名詞に付いて、その名詞が述語に対してどのような関係にあるか(格)を示す助詞。日本語ではが・を・に・へ・と・で・から・よりが代表で、「まで」を含める立場もある。
多義的な「に」と「で」の使い分けが要点。ニ格は時点(7時に)・着点や方向(学校に行く)・相手(友達に渡す)・存在の場所(机の上にある)・変化の結果(医者になる)・目的(買い物に行く)を表す。デ格は動作の場所(教室で勉強する)・手段や道具(はさみで切る)・原因(病気で休む)・範囲(3人で行く)を表す。
「教室にいます/教室で勉強します」のように、存在はニ格、動作はデ格という原則が学習者のつまずきどころである。「公園で子どもがいます」型の誤用は誤用分析の典型的な素材でもある。
「図書館に本があります」「図書館で本を読みます」を並べて見せ、「ある・いる」の場所は「に」、「読む・勉強する」の場所は「で」と、述語の種類で整理させる。そのうえで「公園で子どもが遊んでいます」「公園に子どもがいます」のように、同じ場所でも述語が変われば助詞が変わることを確かめさせる。
「駅に行く」「駅へ行く」はどちらも言えるが、「駅まで行く」は到着点までの範囲を区切る言い方になる。「友達に会う」と「友達と会う」も、前者は相手に向かって会いに行く、後者は互いに会うという違いで説明されることがある。格助詞の選び方で、出来事のとらえ方が変わる。学習者には、どちらも言える組とどちらかしか言えない組を分けて示すと混乱が少ない。
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