日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

みんなの日本語 初級Ⅰ 第6課「いっしょに行きませんか」の教案

『みんなの日本語 初級Ⅰ 第2版 本冊』 ・ 会話「いっしょに行きませんか」

第4課で動詞の ます形、第5課で「〈場所〉へ行きます」を習ったあと、この課で初めて目的語をとる動詞(他動詞)と助詞「を」が出ます。食べる・飲む・見る・読む・買うといった毎日の動作を「〜を〜ます」で言えるようになり、「何をしますか」で一日の行動を尋ね合い、「〈場所〉で」で動作の場所を足し、最後に「〜ませんか」「〜ましょう」で人を誘って応じる、という流れです。新しい活用形は出ません(ませんか・ましょうは ます形の語尾を替えるだけ)。文型1の「を」を体に入れることと、第5課の「へ」と この課の「で」を混ぜないことが、この課の芯です。

このページについて教科書の会話・例文・練習の文は載せていません。例文と場面はすべて自作です。文型の表記は出版社のシラバス一覧に合わせています。
学習項目5時間90分×2コマ

この課のねらい(Can-do)

  • 食べる・飲む・見る・読む・買う などの動作を「NをVます」で言える(毎日の習慣、きのうしたこと)
  • 「何をしますか」で相手の予定や一日の行動を尋ね、「〜をします。それから、〜」と答えられる
  • 「〈場所〉で」で動作の場所を言い、第5課の「〈場所〉へ」(行き先)と使い分けられる
  • 「いっしょに〜ませんか」で友達や同僚を誘い、「ええ、〜ましょう」で応じられる

進め方と時間配分

目安は 90分×2コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入(復習)10分第5課の「〈場所〉へ行きます」「〈日時〉に」を絵カードで3分。「あした 学校へ行きます」まで言えたところで「学校で 何をしますか?」と教師が問いを投げ、答えられない(動詞の目的語が無い)ことを見せて この課へ入る
文型1 NをVます35分実物と教師の動作で導入 → 板書「N を Vます」→ 絵カードで代入練習 → 「〜ません」「〜ました」も同じ枠で(第4課の4つの形を再利用)
文型2 何をしますか20分教師の日曜日の絵から「何をしますか」を引き出す → 学生の予定を聞き回る → 「それから」で2文つなぐ
文型3 〈場所〉でVます35分第5課の「駅へ行きます」(矢印)と「駅で買います」(点+動作)を並べて板書 → 場所カード×動作カードの組み合わせ練習 → 語順(時・場所で・Nを・V)
文型4・5 Vませんか/Vましょう35分教師が学生を本当に誘って見せる(ええ、いいですね/〜ましょう)→ ペアで誘う・応じる。文型4と5はセットで扱う
会話20分場面の確認(同僚を誘う)→ 聞く → 役割を替えて読む → 「いつ・何を・どこで」を替えてロールプレイ
練習C・問題25分練習Cの型で「誘う→応じる→待ち合わせを決める」まで通す。問題の聞き取りは次のコマの最初に。宿題は「わたしの日曜日」3文

学習項目 1 NをVます(他動詞)

意味・はたらき文型 1

動作の対象(何を食べるか、何を見るか)を助詞「を」で示す文型です。「を」の前の名詞は動作を受けるもの、後ろの動詞は「食べます・飲みます・見ます・読みます・書きます・買います・撮ります・聞きます」のように、対象がないと意味が完成しない動詞(他動詞)です。第4課で習った「ます・ません・ました・ませんでした」の4つの形は、そのまま この枠の中で使えます。

接続

N+を+Vます(Vは他動詞。ます形は第4課のとおり。「を」は読みが「お」と同じで、書くときだけ別の字)

形
Nを Vます(パンを食べます)Nを Vません(お酒を飲みません)Nを Vました(写真を撮りました)Nを します(テニスをします・宿題をします)

導入

  • 実物と動作で「を」を出すペットボトルの水と パンを机に置き、教師が水を飲んで見せて「水を飲みます」、パンを食べる動作で「パンを食べます」。学生に実物を持たせて同じ文を言わせ、「水」「パン」のカードを替えて「お茶を」「卵を」と続ける。板書は「N |を| Vます」の3つの枠にして、「を」の枠を色チョークで囲む。動詞を先に書かず、学生に言わせてから枠に入れる。
  • 動詞ごとに名詞をまとめる黒板に「飲みます」「食べます」「見ます」「読みます」「聞きます」「書きます」「買います」「吸います」「撮ります」の列を作り、絵カード(ジュース・魚・テレビ・新聞・CD・手紙・果物・たばこ・写真)を学生に1枚ずつ渡して正しい列に貼らせる。「CDを見ます」のような組み合わせの誤りは ここで出し切る。

板書案

N + を + Vます
パン を 食べます。 水 を 飲みます。
〔赤〕「を」の枠を四角で囲む 〔青〕動詞の列(食べます・飲みます・見ます・読みます・買います)
Vます/Vません/Vました/Vませんでした(第4課の4つの形をそのまま)
「を」の読みは「お」、書くときは別の字

場面と発話(自作)

  • 朝の教室。先生が学生に、毎朝 何を飲むか聞く。学生が答える。毎朝 コーヒーを飲みます。
  • 寮の食堂で、ルームメートに きのうの晩 何を食べたか聞かれた。魚と野菜を食べました。
  • 日曜日の予定を聞かれて、2つの行動を順に言う。日曜日は 日本語を勉強します。それから、テレビを見ます。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 絵カード(名詞)を見せて「〜を飲みます」と言わせる。名詞→動詞の順に出し、まず肯定、次に「きのう」のカードを足して「〜ました」、最後に「×」のカードで「〜ません」。練習Cの型: 「〜さん、毎朝 何を食べますか」「パンと卵を食べます」の短いやり取りを、学生同士で3人に聞いて回らせる。

  1. 口頭実物か絵カードを1枚ずつ見せて名詞だけ言う(「パン」「水」「新聞」「テレビ」「写真」)→ 全員で「パンを食べます」「水を飲みます」と動詞を足して言う。慣れたら時のカード(「きのう」)を重ねて「〜ました」、×のカードを重ねて「〜ません」に替えさせ、全体のあと個人を指名する。動詞を選べない学生には、黒板の動詞の列を指さして選ばせる。
  2. ペア「ジェスチャー当て」。Aが伏せた絵カードを1枚引き、声を出さずに動作だけで見せる(新聞を読む・写真を撮る・お茶を飲む)。Bが「新聞を読みますか」と聞き、Aは「はい、新聞を読みます」か「いいえ、〜を〜ます」と答える。5枚で役を交替し、当たった数を競わせると反復の回数が自然に増える。
  3. 産出「きのうのわたし 3文」。学生が自分のきのうについて、食べた物・飲んだ物・見た物(読んだ物)を「きのう 〜を〜ました」の3文で言い、ノートにも書く。教師が見るのは「を」が落ちていないか、「は」になっていないか、名詞と動詞の組み合わせが日本語として自然か(スープは「飲みます」)の3点。言えたら隣の人の3文を聞いて「〜さんは きのう〜を〜ました」と1文で紹介させる。

つまずきと手当て

  • 「を」を落とす(「パン 食べます」)。母語に目的語の助詞が無い学習者に多い。板書の枠を指して「を」を言わせ、「を」のカードを持たせて文を作るところから
  • 「を」を「は」にする(「コーヒーは 飲みます」)。日本語としては別の意味(対比)になるので、この段階では「動作の相手は を」と言い切り、「は」は文の最初の「わたしは」「日曜日は」に限る
  • 動詞の選び方(「お茶を食べます」「たばこを飲みます」)。タイ語や中国語では「薬・たばこ・スープ」に使う動詞の分け方が日本語と違う。飲みます=液体をのどに通す、吸います=煙、と動作で見せる
  • 「を」を「お」と書く。読みが同じなので書き取りでだけ出る。「助詞の を」と名前を付けて区別させる

既習の文型との違い

  • 〈場所〉へ行きます/来ます/帰ります(第5課)第5課の「へ」は移動して向かう先を示し、組む動詞は「行きます・来ます・帰ります」です。この課の「を」は動作を受ける物を示し、組む動詞は「食べます・見ます・買います」などです。学習者は2つの助詞を「動詞の前に付く何か」と一つにまとめて、「*学校を行きます」「*パンへ食べます」と言うことがあるので、動詞の列を2つに分けて板書し、動詞から助詞を決めさせます。
  • N1はN2 です(第1課)第1課からの「は」は文の話題を示し、「を」は動作の対象を示します。「コーヒーは飲みます」は文法の誤りではありませんが、「ほかの物は飲まないがコーヒーは」という対比に聞こえます。この段階では「わたしは」「日曜日は」の「は」と、物の後ろの「を」を位置で分けて練習します。
関連する文型

学習項目 2 何をしますか

意味・はたらき文型 2

相手の行動を尋ねる疑問文です。「します」は「テニスをします」「宿題をします」のように名詞を動作にする動詞ですが、「何をしますか」と聞くと「食べます・見ます・行きます」など あらゆる動作を答えてよい、幅の広い問いになります。「何」は「を」の前では「なに」と読みます(「何ですか」の「なん」とは違う)。答えは「〜を〜ます」で具体的な動詞を使い、2つ以上の行動は「それから」でつなぎます。

接続

〈時〉+何(なに)を しますか/答えは N+を+Vます(曜日に「に」を付けるかどうかは第4課のとおり、付けても付けなくてもよい)

形
〈時〉 何をしますか〜をします(テニス・サッカー・宿題・勉強)〜を〜ます。それから、〜を〜ます

導入

  • 教師の日曜日の絵から問いを引き出す「日曜日」と書いたカードの横に、教師がテニスをしている絵を貼り、「わたしは日曜日 テニスをします」。次に学生の名前のカードを貼って「〜さんは?」と黙って待つ。学生が「わたしは〜」と答え始めたら、教師が「日曜日 何をしますか」と問いの形を言って板書する。「何(なに)を」のふりがなを必ず書き、「何ですか(なん)」と並べて読み比べる。
  • 「それから」で一日を並べる「朝・昼・夜」の3枚のカードを横に並べ、教師の一日を絵で貼る(朝ごはん→会社→テレビ)。「朝 何をしますか」「朝ごはんを食べます。それから、新聞を読みます」と、2つの動作を「それから」でつなぐ形を見せ、学生にも自分の一日を同じ3枚で言わせる。

板書案

〈時〉 何(なに)を しますか
— 〜を Vます。それから、〜を Vます。
〔赤〕なに を / なん ですか・なん時(読みを並べて書く)
朝|昼|晩 の3つの枠に絵カードを貼る

場面と発話(自作)

  • 金曜日の夕方、会社の同僚に週末の予定を聞く。日曜日 何をしますか。—— 友達とサッカーをします。
  • ホームステイ先の子どもに、夜いつも何をするか聞かれた。宿題をします。それから、CDを聞きます。
  • 月曜日の朝、先生がクラスに きのうのことを聞く。きのう 何をしましたか。—— 家族と お花見をしました。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 時のカード(朝・昼・夜・日曜日・きのう)を1枚見せて「何をしますか/しましたか」と教師が聞き、学生は手元の絵カードで答える。「しますか」と「しましたか」の切り替えを時のカードで決める。練習Cの型: 学生が3人に「日曜日 何をしますか」と聞いて表に書き、「〜さんは日曜日 〜をします」と報告させる。

  1. 口頭教師が時のカード(「朝」「晩」「日曜日」「きのう」「あした」)を1枚ずつ見せ、全員で「日曜日 何をしますか」と問いの形を言う。続けて指名した学生が手元の絵カードで「テニスをします」と答える。「きのう」のカードでは「何をしましたか/〜をしました」に切り替え、時のカードを見て時制を決める手順を体に入れる。
  2. ペア予定表の情報差。Aには月曜日から日曜日までの絵入りの予定表、Bには空欄の表を渡す。Bが「月曜日 何をしますか」と聞いてAの答えを表に書き込み、全部埋まったら表を見せ合って確かめる。次は別の予定表で役を替え、答えは「〜をします。それから、〜」の2文で言わせる。
  3. 産出「クラスの日曜日しらべ」。学生が教室を歩いて3人に「日曜日 何をしますか」と聞き、表にメモしてから「〜さんは日曜日 〜をします。それから、〜をします」と全体に報告する。教師が見るのは「何を」を「なに」と読んでいるか、「はい/いいえ」で答えていないか、「それから」で2つの動作をつないでいるか。

つまずきと手当て

  • 「何を」を「なんを」と読む。「何ですか」「何時」の「なん」に引かれる。「を・が の前は なに」と黒板に残しておく
  • 「何をしますか」に「はい」「いいえ」で答える。第4課までの質問は はい・いいえ で答える形が多かったので、疑問詞の質問は動詞で答えると改めて示す
  • 「テニスします」「勉強をします」の揺れ。名詞+を+します が基本で、「勉強します」のように一語になった動詞(第4課)は「を」なしでもよい、と2つの形を並べて見せる(「日本語を勉強します」は「を」が1つだけ)

既習の文型との違い

  • -時にVます(第4課)第4課の「何時に起きますか」は時刻を尋ね、答えは「〜時に起きます」と時刻が入ります。この課の「何をしますか」は動作そのものを尋ね、答えは「〜を〜ます」と動詞が入ります。字は同じ「何」でも読みが「なん(時)」と「なに(を)」で違うことも、ここで並べて見せます。
  • 〈場所〉へ行きます/来ます/帰ります(第5課)第5課の「どこへ行きますか」は行き先を尋ね、この課の「何をしますか」は何をするかを尋ねます。疑問詞のあとの助詞(どこへ・何を)が答えの助詞と同じになる、と対にして示すと、答えの形が作りやすくなります。「日曜日 何をしますか」に「デパートへ行きます」と答えるのは自然な答えなので、直さずに認めます。
関連する文型

学習項目 3 〈場所〉でVます

意味・はたらき文型 3

動作が行われる場所を助詞「で」で示します。第5課の「〈場所〉へ行きます」の「へ」は移動の行き先、この課の「で」は「そこで何かをする」という動作の場所で、同じ「駅」でも「駅へ行きます(向かう)」「駅で買います(そこで買う)」と助詞が変わります。第5課の「電車で行きます」の「で」(乗り物・手段)と字は同じですが、はたらきが違うので、別のものとして教えます。文の順序は「〈時〉〈場所〉で〈N〉を〈V〉ます」が基本です。

接続

〈場所〉+で+(N を)+Vます(「で」の文は動作の動詞と組む。行きます・来ます・帰ります の行き先は「へ」)

形
〈場所〉で Nを Vます〈時〉 〈場所〉で Nを Vますどこで Vますか

導入

  • 「へ」と「で」を矢印と点で分ける黒板に「駅」の絵を貼り、教師がそこへ歩いて行く動作で「駅へ行きます」(絵の下に矢印→)。次に駅の絵の前で新聞を買う動作をして「駅で新聞を買います」(絵の下に点●と「買います」)。矢印は「へ」、点は「で」と記号で残し、場所カードを「スーパー」「図書館」「食堂」に替えて、「へ行きます/で〜します」を交互に言わせる。
  • 場所カード×動作カード場所カード(うち・食堂・図書館・デパート・教室)を上の段に、動作カード(昼ごはんを食べます・本を読みます・靴を買います・日本語を勉強します)を下の段に貼り、学生に線で結ばせて「図書館で本を読みます」と言わせる。1つの場所に2つの動作が結べることも見せ、「どこで〜ますか」の問いを最後に足す。

板書案

〈場所〉 へ 行きます (絵の下に矢印 →)
〈場所〉 で Nを Vます (絵の下に点 ●)
駅へ 行きます。 駅で 新聞を 買います。
〔赤〕へ=矢印 〔青〕で=点
語順: 〈時〉 〈場所〉で Nを Vます

場面と発話(自作)

  • 新しい同僚に、昼ごはんをどこで食べるか聞かれた。いつも会社の食堂で食べます。
  • 先生に、どこで日本語を勉強するか聞かれた留学生。うちで勉強します。ときどき 図書館で勉強します。
  • 友達に、週末の予定を話す。土曜日 デパートで靴を買います。それから、駅で友達と晩ごはんを食べます。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 教師が場所カードと動作カードを1枚ずつ見せ、「〈場所〉で〈N〉を〈V〉ます」の1文にさせる。慣れたら場所カードだけ見せて動詞は学生に選ばせる。練習Cの型: 「〜さん、どこで朝ごはんを食べますか」「うちで食べます」「何を食べますか」「パンを食べます」と、場所→対象の2段の質問で聞き回る。

  1. 口頭場所カードと動作カードを1枚ずつ見せ(「図書館・本を読みます」「食堂・昼ごはんを食べます」「デパート・靴を買います」「うち・テレビを見ます」)、全員で「図書館で本を読みます」の1文にする。次に教師が場所と動詞だけを言い(「駅・行きます」「駅・買います」)、学生に「へ」か「で」を選んで文にさせる。最後に時のカードを足して「日曜日 デパートで靴を買います」と語順を固定する。
  2. ペア2段の質問のやり取り。Aが「どこで朝ごはんを食べますか」と聞き、Bは自分のことで「うちで食べます」と答える。Aは続けて「何を食べますか」と聞き、Bは「パンを食べます」。「朝ごはん」「日本語の勉強」「買い物」の3つの話題で聞いたら役を交替する。聞き手は答えを2語(場所・物)でメモし、最後に「〜さんは うちでパンを食べます」と1文に戻して言う。
  3. 産出「わたしの町の絵地図」。学生が自分の住む町の駅・スーパー・図書館・食堂などを簡単な絵地図に描き、「日曜日 駅へ行きます。駅で友達に会います。それから、デパートで〜を買います」のように、地図を指しながら一日の動きを説明する。教師が見るのは「へ」と「で」が動詞に合っているか、「に」が混ざっていないか、語順が「時・場所で・Nを・V」になっているか。

つまずきと手当て

  • 行き先と動作の場所を混ぜる(「食堂へ昼ごはんを食べます」「図書館で行きます」)。動詞を見て「行きます・来ます・帰ります なら へ、ほかの動作なら で」と、動詞から決める手順にする
  • 第5課の「電車で行きます」と混ざって、「で」=乗り物 と思い込む。「バスで新聞を読みます」のように同じ文に両方入る例は この段階では避け、場所の「で」だけで練習する
  • 「に」を使う(「学校に勉強します」)。中国語や英語の「在/at」が両方に当たるため。「に」は存在と到着の助詞で、あとの課(第10課)で出ると予告し、動作の場所は「で」だけと覚えさせる
  • 語順(「新聞を駅で買います」)。間違いではないが、初級では「時・場所で・Nを・V」の順を板書で固定しておくと、あとの文型を足しやすい

既習の文型との違い

  • 〈場所〉へ行きます/来ます/帰ります(第5課)「へ」は移動の行き先で、組む動詞は「行きます・来ます・帰ります」です。「で」はその場所で行われる動作の場所で、組む動詞は「食べます・買います・勉強します」などです。混ぜると「*食堂へ昼ごはんを食べます」「*図書館で行きます」になるので、動詞を先に見て助詞を決める手順にします。
  • 〈乗り物〉で行きます/来ます/帰ります(第5課)第5課の「電車で行きます」の「で」は乗り物・手段で、この課の「駅で買います」の「で」は動作の場所です。字も音も同じなので、前に来る名詞が乗り物か場所かで見分けさせます。この段階では両方が1文に入る例は出さず、場所の「で」だけで練習します。
関連する文型

学習項目 4 Vませんか

意味・はたらき文型 4

相手を誘う言い方です。「飲みますか」は相手が飲むかどうかを尋ねる普通の質問ですが、「飲みませんか」は「わたしと いっしょに飲むのはどうですか」という誘いになります。否定の形で聞くことで、相手に断る余地を残した、ていねいな誘い方になります。多くの場合「いっしょに」といっしょに使います。応じるときは「ええ、いいですね」「ええ、〜ましょう」。断り方は第9課で本格的に扱うので、この課では「すみません、ちょっと……」程度にとどめます。

接続

(いっしょに)+N を+Vません+か(ます形の「ます」を「ません」に替えて「か」を付ける。上がり調子で言うのが基本)

形
いっしょに Nを Vませんか〈時〉 いっしょに Vませんか〈場所〉で いっしょに Vませんか

導入

  • 教師が本当に誘う授業の終わりの時間を見て、教師が1人の学生に「〜さん、昼休みに いっしょに 食堂で 昼ごはんを食べませんか」と本気で誘う。学生が「はい」と答えたら「ええ、いいですね、と言いますよ」と応じ方の形も与える。板書は「いっしょに 〜ませんか」「→ ええ、いいですね/ええ、〜ましょう」を矢印で対にして書く。次に「飲みますか?」と「飲みませんか?」を並べて言い、意味が違うことを「質問」「誘い」のカードで区別する。
  • 誘いの3点(いつ・何を・どこで)「あした」「テニス」「学校」の3枚のカードを順に貼って「あした いっしょに 学校でテニスをしませんか」を組み立てる。カードを既習の時・動作・場所(日曜日・お花見・うち・図書館・駅)に替えて、学生に組み立てさせる。文型3の「で」が ここで自然に戻ってくる。

板書案

いっしょに + Vませんか ↗
飲みますか(質問) / 飲みませんか(誘い)
→ ええ、いいですね。 / ええ、Vましょう。
〔赤〕「ませんか」の上に上がり調子の矢印 ↗
誘いの3点: いつ・どこで・何を

場面と発話(自作)

  • 金曜日、会社の同僚を週末のお花見に誘う。日曜日 いっしょに お花見をしませんか。
  • 昼前、隣の席のクラスメートを食堂に誘う。昼休みに いっしょに 食堂で昼ごはんを食べませんか。
  • 寮で、ルームメートを夜のテレビに誘う。今晩 いっしょに テレビを見ませんか。—— ええ、いいですね。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 教師が動作の絵カードを見せ、学生が「いっしょに〜ませんか」と誘う形に変える(絵→誘い文)。次に時のカードを足して「〈時〉いっしょに〜ませんか」。練習Cの型: ペアで、Aが時と動作のカードを引いて誘い、Bは「ええ、いいですね」で応じる。応じるまでを1セットにして役割を交代。

  1. 口頭動作の絵カード(テニス・映画・お茶・お花見・昼ごはん)を見せ、全員で「いっしょに テニスをしませんか」と誘いの形に変える。上がり調子を教師が手で示しながら斉唱し、次に時のカード(「あした」「日曜日」「今晩」)を足して「日曜日 いっしょに お花見をしませんか」。「飲みますか」と「飲みませんか」を教師が言い分け、学生に「質問」「誘い」のカードを上げさせる聞き分けも入れる。
  2. ペア誘いカードのやり取り。机に「いつ」「どこで」「何を」の3つの山を置き、Aが1枚ずつ引いて「あした いっしょに 図書館で勉強しませんか」と誘う。Bは「ええ、いいですね」で応じる。3回で役を交替し、2周目は応じ方を「ええ、〜ましょう」に替えさせる。カードの組み合わせが変なとき(図書館でテニス)は笑って言い直させてよい。
  3. 産出「週末のお誘いメモ」。学生が自分が本当にしたいことを1つ決め、教室を歩いて3人を誘い、応じてくれた人の名前・時・場所をメモする。最後に「〜さんと日曜日 〜で〜をします」と報告させる。教師が見るのは、語尾が上がり調子になっているか、「〜ますか」で誘っていないか、応じる側が「いいえ」と言っていないか。

つまずきと手当て

  • 「飲みますか」で誘う。意味は通じるが「あなたは飲む人ですか」と聞こえる。誘いは必ず「ませんか」と、カードで「質問」「誘い」を分けて反復する
  • 「ええ」「いいえ」の取り違え(誘いに乗るつもりで「いいえ、飲みます」と答える)。否定疑問文の答え方を母語から持ち込むため。応じる形は「ええ、いいですね」「ええ、〜ましょう」と丸ごと覚えさせ、文法として考えさせない
  • 「いっしょに」の位置(「ビールを いっしょに 飲みませんか」も間違いではないが)。初級では「いっしょに」を文の頭か「〈時〉」の直後に固定して練習する
  • 言い切りの調子で「〜ませんか。」と言い、そっけなく聞こえる。下がる調子でも誘いにはなるが、初級では上がり調子を基本にするので、教師が2つの調子で言って違いを聞かせる

既習の文型との違い

  • Vます/Vません/Vました/Vませんでした(第4課)第4課の「ません」は否定で、「お酒を飲みません」は飲まないという意味です。「飲みませんか」は形は否定の疑問ですが、意味は誘いで、否定の内容はありません。学習者は「飲みませんか」を「飲まないのですか」と受け取り、誘いに乗るつもりで「いいえ、飲みます」と答えることがあるので、応じ方を「ええ、いいですね」の形で丸ごと渡します。
  • 〈人〉と行きます/来ます/帰ります(第5課)第5課の「友達と行きます」は、だれといっしょにするかを事実として言う形です。この課の「いっしょに〜ませんか」は、これから相手といっしょにしようと働きかける形です。「〜さんと いっしょに」は第5課の「と」と組み合わせられるので、誘う相手以外の人を足すときに使わせます。
関連する文型

学習項目 5 Vましょう

意味・はたらき文型 5

「いっしょに〜しよう」と相手に働きかける言い方です。相手も同じ気持ちだと分かっているときに使うので、「〜ませんか」の誘いに「ええ、〜ましょう」と応じる場面がいちばん自然です。また、時間や場所がもう決まっているときに「じゃ、1時に駅で会いましょう」と確認したり、教師が「始めましょう」「休みましょう」と教室で合図したりするのにも使います。相手に選ばせる「ませんか」と違って、こちらから押す形なので、初めて目上の人を誘うときには向きません。

接続

(N を)+Vましょう(ます形の「ます」を「ましょう」に替える。「か」は付けない。「ましょうか」は第14課)

形
ええ、Vましょう(誘いに応じる)じゃ、〈時〉に 〈場所〉で Vましょう(決まったことの確認)ちょっと Vましょう(その場の呼びかけ)

導入

  • 「ませんか」の答えとして出す文型4で板書した「いっしょに〜ませんか → ええ、いいですね」の矢印の下に、もう1本「→ ええ、〜ましょう」を足す。教師が学生を誘い、学生が「ええ、行きましょう」と答えるまでを3人と続けて見せ、動詞を変えて「飲みましょう」「見ましょう」と語尾の替え方(ます→ましょう)に気づかせる。
  • 教室の合図で定着させるこの課のあと、授業の区切りで教師が「じゃ、始めましょう」「ちょっと休みましょう」「本を見ましょう」と毎回「ましょう」で合図する。学生は意味を場面で理解するので、説明より回数で入れる。

板書案

A: いっしょに Vませんか。
B: ええ、Vましょう。
A: じゃ、〈時〉に 〈場所〉で 会いましょう。
〔赤〕ます → ましょう(語尾だけ替える。「か」は付けない)
相手と いっしょに することにだけ使う(「一人で」とは使わない)

場面と発話(自作)

  • 同僚に「日曜日 いっしょに お花見をしませんか」と誘われて、応じる。ええ、しましょう。
  • 誘いに応じたあと、待ち合わせの時間と場所を決める。じゃ、日曜日の 10時に 駅で会いましょう。
  • 図書館で友達と2時間 勉強した。少し疲れたので、相手に声をかける。ちょっと休みましょう。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 教師が「いっしょに〜ませんか」と誘い、学生が「ええ、〜ましょう」と動詞を変えて応じる(誘い文→応じ文の変換)。10回ほど速く回す。練習Cの型: ペアで、誘う→応じる→「じゃ、〈時〉に〈場所〉で会いましょう」まで3往復のやり取りを作らせ、時と場所のカードだけ替えて何回も言う。

  1. 口頭教師が誘い(「お茶を飲みませんか」「写真を撮りませんか」「昼ごはんを食べませんか」「テレビを見ませんか」)を言い、学生が「ええ、飲みましょう」と動詞を変えて応じる。速く10回ほど回したら、教師が「始めましょう」「休みましょう」「本を見ましょう」と教室の合図を言い、学生にもその合図役をさせる。
  2. ペア待ち合わせ決め。Aが誘い、Bが「ええ、〜ましょう」で応じ、Aが「じゃ、〜時に〜で会いましょう」と時と場所を決め、Bが「わかりました。じゃ、また」で終える4つの発話を1セットにする。時のカードと場所のカードだけを替えて3セット回し、役を交替する。
  3. 産出「日曜日プランづくり」。3〜4人のグループで、日曜日にいっしょにすることを1つ決め、「日曜日の10時に駅で会いましょう。それから、〜で〜を〜ましょう」と全体に発表する。教師が見るのは「ましょうか」と言っていないか、動詞が落ちていないか、自分だけの予定に「ましょう」を使っていないか。

つまずきと手当て

  • 「ましょう」で一方的に誘う(初対面の人や上司に「いっしょに飲みましょう」)。相手に選ばせたいときは「ませんか」、決まったことには「ましょう」と、2つの場面を対にして練習する
  • 「ましょう」の後に「か」を付ける。「ましょうか」は申し出の文型(第14課)で意味が変わるので、この課では「か」なしで言い切る形に固定する
  • 「ましょう」を未来の「ます」と取り違える(「あした一人で デパートへ行きましょう」と、自分だけの予定に使う)。「ましょう」は相手といっしょにすることにだけ使う、と「一人で」のカードで反例を見せる
  • 動詞を落として「ええ、ましょう」と答える。応じる文も動詞が要ることを、誘い文の動詞を指さして気づかせる

既習の文型との違い

  • Vます/Vません/Vました/Vませんでした(第4課)第4課の「行きます」は自分や他人の予定・習慣をそのまま言う形です。「行きましょう」は相手といっしょに行こうと働きかける形で、言うのは話し手でも、する人は「わたしたち」です。学習者は「ましょう」を未来の言い方と取り違え、自分だけの予定に使うので、「一人で行きます」と「いっしょに行きましょう」を並べて見せます。
関連する文型

語彙の扱い

この課の新出語は「食べます・飲みます・見ます・読みます・書きます・買います・撮ります・聞きます・吸います・します」の他動詞と、その相手になる食べ物・飲み物・物(パン・卵・肉・魚・野菜・果物・水・お茶・紅茶・牛乳・ジュース・ビール・お酒・たばこ・手紙・写真・ビデオ・宿題・テニス・サッカー・お花見)が中心です。語を単独で覚えさせず、最初から「Nを+V」の組み合わせ(絵カード→動詞の列に貼る)で入れると、文型1と語彙の定着が一度に進みます。「いつも・ときどき・それから・いっしょに」は文型2〜4の練習の中で、位置を固定して使わせます。

この課の練習で使う語(12語・意味・連語・例文)

  • 食べます(たべます) ごはんやパンなどを口に入れて、おなかに入れます。 パンを〜・昼ごはんを〜・いっしょに〜
    昼休み、同僚を食堂に誘う。
    「いっしょに 食堂で昼ごはんを食べませんか。」
  • 飲みます(のみます) 水やお茶など、液体のものを口に入れます。 お茶を〜・牛乳を〜・お酒を〜
    授業の前、先生が学生に朝のことを聞く。
    「毎朝 牛乳を飲みます。」
  • 見ます(みます) 目で、映画やテレビなどを楽しみます。 テレビを〜・映画を〜・ビデオを〜
    金曜日の夕方、友達を誘う。
    「今晩 いっしょに 映画を見ませんか。」
  • 読みます(よみます) 書いてある字を見て、内容を知ります。 新聞を〜・本を〜・手紙を〜
    朝、ルームメートに何をするか聞かれた。
    「朝ごはんを食べます。それから、新聞を読みます。」
  • 買います(かいます) お金を払って、店で物を自分のものにします。 靴を〜・パンを〜・デパートで〜
    週末の予定を同僚に話す。
    「土曜日 デパートで靴を買います。」
  • 撮ります(とります) カメラで写真を作ります。 写真を〜・駅で〜
    お花見の日、友達に声をかける。
    「いっしょに 写真を撮りましょう。」
  • 聞きます(ききます) 耳で、音楽やCDなどの音を受け取ります。 CDを〜・ラジオを〜
    夜いつも何をするか、ホームステイ先で聞かれた。
    「ときどき CDを聞きます。」
  • します(します) 名詞といっしょに使って、いろいろな動作を言います。 テニスを〜・宿題を〜・お花見を〜
    月曜日、先生がクラスに週末のことを聞く。
    「日曜日 友達とサッカーをしました。」
  • 会います(あいます) 約束して、人と同じ場所で顔を合わせます。 友達に〜・駅で〜
    誘いに応じたあと、待ち合わせを決める。
    「じゃ、10時に 駅で会いましょう。」
  • いっしょに(いっしょに) 一人ではなく、ほかの人と同じことをします。 〜行きます・〜食べませんか
    同僚を週末のお花見に誘う。
    「日曜日 いっしょに お花見をしませんか。」
  • ときどき(ときどき) いつもではなく、ときに何回かします。 〜図書館で勉強します・〜お酒を飲みます
    どこで日本語を勉強するか、先生に聞かれた。
    「うちで勉強します。ときどき 図書館で勉強します。」
  • それから(それから) 一つのことのあとに、次のことを言うときに使います。 〜、新聞を読みます・〜、テレビを見ます
    夜の過ごし方を友達に話す。
    「宿題をします。それから、テレビを見ます。」

会話の扱い

会話は、同僚が週末の予定(お花見)に相手を誘い、相手が応じて待ち合わせを決める場面です。まず「だれが・だれを・何に誘うか」を絵で確認してから音声を聞き、「ええ、いいですね」「〜ましょう」の応じ方が出たところで止めて板書と結びます。役割を替えて2回読んだら、「いつ・何を・どこで」のカードを替えてロールプレイに広げ、最後に「じゃ、また あした」で終わるところまで通します。応じ方は「ええ、いいですね」と「ええ、〜ましょう」の2種類を両方使わせ、断る形は第9課に回します。会話の文はここに載せていないので、手元の教科書で確かめてください。

宿題と次のコマ

練習Bの該当番号を書いて提出(文型1と3の文は「〈時〉〈場所〉で〈N〉を〈V〉ます」の語順で)。「わたしの日曜日」を「それから」を使って3文で書く(次のコマの最初に、文型2の「日曜日 何をしますか」で聞き合わせて答え合わせにする)。問題の聞き取りは次のコマの冒頭に教室で。

よくある質問

  • 第6課の「を」はどう導入すればいいですか?

    実物と教師の動作で「水を飲みます」「パンを食べます」を見せ、板書で「N|を|Vます」の3つの枠を作って「を」の枠を色で囲みます。次に動詞ごとに名詞を集める(飲みます→水・お茶・ジュース)と、組み合わせの感覚と「を」が同時に入ります。第4課の4つの形(ます・ません・ました・ませんでした)はそのまま使えるので、時のカードで形を替えさせるだけで練習が広がります。

  • 「へ」と「で」の使い分けはどう教えますか?

    同じ場所の絵で「駅へ行きます」(矢印)と「駅で新聞を買います」(点)を並べて板書し、記号で区別させます。学習者には動詞を先に見させ、「行きます・来ます・帰ります」なら「へ」、そのほかの動作なら「で」と決める手順にします。第5課の乗り物の「で」は、前の名詞が乗り物か場所かで見分けさせ、この課では両方が入る文は避けます。

  • 「〜ませんか」と「〜ましょう」の違いは何ですか?

    「〜ませんか」は相手に選ばせる誘いで、初めて誘うときや目上の人を誘うときに向きます。「〜ましょう」は相手も同じ気持ちだと分かっているときの働きかけで、誘いに応じるときや、時間・場所が決まったあとの確認に使います。この課では「いっしょに〜ませんか → ええ、〜ましょう」の対で練習すると、2つの役割が自然に分かれます。

  • この課は何コマで終わりますか?

    90分×2コマが目安です。1コマ目は復習、文型1「NをVます」、文型2「何をしますか」まで、2コマ目は文型3「〈場所〉でVます」、文型4・5の誘いと応じ方、会話、練習Cです。問題の聞き取りは時間が足りなければ次の課の最初に回してかまいません。

  • 「何を」を「なんを」と読む学習者にはどう説明しますか?

    「何」は後ろに「を」が来るときは「なに」、「です」や「時」が来るときは「なん」と、後ろの音で決まると示します。この課では「なにを」と「なんですか・なんじ」を並べて板書し、ふりがなを付けたまま数回の授業で残しておきます。理屈より回数で入れる項目なので、毎回の「何をしますか」で教師が正しい読みを聞かせ続けます。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。

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