日本語は述語が文末という点が強く固定される一方、それ以外の成分は助詞が関係を示すため順序を入れ替えられる。また修飾語は被修飾語の前に置かれるのが原則。
順序の自由さは、何を先に言うか=情報の流れを調整する手段として使われる。英語などとの大きな違いであり、対照的に説明すると学習者に届きやすい。
「昨日、田中さんが図書館で本を借りた」は、「図書館で田中さんが昨日本を借りた」「本を昨日田中さんが図書館で借りた」と並べ替えても、助詞が関係を示しているので、誰が何をどこでしたかという骨組みは変わらない。ただし「借りた」を文の途中に動かすと、話しことばの倒置を除いて不自然になる。
英語を母語とする学習者は、"the book that I bought yesterday" のように修飾部分を名詞の後ろに置く語順に慣れているため、「昨日買った本」のように修飾部分を名詞の前にまとめる語順でつまずくことがある。長い修飾部分を作る練習では、名詞を最後に置くことを先に意識させるとよい。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。