レアリアは実物教材のこと。切符・チラシ・商品のパッケージ・レシートなど、教室に持ち込める現物を指す。生教材は、教育目的で作られたのではない素材をそのまま使うもので、ニュース記事・広告・時刻表・SNSの投稿などが含まれる。
利点は真正性の高さ。学習者は「本物が読めた」という達成感を得られ、教室の学びが生活とつながる。文化的な情報も同時に伝わるため、異文化理解の材料にもなる。
使うときの原則は、素材そのものを書き換えず、課題(タスク)の側で難易度を調整すること。初級でも、チラシから値段だけ拾う、時刻表から出発時刻だけ探すといった課題にすれば扱える。「初級には使えない」という選択肢は誤り。ただし授業での複製・配布は著作権法第35条の範囲を意識する必要がある。
レアリアの例として、買い物の授業にスーパーのレシートや商品の空き箱を持ち込み、「いくらでしたか」「何を買いましたか」とやり取りする。生教材の例として、地域の情報誌に載っているイベント案内をそのまま配り、「日曜日に子どもと行けるイベントはどれですか」と尋ねる。
生教材を初級で使うときは、文章を易しく書き換えるのではなく、課題を絞る。たとえば料理のレシピから材料と分量の部分だけを読み取らせ、買い物リストを作る課題にすれば、漢字の多い文章でも必要な部分に集中できる。どこまで読めればよいかを先に示しておくことで、学習者は全部を理解しようとして挫折せずに済む。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。