく聞こえないと、話し手は「もしもし、聞こえてますか」と確かめたくなる。あいづちが、内容への同意ではなく、聞いているという合図として働いていることが分かる。

会議で日本人の担当者が、相手の提案に「はい、はい」とあいづちを打ちながら聞いていた。提案した外国人スタッフは受け入れられたと思ったが、最後に「検討します」と言われて驚いた。ここでの「はい」は「聞いています」という合図で、賛成を表していたわけではなかった。こうした行き違いは、あいづちの機能の違いから説明できる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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