実践のあとに、何が起きたかを具体的に書き出し、次に何を変えるかを決める過程。うまくいかなかった点を並べて落ち込むことではなく、次の一手を一つ決めるところまでを指す。
ショーンは専門職の実践を、授業をしながらその場で判断を修正する行為の中の省察と、終わってから振り返る行為についての省察に分け、そうした専門職を反省的実践家と呼んだ。経験を積むだけでは伸びず、経験を振り返る過程が要るという考え方である。
一人で抱えないための仕組みとして、検討会、授業見学の交換、記録を蓄積するティーチング・ポートフォリオがある。課題を立てて手立てを試し、結果を検証して次の周に進むアクション・リサーチは、振り返りを研究の形にまで進めたものである。
授業中、ペアワークの指示を出したのに半数の学習者が動かないことに気づき、その場で板書に手順を書き足して例を見せ直した。これが授業をしながら判断を修正する行為の中の省察にあたる。授業後に「なぜ指示が通らなかったか」を記録をもとに考え、次回は指示の前に例を見せると決めるのが行為についての省察である。
振り返りのメモが「今日はうまくいかなかった。説明が下手だった」で終わると、次に何を変えるかが決まらない。「説明に8分かかり、練習が予定より短くなった。次は例文を2つに減らす」のように、起きたことと次の一手を書いておくと、次の授業で試せる形になる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。