日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

みんなの日本語 初級Ⅰ 第2課「これからお世話になります」の教案

『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版 本冊』 ・ 会話「これからお世話になります」

第1課の「N1はN2です」を、人から物に広げる課です。目の前の物を「これ・それ・あれ」で指して名前を言う、名前を聞く、「〜の」で持ち主や中身を言う、ここまでが一つのかたまりになっています。文型そのものは短く単純なので、話し手と聞き手の距離で これ・それ・あれ が決まるという感覚と、「の」のあとの名詞を落とす「わたしのです」の形を、実物を使った場面で体に入れることに時間を使います。会話は引っ越しの挨拶で、お土産を渡す決まり文句をかたまりで覚えさせます。

このページについて教科書の会話・例文・練習の文は載せていません。例文と場面はすべて自作です。文型の表記は出版社のシラバス一覧に合わせています。
学習項目6時間90分×2コマ

この課のねらい(Can-do)

  • 身の回りの物を「これ/それ/あれはNです」で言い、「これは何ですか」で名前を聞ける
  • 二つのうちどちらかを「N1ですか、N2ですか」で聞き、はい・いいえではなく名詞で答えられる
  • 「N1のN2」で物の持ち主と中身(何についての物か)を言い、「〜のです」と名詞を落とした形で答えられる
  • 「この/その/あのN」と「これ/それ/あれ」を、あとに名詞が続くかどうかで使い分けられる

進め方と時間配分

目安は 90分×2コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入(復習と物の名前)15分第1課の「N1はN2です/じゃありません/ですか」を、教室の学生を指して速く回す。続けて、この課で使う物(本・ノート・傘・かばん・時計・かぎ など)の絵カードを見せて名前だけ声に出させる。物の名前が出ないと文型練習が止まるので、ここに時間をかける
文型1(これ/それ/あれはNです)30分教師が手に持つ物・学生の手元の物・壁や窓の外の物を順に指して導入。「これは何ですか」の質問もここで出す。板書は「これ/それ/あれ は N です」の枠と、二人の人と三つの場所の図
文型2(N1ですか、N2ですか)20分見分けにくい物(ボールペンとシャープペンシル、本とノート)をわざとよく見せずに聞く。答えは名詞だけで返す、を徹底。1コマ目はここまで
文型3・4(N1のN2 内容/持ち主)35分辞書・新聞で「何の/何語の」(内容)、学生から借りた物で「だれの」(持ち主)。第1課の「〜の学生」のような所属の「の」との違いは深追いしない
文型5・6(〜のです/このNは〜のです)35分落とし物の場面で「だれの傘ですか」→「わたしの傘です」→「わたしのです」と、板書の N2 を消して見せる。次に「これ」を「このかばん」に置き換えて文型6へ
会話20分引っ越しの挨拶の場面。決まり文句はかたまりで言わせ、お土産を渡す動作をつけてロールプレイ
練習C・問題25分落とし物さがし・物の名前当てのやり取りをペアで。問題の聴解は授業内で、書く練習は宿題に

学習項目 1 これ/それ/あれはNです

意味・はたらき文型 1

目の前の物を指して「これは本です」のように名前を言う文型です。「これ」は話し手の近くにある物、「それ」は聞き手の近くにある物、「あれ」は話し手からも聞き手からも遠い物を指します。話し手と聞き手が同じ場所に並んでいるときは、二人の近くが「これ」、少し離れたところが「それ」、遠くが「あれ」になります。物の名前を聞くときは「これは何ですか」と、第1課の「ですか」に疑問詞「何(なん)」を入れます。文法用語では「これ・それ・あれ」は指示詞(コソアド)で、目の前の物を指すこの使い方を現場指示といいます。

接続

これ/それ/あれ+は+N+です(質問は「これは何ですか」。「何」は「です」の前では「なん」と読む)

形
これはNですそれはNですあれはNですこれは何ですか

導入

  • 教師の手・学生の手・遠くの物の三段階教師が本を持って「これは本です」。次に学生の机の上のノートを指して「それはノートです」。最後に教室の後ろの壁の時計を指して「あれは時計です」。三つを言い終えてから、板書に教師と学生の絵を描き、「これ」は教師のそば、「それ」は学生のそば、「あれ」は二人から遠いところに丸を書いて場所を示す。言葉で説明せず、物を変えて何度も繰り返す。
  • 学生を前に出して立場を入れ替える学生一人に前へ出てもらい、教師が持つ物を学生の側から言わせると「それは本です」になる。同じ物が、持っている人が変わると「これ」から「それ」に変わることを体で分からせる。そのあと二人で窓のそばに並び、外の自動車を指して「あれは自動車です」と、同じ場所に立つときの使い方も見せる。質問の形「これは何ですか」は、教師がかばんから物を出しながら学生に聞かせて導入する。

板書案

これ/それ/あれ + は + N + です
これは 本です。 それは ノートです。 あれは 時計です。
これは 何ですか。 〔赤〕何=なん
〔図〕話し手と聞き手の二人の絵:話し手のそばに〔赤〕これ・聞き手のそばに〔青〕それ・二人から遠い所に〔緑〕あれ
〔図〕二人が並んだ絵:二人のそば これ/少し先 それ/遠く あれ

場面と発話(自作)

  • 教室で、隣の席の学生の机に見たことがない物がある。指さして聞く。それは何ですか。
  • 初めて会った日本人の家で、本棚の上の物が気になった。少し離れたところから聞く。あれは何ですか。
  • 自分のかばんから取り出した物を、隣の人に見せながら言う。これは辞書です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

絵カードを一枚ずつ見せて「これは〜です」と言わせる代入練習(練習Bの型)から、実物を教室の三つの場所に置いて「これ/それ/あれ」を選ばせる練習へ。最後にペアで、相手の持ち物を指して「それは何ですか」「これは〜です」とやり取りする(練習Cの型)。

  1. 口頭教師が物を手に持つ・学生の机に置く・教室の後ろに置く、を入れ替えながら物の絵カードか実物を示す。キューは「本」「かばん」「時計」「傘」「辞書」のように名詞だけ出し、学生は置き場所を見て「これは本です」「それはかばんです」「あれは時計です」と言う。全体で数回言わせてから、一人ずつ指名する。後半は教師が「これは何ですか」と聞き、学生に答えさせる。
  2. ペア二人で向かい合い、机の上にそれぞれの持ち物を三つずつ置く。Aが相手の側の物を指して「それは何ですか」と聞き、Bは自分の側の物なので「これは〜です」と答える。三つ聞いたら交替。最後に二人で並んで教室の前の物を指し、「あれは何ですか」「あれは〜です」とやり取りする。
  3. 産出活動「指さし名前当て」。教師が教室の何か所かに学生の知らない物(自分の国の物・小さなお土産など。学生が持ってきてもよい)を置き、学生は歩きながら近くの人に「これ/それ/あれは何ですか」と聞いて名前を集める。教師が見るのは、物と自分・相手の距離に合った語を選んでいるか、「何」を「なん」と言っているか。だれも名前を知らない物は、教師に「あれは何ですか」と聞かせる。

つまずきと手当て

  • 聞き手のそばの物を「これ」で言う(相手の机の上の本を指して「これは本です」)。母語で「これ・それ」の区別が二つしかない学習者(英語の this/that など)に多い。板書の図に戻って、どちらの人の近くかを指さして確かめる
  • 「何ですか」を「なにですか」と読む。「です」の前は「なん」と、ここで一度はっきり言っておく(第4課の「何時」でも使う)
  • 「あれ」を「向こうにある物」ではなく「あの」のように名詞の前に置く(「あれ本」)。文型6の「この/その/あの」を出すまでは、「これ・それ・あれ」のあとは必ず「は」が来ると板書で固定する

既習の文型との違い

  • N1はN2 です(第1課)第1課では「わたしは学生です」のように主に人について言ったが、この課では「これは本です」と目の前の物について言う。形の枠「〜は〜です」は同じなので、N1のところに「これ・それ・あれ」が入るだけだと板書で重ねて見せる。
  • あの人(第1課)人を指すときは「あの人はだれですか」で、物を指す「あれ」は使わない。「あれはだれですか」と人を指すと失礼に聞こえるので、人には「あの人」、物には「あれ」と、人の絵と物の絵を並べて分ける。
関連する文型

学習項目 2 これ/それ/あれはN1 ですか、N2 ですか

意味・はたらき文型 2

「これはボールペンですか、シャープペンシルですか」のように、二つの候補を並べて「どちらですか」と聞く文型です。普通の「ですか」の質問と違って、答えは「はい」「いいえ」ではなく、「ボールペンです」のように当てはまるほうの名詞で答えます。前の「ですか」は上げて読み、まだ続くことを示します(後ろの「ですか」は上げても下げても自然です)。文法用語では選択疑問文と呼び、「はい・いいえ」で答える真偽疑問文や、「何」を使う疑問詞疑問文と区別します。

接続

これ/それ/あれ+は+N1+ですか、+N2+ですか(答えは「N1です」または「N2です」)

形
これはN1ですか、N2ですか——N1です。それはN1ですか、N2ですか

導入

  • 見分けにくい物をわざと遠くから見せるボールペンとシャープペンシルを両方見せて名前を確かめたあと、一本だけかばんから先を少し出して、教室の後ろの学生に「これはボールペンですか、シャープペンシルですか」と聞く。学生が「ボールペンです」と答えられたら、板書に「ボールペンですか、シャープペンシルですか → ボールペンです」と書き、「はい・いいえは使わない」と矢印で示す。本とノート、コーヒーとチョコレートの箱など、同じ形の物を数組用意しておく。

板書案

これは N1 ですか、 N2 ですか。
これは ボールペンですか、シャープペンシルですか。
—— ボールペンです。 〔赤〕はい・いいえ は 使わない
〔矢印〕ですか↗、ですか(前は上げる)

場面と発話(自作)

  • 友だちの机の上に、本かノートか分からない物が置いてある。それは本ですか、ノートですか。
  • 飲み物の箱をもらった。中身が分からないので渡した人に聞く。これはコーヒーですか、チョコレートですか。
  • 教室の後ろの机にかぎがある。先生のか学生のか分からないので、近くの人に聞く。あれは先生のかぎですか、学生のかぎですか。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

教師が二枚の絵カードを見せ、一枚を裏返して「これは〜ですか、〜ですか」と聞かせ、学生が答える。次にペアで、片方が物を隠し、もう片方が二つの候補で聞く(練習Cの型)。答えは名詞だけで返すことを毎回確認する。

  1. 口頭教師が二つの物の絵カード(本とノート・コーヒーとチョコレート・ボールペンとシャープペンシル・辞書と雑誌など)を見せたあと、一枚を伏せて「これは本ですか、ノートですか」と聞き、全員で「本です」と答える。慣れたら学生に聞く側をさせ、教師が答える。名詞だけで答えているか、前の「ですか」を上げて言っているかを毎回確かめる。
  2. ペアAは似た形の物の組のカードを持ち、一枚だけ選んで封筒に入れる。Bは封筒から少しだけ出たカードの端を見て「それはN1ですか、N2ですか」と聞き、Aは「N2です」のように答える。当たったら次の組に進み、三組で交替する。
  3. 産出活動「かくしてどっち?」。学生が自分の持ち物を一つ紙で包むか手で隠し、クラスの前に出る。聞く側は持ち物の形から候補を二つ考えて「それは〜ですか、〜ですか」と聞き、持ち主は「〜です」と答える。当てた人が次に隠す。教師は、はい・いいえを付けていないか、二つ目の「ですか」が落ちていないか、文末の上がり方を見る。

つまずきと手当て

  • 「はい、ボールペンです」「いいえ、ボールペンです」と、はい・いいえを付けて答える。「どちら?」という質問だから、はい・いいえは要らない、と二択の絵で見せる
  • 二つ目の「ですか」を落として「これはボールペンですか、シャープペンシル」と言う。板書の形を指して、二回「ですか」と言わせる
  • 前半の文末を下げて読んで、そこで質問が終わったように聞こえる。教師の後について、前の「ですか」を上げて読む練習を一度入れる

既習の文型との違い

  • N1はN2 ですか(第1課)第1課の「あなたは学生ですか」は「はい・いいえ」で答える質問で、この課の「本ですか、ノートですか」は二つから選んで名詞で答える質問である。学習者は二択の質問に「はい、本です」と答えがちなので、答えの形の違いを二つの板書の横に並べて書く。
  • これ/それ/あれは何ですか(第2課 文型1)「何ですか」は答えの候補が分からないときの質問で、「N1ですか、N2ですか」は候補が二つに絞れているときの質問である。どちらも答えは名詞だけで返す点は同じだと示すと、文型1とつながる。
関連する文型

学習項目 3 N1のN2(内容)

意味・はたらき文型 3

「コンピューターの本」「日本語の辞書」のように、前の名詞がうしろの名詞の中身や種類を説明する「の」です。「何についての」「どんな種類の」と考えると分かりやすく、「英語の新聞」なら英語で書かれた新聞、「コンピューターの本」ならコンピューターについて書かれた本です。説明するほうが前、説明されるほうがうしろ、という語順をここで固めます。

接続

N1(中身・種類)+の+N2(物)

形
コンピューターの本日本語の辞書英語の新聞これは〜の本です

導入

  • 同じ物を二つ並べて、違いを「の」で言う日本語の辞書と英語の辞書を並べて、「これは辞書です」のあとに「日本語の辞書です」「英語の辞書です」と分ける。次に新聞を二つ(日本語・英語)で同じことをする。板書は「N1 の N2」の枠に「日本語 の 辞書」と書き、N1 のところに「何の?」と添える。「〜語」は第2課の新出語なので、学生の国の言葉で「〜語の本」を言わせると語彙の練習も兼ねられる。
  • 表紙だけ見せて中身を聞かせる本やノートの表紙に「コンピューター」「日本語」などの語を貼っておき、「これは何の本ですか」と聞いて「コンピューターの本です」と答えさせる。「何の」は疑問詞と「の」の組み合わせで、文型4の「だれの」と同じ作りだと、あとでつなげる。

板書案

N1 の N2 (N1 = 何の?)
日本語 の 辞書  コンピューター の 本
これは 何の 本ですか。 —— コンピューターの 本です。
〔矢印〕説明する語 → 前  説明される語 → うしろ

場面と発話(自作)

  • 図書館で、隣の学生が読んでいる本の表紙が見えた。それは日本語の本ですか。
  • 友だちに自分の辞書を見せる。これは英語の辞書です。
  • 先生が持っている雑誌が何の雑誌か気になった。それは何の雑誌ですか。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

絵カード二枚(「日本語」「辞書」など)を並べて見せ、「日本語の辞書」と一語にまとめる代入練習から、「これは何の本ですか」「〜の本です」の問答へ。本物の本や雑誌を持ち込むと、答えが自然に多様になる。

  1. 口頭二枚の語カード(「日本語」と「辞書」、「英語」と「新聞」、「コンピューター」と「雑誌」、「自動車」と「本」など)を並べ、学生は「日本語の辞書」と一語にまとめて言う。次に教師が表紙に語を貼った本や雑誌を示して「これは何の本ですか」と聞き、学生が「〜の本です」と答える。最後は学生の国の言葉で「タイ語の新聞」「中国語の辞書」のように言わせる。
  2. ペアAは表紙に語を書いた本の絵カードを数枚持ち、表紙を見せずに一枚引く。Bが「それは何の本ですか」と聞き、Aが「〜の本です」と答える。Bはさらに「〜語の本ですか」と確かめてもよい。四枚で交替。
  3. 産出活動「わたしのかばんの中」。学生が自分のかばんや机にある本・辞書・ノートなどを取り出し、「これは〜語の辞書です」「これは〜の本です」と二つ以上紹介する。聞く人は「それは何の雑誌ですか」のように一つ質問する。教師は語順(説明する語が前)と「の」の落ちを見て、間違えたらカードの並びに戻して直す。

つまずきと手当て

  • 語順が逆になる(「本のコンピューター」)。母語で修飾する語をうしろに置く学習者に多い。板書の「説明する語が前」を矢印で示し、「何の?→コンピューター」と確かめる
  • 「の」を落として「コンピューター本」「日本語辞書」と言う。母語で名詞を直接つなげる学習者(中国語など)に出やすい。二枚のカードの間に「の」のカードをはさんで見せる
  • 「日本語の本」を「日本語で書いた本」と「日本語について書いた本」のどちらにも取れることに学生が気づいて止まる。この課では「何についての・どんな本」とまとめて扱い、細かい区別には入らない

既習の文型との違い

  • N1のN2(第1課)第1課の「〜の学生」「〜の社員」は所属を言う「の」で、この課の「日本語の本」は中身や種類を言う「の」である。形は同じ「N1のN2」なので、学習者には「の」の前の語が何を説明しているか(どこの人か/何の物か)を聞いて区別させればよく、意味の分類の名前は教えなくてよい。
関連する文型

学習項目 4 N1のN2(持ち主)

意味・はたらき文型 4

「わたしの本」「田中さんの傘」のように、前の名詞がうしろの物の持ち主を表す「の」です。持ち主を聞くときは「だれの傘ですか」と、疑問詞「だれ」に「の」を付けます。第1課で出た「〜の学生」のような所属の「の」も同じ形ですが、ここでは「だれの物か」に絞って教え、「の」の意味の分類には深入りしません。

接続

N1(人)+の+N2(物)(質問は「だれのN2ですか」)

形
わたしのN〜さんのNだれのNですかこれは〜さんのかばんです

導入

  • 学生から借りた物で持ち主を言う学生三人から傘・かばん・時計を借りて教卓に並べ、一つずつ持ち上げて「これは田中さんの傘です」「これは小林さんのかばんです」と言う。次に教師自身の物を加えて「これはわたしの時計です」。板書は「N1 の N2」の枠に「田中さん の 傘」と書き、N1 のところに「だれの?」と添える。文型3の板書の横に並べると、同じ「の」で中身と持ち主の二つを言えることが見える。
  • 「だれの」で聞かせる並べた物を指して「これはだれの傘ですか」と聞き、持ち主の学生に「わたしの傘です」、ほかの学生に「田中さんの傘です」と答えさせる。答える人によって「わたしの」と「〜さんの」が変わることを、同じ物で続けて見せる。

板書案

N1 の N2 (N1 = だれの?)
田中さん の 傘  わたし の 時計
これは だれの かばんですか。 —— 小林さんの かばんです。
〔区切り〕これは / わたしの / 本です 〔赤〕「は」と「の」を分ける
〔並べて〕何の 本(文型3) だれの 本(文型4)

場面と発話(自作)

  • 教室に傘が一本残っている。近くの学生に聞く。これはだれの傘ですか。
  • 自分の机の上の辞書を、友だちが手に取ろうとしている。それはわたしの辞書です。
  • 先生の机の上に新しいカメラがある。隣の人に小声で聞く。あれは先生のカメラですか。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

人の絵カードと物の絵カードを組にして「田中さんの時計」と言わせる代入練習から、教室の実物を使った「これはだれの〜ですか」「〜さんの〜です」の問答へ。学生の名前を使うと聞く側の注意が続く。

  1. 口頭人の絵カード(先生・田中さん・わたし)と物の絵カード(傘・かばん・時計・かぎ・カメラ)を一枚ずつ組み合わせて見せ、学生は「田中さんの傘」「先生のかばん」と言う。次に「これはだれのかばんですか」と聞いて、「〜さんのかばんです」で答えさせる。最後は教室の学生から借りた実物を使い、持ち主は「わたしの〜です」、ほかの人は「〜さんの〜です」と答える。
  2. ペアAは裏に持ち主の名前を書いた物のカードを持ち、Bは名前の欄が空いた一覧表を持つ。Bが「これはだれの時計ですか」と聞き、Aが裏を見て「〜さんの時計です」と答え、Bは表に書き込む。五枚で交替し、最後に表を見比べて答え合わせをする。
  3. 産出活動「持ち主さがし」。学生全員の物(ボールペン・ノート・かぎなど)を一つずつ集めて教卓に並べ、学生が一つ手に取って周りに「これはだれのノートですか」と聞き、持ち主を探して返す。教師は「わたしの」と「〜さんの」の言い分け、「の」の落ち、先生に「あなたの」を使っていないかを見る。

つまずきと手当て

  • 「の」が落ちて「わたし本」「田中さん傘」になる。文型3と同じ手当てで、カードの間に「の」をはさむ
  • 「わたしは本です」と「の」の代わりに「は」を使う。「これは」の「は」と混ざるので、「これは+わたしの+本です」と三つに区切って板書する
  • 先生に向かって「あなたの本ですか」と聞く。「あなた」は目上の人には使いにくいと伝え、「先生の本ですか」のように名前や肩書きで言わせる(第1課の「あなた」の注意と同じ)

既習の文型との違い

  • N1のN2(内容)(第2課 文型3)文型3の「何の本」は中身、文型4の「だれの本」は持ち主を言う。形は同じなので、疑問詞「何の」「だれの」で聞き分けると答えが決まる。「先生の本」は先生が持っている本とも先生について書いた本とも取れるが、この課では人を表す語なら持ち主と決めて練習する。
  • N1はN2 です(第1課)「わたしは学生です」の「は」と「わたしの本」の「の」が混ざり、「*これはわたしは本です」と言ったり、「わたしの本」のつもりで「わたしは本です」と言ったりする学習者がいる。「は」の前は話題、「の」のあとは物の名前、と板書で区切って示す。
関連する文型

学習項目 5 これ/それ/あれはN1 のです

意味・はたらき文型 5

「これはわたしの傘です」の「傘」のように、何の話をしているか分かっている名詞を落として、「これはわたしのです」と言う形です。「の」は残るので、「わたしのです」は「わたしの物です」という意味になります。この課で名詞を落とす練習をするのは持ち主の「の」(文型4)のあとだけです。また、人を表す名詞は落とせません(「田中さんは日本語学校の学生です」を「田中さんは日本語学校のです」とは言いません)。落とせるのは、聞き手にも何の物の話か分かっているときだけです。

接続

これ/それ/あれ+は+N1(持ち主)+の+です(N2 を落とす。「の」は落とさない)

形
これはわたしのですそれは〜さんのですこれはだれのですか——〜さんのです。

導入

  • 板書の N2 を消して見せる文型4で使った「これは田中さんの傘です」を板書し、「傘」のところを手で隠して「これは田中さんのです」と言う。次に実際に「傘」を消して、「の」が残っていることを指で示す。学生が「の」まで消しそうになったら、消した跡に「の」だけ書き戻して違いを見せる。
  • 落とし物の場面でやり取りに教卓に学生の物を集め、「これはだれのですか」と聞く。持ち主は「わたしのです」、ほかの人は「田中さんのです」。物の名前はもう分かっているので、答えに名詞が要らないことが場面から分かる。「はい、そうです」「いいえ、違います」の答えもここで出せる(「これは田中さんのですか」「いいえ、違います。小林さんのです」)。

板書案

これは 田中さんの 傘です。
これは 田中さんの 〔消す〕傘 です。 → これは 田中さんの です。
〔赤〕「の」は 消さない
これは だれの ですか。 —— わたしの です。
これは 田中さんの ですか。 —— いいえ、違います。小林さんの です。

場面と発話(自作)

  • 教室の床にボールペンが落ちている。拾って近くの人に見せる。これはだれのですか。
  • 友だちが自分の手帳を持って、だれのか聞いている。それはわたしのです。
  • 机の上のかぎを指して「あなたのですか」と聞かれたが、隣の学生のものだった。いいえ、違います。田中さんのです。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

物の絵カードと持ち主のカードで「これは〜の傘です」→「これは〜のです」と言い換える練習(練習Bの型)のあと、落とし物さがしのロールプレイ(練習Cの型)。一人が拾った物を見せて「これはだれのですか」、周りが「わたしのです」「〜さんのです」「いいえ、違います」で応じる。

  1. 口頭物と持ち主の絵カードを見せ、まず「これは田中さんの傘です」と言わせてから、教師が物のカードを伏せて「これは田中さんのです」と短く言い換えさせる。キューは「傘・田中さん」「かぎ・先生」「時計・わたし」のように二語。続けて教師が「これは小林さんのですか」と聞き、学生は絵に合わせて「はい、そうです」か「いいえ、違います。〜さんのです」で答える。
  2. ペアAが持ち主の印が付いた物のカードを見せて「これは〜さんのですか」と聞き、Bは手元の持ち主の一覧を見て「はい、そうです」か「いいえ、違います。〜さんのです」と答える。わざと違う名前で聞く回を半分入れ、「違います」を言う機会を作る。四枚で交替。
  3. 産出活動「落とし物係ロールプレイ」。一人が落とし物係になり、集めた物を一つずつ見せて「これはだれのですか」と聞く。持ち主は「あ、わたしのです」、違う人は「いいえ、違います」、知っている人は「〜さんのです」と言い、物を受け取ったら「ありがとうございます」で終える。教師は「の」の落ち(「わたしです」)と、名詞を言うなら「の」で止めない点を見て、終わったら言えた形を板書で確かめる。

つまずきと手当て

  • 「の」まで落として「これはわたしです」と言う。意味が「これは私です」になってしまうことを、自分を指す身ぶりで見せると笑いとともに残る
  • 文型3の「の」(中身)でも落とす(「これはコンピューターのです」)。この課では持ち主の「の」だけで使う、と板書に書いておく
  • 「わたしの」で止まらず「わたしのかばんのです」と二重になる。「かばん」を言うなら「の」で止めない、言わないなら「の」で止める、と二つの形を並べる

既習の文型との違い

  • N1のN2(持ち主)(第2課 文型4)「わたしの傘です」と「わたしのです」は同じ意味で、物の名前がもう分かっているときは短い形を使う。物の名前がまだ出ていないときは、物を見せながらでないと「これはだれのですか」は通じない、と場面で示す。
  • N1はN2じゃありません(第1課)「これは田中さんのですか」に「いいえ、田中さんのじゃありません」と答えることもできるが、この課の「いいえ、違います」は相手の言ったことを打ち消す決まった答え方である。どちらも間違いではないので、まず「違います」で答え、続けて正しい持ち主を言う流れを練習する。
関連する文型

学習項目 6 この/その/あのN1はN2 のです

意味・はたらき文型 6

「このかばんはわたしのです」のように、「この/その/あの」を名詞の前に付けて物を指す文型です。「これ/それ/あれ」が一語で物を指すのに対して、「この/その/あの」は必ずうしろに名詞が続き、それだけでは使えません。近い・聞き手の側・遠い、の使い分けは文型1と同じです。「これ」で指すか「このN」で指すかの違いは、ここでは「名詞が続くか続かないか」だけで教えます。

接続

この/その/あの+N1+は+N2(持ち主)+の+です(「この/その/あの」の直後には必ず名詞)

形
このNは〜のですそのNは〜のですあのNはだれのですかこの/その/あの+N(これ/それ/あれ+は と対比)

導入

  • 「これ」を「このかばん」に置き換える文型5の「これはわたしのです」を板書したまま、教師がかばんを持って「これはわたしのです」と言い、続けて「このかばんはわたしのです」と言う。板書に「これ = この+かばん」と書き、「これ」は一語、「この」はうしろに名詞が要る、と矢印で示す。次に学生の机の上の傘を指して「その傘は田中さんのです」、教室の後ろの時計を指して「あの時計は学校のです」と、三つの距離をそろえて出す。
  • 名詞を落とせないことを体で確かめる教師がわざと「このは わたしのです」と言って首をかしげ、学生に「この…?」と続きを求める。学生が「このかばん」と名詞を足したら、「この のあとは名詞」と板書に書く。「これは」「このかばんは」をカードにして、「は」の前に何が来るかを並べ替えさせると、違いが目で分かる。

板書案

これ = この + N
これは わたしのです。 → この かばんは わたしのです。
この 傘/その 傘/あの 傘 は だれのですか。
〔赤〕この・その・あの のあとは 必ず 名詞
〔並べて〕これは(名詞なし) このNは(名詞あり) あの人(第1課)

場面と発話(自作)

  • 教室に残っている傘を指して、持ち主を聞く。この傘はだれのですか。
  • 友だちが自分のノートを間違えて持っていこうとした。そのノートはわたしのです。
  • 窓から見える自動車を指して、隣の人に聞く。あの自動車は先生のですか。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

絵カードで「これは〜のです」→「この〜は〜のです」の言い換え練習をしたあと、教室の物を指して「この/その/あの」を選ばせる。仕上げは文型5の落とし物ロールプレイを「この〜はだれのですか」で言い直させる(練習Cの型)。

  1. 口頭教師が手に持つ・学生の机に置く・教室の後ろに置く、の三か所で実物(かばん・傘・時計・本・カメラ)を示し、キューの名詞と持ち主を聞いて学生が「このかばんは〜さんのです」「その傘は〜さんのです」「あの時計は先生のです」と言う。次に「これは〜のです」を言わせてから、教師が名詞のカードを足して「この〜は〜のです」に言い換えさせる。
  2. ペア二人で机をはさみ、それぞれの持ち物と、教室の遠くにある物を使う。Aが「その辞書はだれのですか」「あのカメラはだれのですか」と聞き、Bが「この辞書はわたしのです」「あのカメラは先生のです」と答える。聞く側と答える側で、同じ物が「その」と「この」に入れ替わることを確かめてから交替する。
  3. 産出活動「教室の持ち物しらべ」。教室の物に持ち主の札を裏返して付けておき、学生は二人組で歩きながら「あの傘はだれのですか」「その本はだれのですか」と近くの人に聞いて表に書き込む。最後に表を見ながら「この時計は〜さんのです」とクラスに報告する。教師は「これ」と「この」の混ざり(「このは」「これかばん」)と、自分・相手・遠くの距離に合った語を選んでいるかを見る。

つまずきと手当て

  • 「このはわたしのです」「これ本はわたしのです」のように、「これ」と「この」が混ざる。「は」の前を見て、名詞があれば「この」、なければ「これ」と、板書の対比に毎回戻す
  • 「このかばんはわたしのかばんです」と名詞を繰り返す。間違いではないが、「かばん」が二回出て重い、と伝えて「わたしのです」に短くさせる
  • 「その」と「あの」の取り違え。聞き手のそばなら「その」、二人から遠ければ「あの」と、文型1の図をそのまま使って確かめる

既習の文型との違い

  • これ/それ/あれはNです(第2課 文型1)「これ・それ・あれ」は一語で物を指し、すぐあとに「は」が来る。「この・その・あの」はうしろに名詞が要り、一語では使えない。学習者は「*このはわたしのです」「*これ本はわたしのです」と混ぜるので、「は」の前に名詞があるかどうかで選ぶ、と板書の二段を指して直す。
  • あの人(第1課)第1課の「あの人」は、この課の「あの+N」と同じ作りである。「あの人」をもう知っている学習者には、「人」のところを「傘」「かばん」に替えるだけだと見せると導入が短くなる。人を丁寧に指すときは「あの方」を使い、「あれ」で人を指さないことも合わせて確かめる。
関連する文型

語彙の扱い

この課の新出語は身の回りの物の名前(本・辞書・新聞・ノート・傘・かばん・時計・かぎ など)が中心で、文型練習の材料そのものです。文型に入る前に絵カードか実物で名前だけを先に出し、「これは〜です」の形で言えるようにしておくと、文型1以降が止まりません。「〜語」は学生の国の言葉で言わせ、「どうぞ」「ありがとうございます」「お世話になります」のような会話の表現は意味を分解せず、場面と動作つきのかたまりで覚えさせます。

この課の練習で使う語(11語・意味・連語・例文)

  • 本(ほん) 字が書いてある紙を、たくさんまとめた物です。 日本語の〜・コンピューターの〜・わたしの〜
    隣の席の人が読んでいる物の表紙が見えた。
    「それは何の本ですか。」「日本語の本です。」
  • 辞書(じしょ) 言葉の意味を調べる本です。 日本語の〜・英語の〜・〜さんの〜
    机の上に辞書が二冊ある。どちらが自分のか言う。
    「この辞書はわたしのです。その辞書は田中さんのです。」
  • 雑誌(ざっし) 写真や短い話が入っていて、毎月や毎週出る本です。 カメラの〜・自動車の〜・何の〜
    先生の机の上の雑誌が気になった。
    「あれは何の雑誌ですか。」「カメラの雑誌です。」
  • 新聞(しんぶん) その日のことが書いてある大きい紙です。 英語の〜・日本語の〜
    友だちが読んでいる新聞の字が日本語ではない。
    「それは英語の新聞ですか。」「いいえ、中国語の新聞です。」
  • 傘(かさ) 雨の日に、頭の上に広げて使う物です。 だれの〜・わたしの〜・この〜
    教室に傘が一本残っている。
    「この傘はだれのですか。」「あ、わたしのです。」
  • かばん(かばん) 本やノートを入れて持って歩く物です。 わたしの〜・先生の〜・あの〜
    いすの上にかばんがある。持ち主を聞く。
    「そのかばんは小林さんのですか。」「いいえ、違います。田中さんのです。」
  • かぎ(かぎ) ドアや自動車を使うときに要る、小さい金属の物です。 自動車の〜・だれの〜・この〜
    机の下にかぎが落ちていた。
    「これは自動車のかぎですか。」「はい、そうです。わたしのです。」
  • 時計(とけい) 時間を見る物です。手に付けるものも、壁に掛けるものもあります。 あの〜・わたしの〜・日本の〜
    友だちの新しい時計を見て聞く。
    「それは日本の時計ですか。」「はい、そうです。」
  • 名刺(めいし) 名前や会社が書いてある小さいカードです。初めて会った人に渡します。 わたしの〜・〜さんの〜
    初めて会った人に、自分のカードを渡す。
    「わたしの名刺です。どうぞ。」「ありがとうございます。」
  • お土産(おみやげ) 人の家に行くときや旅行のあとに、人にあげる物です。 国の〜・〜をどうぞ
    隣の部屋の人にあいさつに行き、箱を渡す。
    「これ、国のお土産です。どうぞ。」「ありがとうございます。」
  • 〜語(〜ご) 国や地方の言葉の名前に付けて、その言葉を表します。 日本語・英語・〜語の本
    クラスの人が持っている辞書が何の言葉の辞書か聞く。
    「それは何語の辞書ですか。」「タイ語の辞書です。」

会話の扱い

会話は、引っ越してきた人が隣の家を訪ねて挨拶し、お土産を渡す場面です。文型の説明より、「これからお世話になります」「こちらこそよろしく」のような決まり文句と、物を渡しながら「どうぞ」、受け取って「ありがとうございます」と言う動作の流れを一つのかたまりとして入れます。教室では、教師が紙袋にコーヒーの箱を入れて持ち、ドアをノックするところから実演し、お土産の中身を「コーヒーです」と言う部分に文型1が入っていることを気づかせます。ロールプレイは、学生寮で隣の部屋に挨拶に行く、会社や学校の初日に先生や同僚に挨拶する、と場面を変えて二回。お土産を「チョコレートです」「日本語の本です」に替えると文型3の復習にもなります。学生の国では引っ越しの挨拶でお土産を渡すかどうかを聞くと、習慣の違いから話が広がります。

宿題と次のコマ

練習Bを書いて提出。問題の聴解は授業内で済ませ、読んで書く部分を宿題にする。あわせて、自分の部屋にある物を五つ「これは〜です」「これはわたしの〜です」で書かせ、次のコマの最初にペアで読み合う。次のコマは第3課「ここ/そこ/あそこ」で、場所の指示語に進むので、「これ/それ/あれ」の図を消さずに残しておく。

よくある質問

  • 第2課の「これ・それ・あれ」の距離はどう見せればいいですか?

    言葉で説明せず、教師と学生一人が前に出て、物を持つ人を入れ替えながら言わせます。教師が持つ本は教師から見て「これ」、学生から見て「それ」になり、二人から遠い時計はどちらから見ても「あれ」です。板書には二人の人の絵と三つの場所の丸を描き、迷ったら図に戻って「だれの近くか」を指さして確かめます。二人が並んで同じ方向を見るときの使い方は、窓の外や教室の後ろの物を指して最後に一度見せます。

  • 「これ」と「この」の違いはどう教えますか?

    この課では「うしろに名詞が続くかどうか」だけで分けます。「これはわたしのです」を板書したまま「このかばんはわたしのです」と言い換え、「これ=この+かばん」と書いて見せます。教師がわざと「このは…」と言って止まり、学生に名詞を足させると違いが残ります。第1課の「あの人」が「あの+人」であることに触れると、形のつながりも見えます。

  • 「わたしのです」の「の」まで落とす学習者にはどうしますか?

    「これはわたしです」になると「これは私自身です」という意味になってしまうことを、自分を指す身ぶりで見せます。板書では「わたしの傘です」の「傘」だけを消し、「の」が残ることを指で示します。この課で名詞を落とすのは持ち主の「の」のときだけと決めて練習し、落とし物のロールプレイで何度も言わせます。

  • 「N1のN2」の内容と持ち主は、この課で分けて教えるべきですか?

    形は同じなので、意味の分類の名前を教える必要はありません。「何の本ですか」「だれの本ですか」と疑問詞で聞き分ければ、学習者は答えを選べます。板書では文型3の「何の?」と文型4の「だれの?」を横に並べ、同じ「の」で二つのことが言えると見せる程度にとどめます。

  • 第2課は何コマで終わりますか?

    90分×2コマが目安です。1コマ目は物の名前の導入と文型1・2まで、2コマ目は「の」の文型3〜6と会話、練習C・問題です。物の名前が出ないと文型の練習が止まるので、絵カードと実物を多めに用意し、1コマ目の最初に名前だけを言う時間を十分に取ります。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。

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