コ・ソ・ア・ド系の指示詞(これ/それ/あれ/どれ、ここ/そこ/あそこ/どこ、この/その/あの/どの)。用法は大きく現場指示と文脈指示に分かれる。
現場指示は目の前の対象を指す用法で、話し手の領域=コ、聞き手の領域=ソ、どちらからも遠い=ア、という縄張りで使い分ける。文脈指示は談話に現れた事柄を指す用法で、直前に述べられた事柄や聞き手が知らない事柄はソ系(それは大変でしたね)、話し手と聞き手が共有する記憶を指すときはア系(あの店、おいしかったね)が基本になる。
「ア系は文脈指示では使えない」は誤りで、定番のひっかけ。学習者は現場指示は比較的早く習得できても、文脈指示のソとアの使い分けでつまずきやすい。文章では、指示詞が何を指すかをたどらせる作業が読解指導の中心になる。