日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

学ぼう!にほんご 初中級 第18課「インターネットを一週間にどのくらい使いますか」の教案

『学ぼう!にほんご 初中級』

グラフやアンケートの結果を見ながら、数字がいつから・どのくらい・どちらの向きに変わったかを説明する課です。初級で習った「〜くなります」「〜になります」は一つの変化を言う形ですが、この課では二つの変化をつなぐ「〜につれて」「〜にしたがって」(Aが変わると、それに合わせてBも変わる)と、止まらずに一方向へ進む変化を言う「〜一方だ」が加わります。前の第16課の「〜とともに」「〜に伴って」「〜てきました」と合わせると、時間の流れの中の変化をかなり細かく言い分けられるようになります。課の最後には、学生が自分たちで取ったアンケートをグラフにし、「〜につれて」「〜一方だ」と数字を使って、変化を1分ほどで説明できるところまで持っていきます。

このページについて教科書の本文・例文・練習の文は載せていません。例文と場面はすべて自作です。課の題と学習項目の表記は本の目次に合わせています。
学習項目5時間90分×2コマ

この課のねらい(Can-do)

  • 「〜くなりました」「〜になりました」に「〜から〜に」や数字(〜%・〜倍・〜時間)を組み合わせて、グラフの変化を正確に言える
  • 「〜につれて」「〜にしたがって」で、一つの変化に合わせてもう一つが変わる関係(年齢が上がるにつれて利用時間が短くなる など)を説明できる
  • 「〜にしたがって」の、指示や規則にそって行動するという別の使い方を、変化の使い方と区別できる
  • 「〜一方だ」で、悪い方向へ変わり続けている様子を言い、それについて自分の心配や意見を一言添えられる

進め方と時間配分

目安は 90分×2コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入(目標の場面)10分教師が作った簡単な折れ線グラフ(例: ある町の自転車の利用者数の10年間の変化)を黒板に貼り、「このグラフから何が分かりますか」と聞く。学生の「多くなりました」「増えました」を受けて、初級の「〜くなります/〜になります」が使えることを確かめ、この課はグラフの変化を説明する課だと予告する
学習項目1 〜につれて…30分横軸と縦軸のある二つの変化(年齢と睡眠時間、気温とアイスの売上)を矢印2本で板書し、「Aが進むにつれて、Bが変わる」の形を見せる。前も後ろも変化の言葉になることを色で示す
学習項目2 〜にしたがって…25分学習項目1の板書の「につれて」を「にしたがって」に置き換えても同じ意味になることを見せたあと、案内板や係の人の指示の絵で「指示にしたがって進む」の使い方を別の枠で板書する
学習項目3 〜一方だ25分下がり続ける折れ線と、上がってまた下がる折れ線を並べ、「一方だ」が使えるのは止まらずに同じ向きに進むほうだけだと確かめる。困った・心配だという気持ちを一言添える形まで。1コマ目はここまで
学習項目4・5 〜くなります/〜になります30分初級の復習として、グラフの説明に要る形だけに絞る。「〜から〜に長くなった」「2倍になった」「半分になった」のように数字と組み合わせ、「〜てきました」(第16課)でここまでの変化を言う練習へ。2コマ目はここから
目標の活動(アンケートとグラフの説明)45分クラスで「一日にスマートフォンを何時間使うか」「日本に来てからの長さ」などを聞き合うアンケートを取り、グループでグラフにする。グループごとに、数字・〜につれて・〜一方だ を入れて1分ほどで発表し、聞く側は「いつから」「どのくらい」を質問する
まとめ15分変化の向きと速さで言い方を整理した表(〜くなる/〜てきた/〜につれて・〜にしたがって/〜一方だ)を板書して振り返り、宿題のグラフの題材を決めさせる

学習項目 1 〜につれて…

意味・はたらき学習項目 1

一つのことが変わっていくと、それに合わせてもう一つのことも少しずつ変わる、という関係を表します。「Aにつれて、B」のAにもBにも、変化を表す言葉(増える・減る・上がる・〜くなる・〜になる・近づく・慣れる・年をとる など)が来るのが大事な点です。一回で終わる出来事や、変わらない状態には使いません。話し言葉でも書き言葉でも使い、レポートやニュースでは「〜につれ」という少し硬い形も見られます。

接続

V辞書形+につれて/N(変化を表す名詞: 成長・時間の経過・高齢化 など)+につれて

形
Vにつれて(年をとるにつれて・慣れるにつれて)〜くなる/〜になるにつれて(寒くなるにつれて)Nにつれて(時間の経過につれて・成長につれて)〜につれ(書き言葉の硬い形)

導入

  • 矢印2本の板書黒板に右上がりの矢印を2本並べて描き、1本目に「日本に住む時間が長くなる」、2本目に「日本語の聞き取りが楽になる」と書く。教師が自分の経験として「外国に住んでいたころ、その国に住む時間が長くなるにつれて、ニュースが分かるようになりました」と話し、2本の矢印をつなぐところに「につれて」と書く。前と後ろの両方が矢印=変化だと、指でなぞって見せる。
  • 学生の経験から2つの変化を引き出す「日本に来てから、何が変わりましたか」と聞き、出てきた変化(友達が増えた・料理が上手になった・寒さに慣れた)を板書する。次に「どうしてそうなりましたか」と聞いて、もう一つの変化(日本の生活に慣れる・アルバイトの日が増える)を引き出し、二つを「〜につれて」でつないで言わせる。

板書案

A(変化)+ につれて、B(変化)
日本に住む時間が長くなる ↗ につれて、ニュースが分かるようになる ↗
寒くなるにつれて、コートを着る人が増えてきました。
〔赤〕前の矢印 〔青〕後ろの矢印 両方の「変わる言葉」に下線
後ろに一回だけの出来事は来ない(きのう〜買いました は使えない)

場面と発話(自作)

  • アルバイト先の店長が、新しく入った留学生に、仕事は最初は大変でも心配しなくていいと話す。慣れるにつれて、だんだん速くできるようになるから、大丈夫だよ。
  • 留学生が、日本語の授業で、町の人口と店の数の関係を示すグラフを説明する。人口が減るにつれて、駅前の店の数も少なくなっています。
  • 冬が近づいたころ、寮の友達どうしで暖房の話をしている。寒くなるにつれて、電気代がどんどん高くなってきたね。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

「年齢」「気温」「日本に住む時間」などの変化のカードと、「睡眠時間」「アイスの売上」「友達の数」などのカードを出し、二つを選んで「Aが〜につれて、Bが〜」と一文で言わせる。慣れたら、グラフを1枚見せてどの二つの変化がつながっているかを学生に見つけさせ、同じ形で説明させる。

  1. 口頭教師が変化のカードを2枚ずつ出す(気温が上がる/アイスがよく売れる、年をとる/目が悪くなる、練習する時間が増える/上手になる、駅に近づく/家賃が高くなる)。全体で「気温が上がるにつれて、アイスがよく売れるようになります」と言わせ、次に前のカードだけ出して後ろを一人ずつ考えさせる。最後に「時間の経過」「成長」の名詞カードで、名詞+につれて の形も言わせる。
  2. ペアAは二つの変化の折れ線グラフ(学年と一日の勉強時間、気温と電気代 など)のカード、Bは何も見ない。AがBに「何が変わると、何が変わるか」を「〜につれて」で説明し、Bは聞いた内容を紙に矢印2本で描いて見せ、合っているかAが確かめる。2枚で交替する。
  3. 産出「わたしの変化マップ」。日本に来てからの自分の変化を、二つの変化をつないだ文で3つ作り、ペアに話してから書く(友達の数・料理・寒さ・日本語の聞き取り など)。教師が見るのは、後ろが一回だけの出来事になっていないか、前の名詞が変化を表す名詞か、「〜てきました」「〜ようになりました」と組み合わせて言えているか。

つまずきと手当て

  • 後ろに一回だけの出来事を入れる(「*寒くなるにつれて、きのうコートを買いました」)。「につれて」の後ろも少しずつ進む変化でなければならないので、「寒くなるにつれて、コートを着る人が増えてきました」のように、後ろも矢印になる文に直させる
  • 変化でない名詞をそのまま前に置く(「*春につれて、花が咲きます」)。「春が近づくにつれて」「暖かくなるにつれて」のように、前にも動き・変化の言葉を入れる。名詞をそのまま使えるのは「成長」「経過」のように、それ自体が変化を表す名詞だけだと伝える
  • 後ろに「〜しましょう」「〜てください」のような働きかけを入れると不自然に聞こえることが多い(日本語が上手になるにつれて、難しい本を読みましょう)。勧めたいときは「上手になったら、〜を読んでみてください」のように別の形を使うよう示す
  • 第16課の「〜とともに」「〜に伴って」との違いを聞かれる。変化と変化をつなぐ使い方ではほぼ同じ意味だが、「とともに」は「家族とともに」(いっしょに)、「に伴って」は「引っ越しに伴って住所が変わる」(一つの出来事に付いて起こる)のような使い方もあり、こちらのほうが硬い、と整理して見せる

既習の文型との違い

  • 〜とともに…(第16課)変化と変化をつなぐときは「につれて」とほぼ同じ意味で、入れ替えても通じます。ただ「とともに」は「家族とともに」(いっしょに)や「卒業とともに国へ帰る」(同時に)のようにも使えますが、「につれて」は少しずつ進む変化どうしにしか使えません。学習者が「*卒業につれて、国へ帰ります」と書いたら、一回の出来事なので「とともに」にさせます。
  • 〜に伴って…(第16課)「に伴って」も変化と変化をつなぎますが、ニュースや報告書のような硬い文で多く、「引っ越しに伴って住所が変わる」のように一回の出来事に付いて起こることも言えます。友達との会話で「年をとるに伴って、疲れやすくなったよ」と言うと硬く聞こえるので、話すときは「につれて」を使うよう勧めます。
関連する文型

学習項目 2 〜にしたがって…

意味・はたらき学習項目 2

使い方が二つあります。一つ目は「〜につれて」とほぼ同じで、一つのことが変わるのに合わせて、もう一つのことも変わることを表します。このときは前も後ろも変化を表す言葉で、多くの場合「につれて」と入れ替えても意味は変わりません。二つ目は、指示・規則・案内・説明などに合わせて、そのとおりに行動することを表す使い方で(係の人の指示にしたがって避難する)、こちらは前が変化でなくてもよく、後ろに「〜てください」のような働きかけも来ます。この二つ目の使い方は「につれて」にはありません。「したがって」は「従う」から来ていて、「につれて」より少し硬く聞こえることが多い表現です。

接続

V辞書形+にしたがって/N+にしたがって(変化の名詞、または 指示・規則・案内・説明 などの名詞)

形
Vにしたがって(変化: 学年が上がるにしたがって)〜くなる/〜になるにしたがってNにしたがって(指示: 案内にしたがって・ルールにしたがって)〜にしたがい(書き言葉の硬い形)

導入

  • 「につれて」と置き換えてみる学習項目1で板書した「〜につれて」の文を一つずつ指し、教師が「につれて」を消して「にしたがって」と書き換えて読む。「意味は変わりましたか」と聞き、変化と変化をつなぐときはほとんど同じだと確かめる。そのうえで、ニュースや説明会の文のように少し硬い場面では「にしたがって」がよく聞かれると伝える。
  • 案内板と係の人の絵で、もう一つの使い方駅の乗りかえの案内板(矢印)と、イベント会場で手を挙げて誘導する係の人の絵を貼る。「この矢印にしたがって行ってください」「係の人の指示にしたがって、ゆっくり外に出てください」と教師が言い、ここでは変化ではなく「言われたとおりに・決まりのとおりに」の意味だと、学習項目1とは別の枠に板書する。この使い方で「につれて」に置き換えると誤りになることも見せる。

板書案

① 変化:A(変化)+ にしたがって、B(変化) = につれて
レベルが上がるにしたがって、読む文章が長くなります。
② 指示・決まり:N(案内・指示・ルール)+ にしたがって + 行動
案内にしたがって、2番出口から出てください。
〔赤〕①は「につれて」に置き換えられる 〔青〕②は置き換えられない(枠を分ける)

場面と発話(自作)

  • 日本語学校の説明会で、先生が新入生に、クラスが上がると授業がどう変わるかを話す。レベルが上がるにしたがって、読む文章も長くなっていきます。
  • 学校の避難訓練で、放送が流れる。先生の指示にしたがって、校庭まで歩いて移動してください。
  • 留学生が、レポートで町の人口のグラフを説明する文を書く。高齢化が進むにしたがって、バスを利用する人の割合が高くなっている。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

学習項目1で作った「〜につれて」の文を「〜にしたがって」に言い換えさせたあと、案内・規則・説明書の絵カード(駅の案内板・図書館の決まり・薬の説明書)を出して「〜にしたがって〜てください」と指示する文を作らせる。最後に二つの使い方の文を混ぜて読み、「につれて」に置き換えられるかどうかを学生に判断させる。

  1. 口頭学習項目1の文を教師が「につれて」で言い、学生が「にしたがって」に言い換える(全体→個人)。キューの例は「日本語が上手になる/友達が増える」「人口が減る/店が少なくなる」「山を高く登る/気温が下がる」。次に指示の絵カード(駅の案内板・図書館の決まり・地図アプリの道案内・料理の作り方の紙)を出し、「〜にしたがって〜てください」と言わせる。
  2. ペア係と参加者の役。係役は指示カード(係の人の指示・矢印・放送)を見て「〜にしたがって〜てください」と言い、参加者役は動作をするか「はい、〜ですね」と言い直して確かめる。3枚で交替。そのあと、①と②の文を混ぜた文カード10枚を二人で「につれて」に置き換えられるものと置き換えられないものに分け、理由を言わせる。
  3. 産出「新しい学生へのルール説明」。学校や寮に新しく入る学生に、決まりや使い方を1分で説明する(ごみの出し方・図書館の使い方 など)。指示・決まりの「にしたがって」を1回、変化の「にしたがって」を1回入れる。教師が見るのは、②で「につれて」と言っていないか、①の前後が変化の言葉になっているか、文の初めの接続詞「したがって」と混ざっていないか。

つまずきと手当て

  • 指示・規則の使い方で「につれて」を使う(「*係の人の案内につれて、会場に入ってください」)。案内や決まりに合わせて行動するときは「にしたがって」だけだと、案内板の絵の枠に戻って確かめる
  • 変化の使い方なのに、前に変化でない名詞を置く(「*雨にしたがって、客が減った」)。「雨の日が増えるにしたがって」のように、前を変化の言葉にする。学習項目1の「春につれて」と同じつまずき
  • 文章を読むときに、文の初めの接続詞「したがって」(=だから、そのため)と混同する。「…という結果が出た。したがって、〜」は理由と結論をつなぐ書き言葉の接続詞で、「〜にしたがって」とは使う位置が違うと、文の頭か名詞・動詞のあとかで見分けさせる

既習の文型との違い

  • 〜につれて…(第18課 学習項目1)変化と変化をつなぐ使い方では、ほとんど入れ替えられます。指示・決まりに合わせて行動する使い方は「にしたがって」だけで、「*地図につれて歩きました」は誤りです。前の名詞が案内・指示・ルールなら「にしたがって」と、前の言葉の種類で見分けさせます。
  • 〜に伴って…(第16課)「に伴って」は変化と変化をつなぐ点では同じですが、決まりや指示に合わせて動くという使い方はありません。反対に「引っ越しに伴って」のような一回の出来事は「にしたがって」では言いにくいので、三つを並べた表で、どれがどの使い方を持っているかを丸で示します。
関連する文型

学習項目 3 〜一方だ

意味・はたらき学習項目 3

ある変化が止まらず、同じ方向にどんどん進んでいることを表します。「Vる一方だ」の形で、前には変化を表す動詞(増える・減る・悪くなる・高くなる・広がる など)が来ます。よい方向の変化に使うこともありますが、悪い方向や、話し手が困っている・心配している変化に使われることが多く、そのあとに「このままでは〜」「何とかしなければならない」のような意見が続きやすい表現です。途中で上がったり下がったりしている変化には使いません。

接続

V辞書形(変化を表す動詞)+一方だ(〜一方です/〜一方なので/〜一方の+N)

形
増える一方だ/減る一方だ寒くなる一方です(い形容詞は〜くなる一方)〜は〜一方なので、〜〜一方のN(増える一方の空き家)

導入

  • 2本の折れ線を比べる黒板に、10年間ずっと下がり続ける折れ線と、上がったり下がったりしながら全体では下がっている折れ線を並べて描く。教師が1本目を指して「この町の子どもの数は、減る一方です」と言い、2本目を指して「こちらは『一方』と言えますか」と学生に聞く。止まらずに同じ向きに進んでいるときだけ使える、と矢印を太く描いて確かめる。
  • 困ったことを話す教師が「最近、野菜の値段が上がる一方で、困っています」と自分の生活の困りごととして話し、学生にも「最近、増える一方のもの・減る一方のもの」を挙げさせる(宿題・体重・貯金・駅の自転車 など)。出てきた文に「このままだと〜」「〜しなければならない」と一言足させ、「一方だ」のあとに気持ちや意見が続く形まで練習する。

板書案

V(変化の動詞)辞書形 + 一方だ
子どもの数は 減る一方です。(↘↘↘ 止まらない)
物価が 高くなる一方なので、生活が大変です。
〔赤〕太い一本の矢印(同じ向き) 〔青〕↗↘ のギザギザには使わない
一方だ + 気持ち・意見(このままだと〜/〜なければならない)

場面と発話(自作)

  • 寮の部屋で、ルームメイトが通帳を見ながらため息をつく。アルバイトを休んでから、貯金は減る一方だよ。
  • 会社の会議で、社員が売上のグラフを説明して、対策を提案する。ここ3年、若いお客様の数は減る一方ですので、新しい広告の方法を考える必要があると思います。
  • 病院の待合室で、腰が痛い人が、隣に座った知り合いに話す。薬を飲んでいるんですが、痛みはひどくなる一方なんです。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

上がり続ける・下がり続ける・上がって下がる、の3種類のグラフのカードを混ぜて出し、「一方だ」が使えるカードだけを選んで説明させる。慣れたら「〜一方なので、〜」の形で、その変化についての心配や提案を一文続けさせる。

  1. 口頭グラフカード(上がり続ける・下がり続ける・上がって下がる)と主語カードを組み合わせて出す。キューの例は「空き家・増える」「この町の店・減る」「病気・悪くなる」「物価・高くなる」。全体で「空き家は増える一方です」と言わせ、ギザギザのカードが出たら全員で「言えません」と答えさせる。慣れたら一人ずつ、「〜一方なので、〜」と心配を一言続けさせる。
  2. ペア「困りごと相談」。Aは困りごとカード(体重・ごみ・部屋の物・待つ時間)を引いて「最近、〜が〜一方で、困っています」と相談し、Bは「それは大変ですね。〜ほうがいいですよ」と助言する。3枚で交替し、最後に一番よかった助言をクラスに一つ紹介させる。
  3. 産出「わたしの町の心配ごとスピーチ」。自分の国や町で止まらずに進んでいる変化を一つ選び、「〜一方です」+理由+自分の意見を30秒で話す。教師が見るのは、前が変化の動詞になっているか、い形容詞を「〜くなる」にしてから付けているか、意見や気持ちの一言が続いているか。

つまずきと手当て

  • 変化を表さない動詞に付ける(「*毎日アルバイトをする一方です」)。「一方だ」は増える・減る・〜くなる のような変化の動詞だけに付く。同じことを何度もしていると言いたいなら「アルバイトばかりしています」だと示す
  • 形容詞にそのまま付ける(「*物価が高い一方だ」)。い形容詞は「高くなる一方だ」のように「〜くなる」にしてから付けると、学習項目4の形に戻って確かめる
  • よい変化をほめるときに使って、少し変に聞こえる(あなたの日本語は上手になる一方ですね)。誤りではないが、悪い方向に使うことが多い表現なので、ほめるときは「どんどん上手になっていますね」のほうが自然なことが多いと伝える
  • 中級で出る「〜一方(で)」(Aがある一方で、Bもある=対比)と混同する。「一方だ」は文の終わりで変化を言い、「一方で」は文の途中で二つのことを比べる、と文の中の位置で見分けさせる

既習の文型との違い

  • 〜てきました(第16課)「減ってきました」は今まで少しずつ変わってきたという事実を言うだけで、止まるかどうかは言いません。「減る一方です」は止まらずに続いていて、これからも続きそうだという話し手の見方と、困った・心配だという気持ちが入りやすい言い方です。途中で一度上がったグラフでも「減ってきました」は使えますが、「一方だ」は使いにくいと、2本の折れ線で見せます。
  • 〜につれて…(第18課 学習項目1)「につれて」は二つの変化の関係を言い、「一方だ」は一つの変化が止まらないことを言って文の終わりに来ます。二つは一つの文の中でいっしょに使えるので、「人口が減るにつれて、駅前の店は少なくなる一方です」のような文を板書して、役割の違いを見せます。
関連する文型

学習項目 4 〜くなります

意味・はたらき学習項目 4

初級で習った、い形容詞の変化の言い方(高い→高くなります)の復習です。この課では、グラフやアンケートの変化を説明する場面で、数字と組み合わせて正確に言うことに絞ります。「〜から〜に長くなりました」の「に」は変わったあとの値、「1時間長くなりました」のように助詞をつけない数字は変わった差を表します。「多くなる」「少なくなる」は「増える」「減る」とほぼ同じ意味で、レポートやグラフの説明では「増える・減る」もよく使われます。「いい」は「よくなります」です。

接続

い形容詞(〜い)→〜く+なります(いい→よくなります)。数字と使うときは「〜から〜に」(結果の値)/数字だけ(差)

形
〜から〜に長くなりました(結果の値)〜時間/〜%多くなりました(差)〜くなってきました(ここまでの変化)よくなりました(いい)

導入

  • 棒グラフの前と後を数字で言う「1日のスマートフォンの利用時間」の棒グラフ(3年前2時間・今年3時間)を黒板に描き、教師が「利用時間は長くなりました」と言ったあと、「どのくらい?」と学生に聞く。「2時間から3時間に長くなりました」と「1時間長くなりました」を上下に並べて板書し、「に」がつく数字は変わったあとの値、助詞がない数字は差だと、棒の上の数字と、棒の差を表す矢印を指して確かめる。
  • 第16課の「〜てきました」と組み合わせる同じグラフの棒を1年ずつ足して少しずつ伸びる形にし、「だんだん長くなってきました」と教師が言う。今の時点までに少しずつ進んできた変化は「〜くなってきました」、これから先の予想は「〜くなっていくでしょう」と、矢印の線の上に「今」の印を書いて分ける。

板書案

い形容詞:高い → 高く + なります(いい → よく なります)
2時間 から 3時間 に 長くなりました。(〔赤〕に=結果)
1時間 長くなりました。(〔青〕数字だけ=差)
だんだん長くなってきました(第16課)→ これからも長くなっていくでしょう
棒グラフ:棒の上に結果の数字、棒の間に差の矢印

場面と発話(自作)

  • 留学生が、授業の発表でクラスのアンケートの結果を説明する。インターネットを使う時間は、去年の平均2時間から、今年は3時間に長くなりました。
  • 会社で、社員が上司に、最近の通勤の様子を報告する。電車の本数が減ってから、朝の駅はずいぶん込むようになり、待つ時間も10分ぐらい長くなりました。
  • 健康診断の結果を見た人が、医者に話す。毎朝歩くようにしてから、血圧の数字が少しずつよくなってきました。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

棒グラフや折れ線グラフのカードを出し、「〜から〜にVくなりました」と「〜Vくなりました」(差)の二通りで言わせる。い形容詞のカード(多い・少ない・高い・低い・長い・短い・いい)を混ぜ、「いい」のときに「よく」と言えるかを必ず確かめる。

  1. 口頭形容詞カード(多い・少ない・高い・低い・長い・短い・いい)を速く出し、「〜くなりました」に変えさせる(全体→個人)。次に棒グラフカードで数字のキュー(2時間→3時間、500円→800円、20人→15人)を出し、「〜から〜に〜くなりました」と差の言い方の二通りで言わせる。「いい」のカードは必ず混ぜる。
  2. ペア「値段の変化クイズ」。Aは5年前と今の値段の表(パン・電車・ノート・映画)、Bは今の値段だけの表を持つ。Bが「パンは高くなりましたか」「どのくらい高くなりましたか」と聞き、Aが結果と差で答え、Bが表の空いたところを埋める。全部埋まったら役を交替して別の表で。
  3. 産出「わたしの生活の数字」。日本に来る前と今で変わった自分の数字(寝る時間・学校までの時間・1か月の食費)を3つ選び、結果と差を入れてペアに話す。教師が見るのは、「い」を「く」にしているか、「いい」が「よく」になっているか、結果の「に」と差の言い方を区別しているか。

つまずきと手当て

  • な形容詞・名詞と同じように「に」をつける(「*利用者が多いになりました」)、または「い」を残す(「*高いくなりました」)。初級の板書(「い」を消して「く」)に戻って確かめる。「*いいくなりました」も同じで、「よくなりました」だけは別の形
  • 差と結果を取り違える(3時間になったと言いたいのに「1時間から3時間長くなりました」)。結果の値には「に」、差には助詞をつけない、とグラフの棒の上と、棒の間の矢印を指して区別させる
  • 「多くなる」と「増える」のどちらが正しいかを気にして止まる。どちらも正しく意味もほぼ同じなので、発表では言いやすいほうでよいと伝える。レポートに書くときは「増加した」「減少した」という硬い言い方も見かけると一言添える程度にする

既習の文型との違い

  • 〜になります/〜くなります(第15課・初級Ⅰ)初級では「寒くなりました」のように変化があったことだけを言いました。この課では「〜から〜に」と数字が入るので、結果の値か差かを助詞で言い分ける必要があります。学習者は形はできても数字の助詞で迷うので、棒グラフの上の数字と棒の間の矢印を指して区別させます。
  • 〜てきました(第16課)「長くなりました」は前と今を比べた結果を言い、「長くなってきました」は少しずつ進んできた途中の様子を言います。グラフの両端だけを比べるときは前者、線の形を説明するときは後者が合うと、同じグラフで両方を言わせて確かめます。
関連する文型

学習項目 5 〜になります

意味・はたらき学習項目 5

初級で習った、な形容詞と名詞の変化の言い方(便利になります・大学生になります)の復習です。この課では、グラフの説明で特に役に立つ「数量の名詞+になる」(2倍になる・半分になる・30%になる・1万人になる)と、順位や割合が変わったことを言う形に絞ります。「〜倍になる」「半分になる」は変わったあとの量を表します。動詞の変化(話せるようになる・使うようになる)は「〜ようになります」で、「になります」を直接動詞に付けることはできません。

接続

な形容詞・名詞+に+なります(数量: 〜倍・半分・〜%・〜人 +になります。動詞は「Vようになります」)

形
便利になりました/盛んになりました〜倍になりました/半分になりました〜%になりました/〜位になりましたVようになりました(動詞の変化)

導入

  • 円グラフの割合を言う「ニュースを何で見るか」を表した10年前と今の円グラフを2つ並べて描き(テレビ・新聞・インターネット)、教師が「インターネットでニュースを見る人は、10%から40%になりました」「4倍になりました」と言う。同じ変化を「%」と「倍」の二通りで言えることを見せ、学生に新聞の部分を見て「半分になりました」と言わせる。
  • 「になる」と「ようになる」を並べる同じグラフについて「インターネットでニュースを見る人が多くなりました」「多くの人がインターネットでニュースを見るようになりました」の2文を板書し、前が形容詞・名詞なら「〜に(〜く)なる」、動詞なら「〜ようになる」と、前の言葉の種類で形が変わることを色で分けて見せる。

板書案

な形容詞・N + に + なります
10% → 40%:40%になりました。= 4倍になりました。
新聞で見る人:半分になりました。
〔赤〕形容詞・名詞 → 〜に/〜く なる 〔青〕動詞 → 〜ように なる
ネットでニュースを見るようになりました。

場面と発話(自作)

  • 留学生が、日本語の発表で、自分の国の町の変化を写真とグラフで紹介する。駅ができてから、町の人口は20年で2倍になりました。
  • 会社で、社員がアンケートの結果を上司に報告する。「満足している」と答えた人は、去年は60%でしたが、今年は75%になりました。
  • 友達どうしで、日本の生活が始まったころの話をしている。最初は不安だったけど、コンビニが近くにあって、生活はすごく便利になったよ。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

円グラフ・棒グラフのカードを出し、同じ変化を「〜%になりました」「〜倍になりました/半分になりました」の二通りで言わせる。そのあと、グラフの中の動詞の変化(使う・見る・買う)を「〜ようになりました」で言わせ、形容詞・名詞の「になる」と混ぜて出して、前の言葉で形を選ばせる。

  1. 口頭数字のペアのキュー(10%→40%、100人→200人、6万円→3万円、3位→1位)で「〜になりました」「〜倍になりました/半分になりました」と言わせる。続いてな形容詞のキュー(便利・にぎやか・静か)と動詞のキュー(使う・見る・買う)を混ぜて出し、「〜になりました」か「〜ようになりました」かを一人ずつ選ばせる。
  2. ペア「円グラフ伝言」。Aは10年前と今の円グラフ(ニュースを何で見るか など)を持ち、Bは白い円を2つ持つ。Aが「〜は〜%から〜%になりました」「〜倍になりました」と伝え、Bが聞いたとおりに描く。描き終わったら見比べて、ずれたところの言い方を二人で直す。交替して別のグラフで。
  3. 産出「町の変化の紹介」。自分の国の町や家族の生活が10年でどう変わったかを、数字(〜倍・半分・〜%)を一つ、な形容詞を一つ、動詞の「〜ようになりました」を一つ入れて4文書き、読み上げる。教師が見るのは、動詞に「になる」を直接付けていないか、な形容詞を「く」にしていないか、「〜倍に」の「に」が落ちていないか。

つまずきと手当て

  • 動詞にそのまま「になる」を付ける(「*若い人もネットでニュースを見るになりました」)。動詞の変化は「見るようになりました」と、初級の「〜ようになります」に戻って確かめる
  • な形容詞をい形容詞のように変える(「*便利くなりました」「*きれいくなりました」)。「きれい」「嫌い」は「い」で終わってもな形容詞だと、形容詞の2列の表で確かめる
  • 「2倍になりました」と「2倍増えました」のように、「〜倍」に「増える」を直接付けて意味があいまいになる。結果の量を言うときは「2倍になりました」「2倍に増えました」と「に」を入れると、グラフの棒の高さで確かめる

既習の文型との違い

  • 〜ようになります(初級Ⅱ 第24課)「多くの人がネットでニュースを見るようになりました」は行動が習慣になったことを言い、「ネットで見る人が4倍になりました」は量の結果を言います。学習者は「*見るになりました」と動詞に直接付けるので、前の言葉の種類(動詞か、形容詞・名詞か)で形を選ぶ表を見せます。
  • 〜くなります(第18課 学習項目4)い形容詞は「く」、な形容詞と名詞は「に」で「なります」につながります。「*便利くなりました」「*多いになりました」のような混同が出るので、形容詞の2列の表に戻って、どちらの列の言葉かを先に言わせてから文にします。
関連する文型

語彙の扱い

この課では、グラフやアンケートを説明するための言葉(増える・減る・上がる・下がる・変わらない・平均・割合・〜%・〜倍・半分・〜代・回答・調査 など)を、単語として一つずつ覚えさせるより、黒板のグラフを指しながら「〜から〜に増えました」「〜代の人の割合」のように、数字と助詞のついた形で入れていきます。「増える/増やす」「上がる/上げる」のような自動詞と他動詞の組は、グラフの説明では自動詞(増える・上がる)を使うことが多いので、組で示したうえで自動詞を中心に練習します。

この課の練習で使う語(12語・意味・連語・例文)

  • 増える(ふえる) 数や量が前より多くなることです。 人が〜・〜一方だ・2倍に〜
    町の観光客の数のグラフを説明する。
    「外国からの観光客は、10年で2倍に増えました。」
  • 減る(へる) 数や量が前より少なくなることです。「増える」の反対です。 人口が〜・〜一方だ・半分に〜
    留学生が、自分の国の村の変化を話す。
    「村の子どもの数は減る一方です。」
  • 上がる(あがる) 値段・温度・割合などが前より高くなることです。 値段が〜・気温が〜・割合が〜
    夏の電気代について友達と話す。
    「気温が上がるにつれて、電気代も高くなるね。」
  • 下がる(さがる) 値段・温度・割合などが前より低くなることです。「上がる」の反対です。 値段が〜・熱が〜・点数が〜
    山に登る前に、先生が注意する。
    「高く登るにしたがって、気温が下がりますから、上着を持って行ってください。」
  • 割合(わりあい) 全体の中で、ある部分がどのくらいかを表す数です。「〜%」で言うことが多いです。 〜が高い・〜が増える・〜の人の〜
    アンケートの結果を発表する。
    「毎日料理をする人の割合は、30%から20%になりました。」
  • 平均(へいきん) いくつかの数を合わせて、その数で割った、まん中ぐらいの数です。 〜時間・〜より多い・一日〜
    クラスのスマートフォンの利用時間を説明する。
    「このクラスの平均は、一日3時間です。」
  • 〜倍(〜ばい) ある数の2つ分、3つ分のように、何回分の大きさかを表します。 2〜になる・3〜に増える
    10年前と今の利用者の数を比べる。
    「利用者は10年前の3倍になりました。」
  • 半分(はんぶん) 二つに同じに分けた一つ分です。量が2分の1になることも言います。 〜になる・〜に減る
    新聞を読む人の数のグラフを見ている。
    「新聞を毎日読む人は、20年で半分になりました。」
  • 調査(ちょうさ) 分からないことを知るために、くわしく調べることです。 〜をする・〜の結果・アンケート〜
    先生がレポートの書き方を説明する。
    「調査の結果を、グラフにして見せてください。」
  • 回答(かいとう) アンケートや質問に答えることと、その答えです。 〜する・〜した人・〜が多い
    クラスでアンケートを取ったあと、まとめる。
    「『はい』と回答した人は、15人中10人でした。」
  • 利用(りよう) 物や場所、サービスを役に立つように使うことです。 〜する・〜時間・〜者
    駅の自転車置き場について話す。
    「駅ができてから、自転車置き場を利用する人は増える一方です。」
  • 年齢(ねんれい) 生まれてから何年たったかを表す数です。 〜が上がる・〜によって・〜別
    睡眠時間のグラフを説明する。
    「年齢が上がるにつれて、睡眠時間は短くなっています。」

宿題と次のコマ

宿題は、自分で見つけたグラフ(自分の国の統計・新聞やウェブのグラフ・自分の1週間のスマートフォンの利用時間 など)を1つ選び、数字を2つ以上入れ、「〜につれて」か「〜にしたがって」と「〜一方だ」のどちらかを使って、変化を説明する文章を200字ほど書くこと。グラフも写すか描いてくる。次のコマの最初にグラフを見せながら何人かに読み上げてもらい、聞く側に「いつから・どのくらい・どちらの向き」が分かったかを聞いて、足りない数字を足させます。そのあと第19課に進みます。

よくある質問

  • 「〜につれて」と「〜にしたがって」の違いは何ですか?

    一つの変化に合わせてもう一つが変わるという使い方では、ほとんど同じ意味で入れ替えられます。違いは「にしたがって」にだけ、案内・指示・決まりのとおりに行動するという使い方がある点です。「係の人の指示にしたがって」を「につれて」にすると誤りになるので、板書では二つの使い方を別の枠に分けて見せます。

  • 「〜一方だ」と「〜てきました」はどう使い分けますか?

    「〜てきました」は今まで少しずつ変わってきた事実を言うだけで、「〜一方だ」は止まらずに同じ向きに進み続けていることを言います。「一方だ」には困った・心配だという話し手の気持ちが入りやすく、あとに意見が続くことが多いです。途中で上がったり下がったりしたグラフには「一方だ」を使わないと、2本の折れ線を比べて確かめます。

  • 第18課は何コマで終わりますか?

    90分×2コマが目安です。1コマ目は導入から学習項目3「〜一方だ」まで、2コマ目は「〜くなります」「〜になります」の復習と、アンケートをグラフにして説明する目標の活動、まとめです。「〜くなります」「〜になります」は初級の復習なので、数字と組み合わせる言い方に絞れば30分ほどで済みます。

  • グラフの変化を説明する板書はどう組めばいいですか?

    中央に折れ線か棒グラフを一つ描き、その横に「〜から〜に〜くなりました」「〜一方です」などの枠を書いて、グラフの部分と枠を線で結びます。結果の数字は棒の上、差は棒の間の矢印で示し、変化の向きは矢印の太さで表します。最後に、変化の向きと速さで「〜くなる/〜てきた/〜につれて/〜一方だ」を整理した表を下に足すと、課のまとめになります。

  • 第16課の「〜とともに」「〜に伴って」とこの課の「〜につれて」はどう教え分けますか?

    変化と変化をつなぐ使い方では三つともほぼ同じ意味だと先に認めてしまいます。そのうえで、「とともに」は「いっしょに」や「同時に」、「に伴って」は一回の出来事に付いて起こること(引っ越しに伴って)も言えるのに対し、「につれて」は少しずつ進む変化どうしにしか使えないと示します。話すときは「につれて」、レポートやニュースでは「とともに」「に伴って」も多い、と場面でも分けます。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。