日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

みんなの日本語 初級Ⅱ 第44課「この写真みたいにしてください」の教案

『みんなの日本語 初級Ⅱ 第2版 本冊』 ・ 会話「この写真みたいにしてください」

ます形の語幹や形容詞に付いて、程度や性質を一語で言う形がまとまって出る課です。「〜すぎます」で「ちょうどいい程度を越えている」ことを、「〜やすい/にくいです」で「その動作をするのが楽か大変か」「その変化が起こりやすいか」を言い、「〜くします/〜にします」で自分の手で物の状態を変えること、「Nにします」でいくつかの中から選ぶことを言えるようになります。前半の三つは「ます形から『ます』を取って付ける」という同じ接続なので、第13課の「〜たいです」と第43課の「〜そうです」の板書を並べて一度に整理するのが近道です。後半は第19課の「〜くなります」と対にして、「なります(自然に変わる)」と「します(だれかが変える)」の線をはっきり引くのがこの課の芯です。

このページについて教科書の会話・例文・練習の文は載せていません。例文と場面はすべて自作です。文型の表記は出版社のシラバス一覧に合わせています。
学習項目5時間90分×2コマ

この課のねらい(Can-do)

  • 「食べすぎました」「この部屋は狭すぎます」で、程度がちょうどいいところを越えていることを言える
  • 「このペンは書きやすいです」「この町は住みにくいです」で、物や場所の使いやすさ・暮らしやすさを評価して言える
  • 「白いシャツは汚れやすいです」「冬は洗濯物が乾きにくいです」で、ある変化や出来事が起こりやすいかどうかを言える
  • 「音を小さくしてください」「部屋をきれいにします」で状態を変えることを頼んだり言ったりでき、「飲み物はコーヒーにします」で選んだものを伝えられる

進め方と時間配分

目安は 90分×2コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入(復習とつなぎ)10分第13課の「〜たいです」と第43課の「〜そうです」を絵カードで数枚回し、どちらも「ます」を取った形に付くことを板書で確かめる。同じ列に空欄を一つ作り、「今日はもう一つ増えます」と言って文型1に入る
文型1(〜すぎます)30分大きすぎる服・甘すぎるコーヒーなどを実物や絵で見せ、教師が顔をしかめて「大きすぎます」。動詞(食べすぎました)・い形容詞・な形容詞の三列を板書し、「すぎます」は動詞として活用する(すぎて・すぎない)ことまで確かめる
文型2(〜やすい/にくいです・意志動詞)30分書きやすいペンと書きにくいペン、持ちやすいかばんと持ちにくいかばんを実際に試させて評価させる。「やすい・にくい」はい形容詞として活用することを、「書きやすくて」「書きやすいペン」で見せる
文型3(〜やすい/にくいです・無意志動詞)25分白いシャツと黒いシャツ、ガラスのコップと紙のコップの絵で「汚れやすい」「割れやすい」。文型2が「人がするのが楽か」、文型3が「そうなることが多いか」だと、板書で上下に分けて示す
文型4(〜くします/〜にします)30分教室のテレビやラジオの音を教師が実際に小さくしながら「音を小さくします」。第19課の「〜くなります」の板書の横に「〜くします」を書き、「を」と「が」、「する人がいるか」の違いを並べる
文型5(Nにします・選択)20分手書きのメニューで「何にしますか」「コーヒーにします」。ホテルの部屋(シングル/ツイン)、会議の日の選び方へ広げ、文型4の「NをNにします(変える)」との違いを板書の二行で整理する
会話・練習C・問題35分会話は美容院で髪形を頼む場面で、文型4と「〜てください」が一緒に出る。練習Cは「〜すぎて困っている」相談、「使いやすいもの」の紹介、店での選択の三つ。問題は聞き取りを教室で、残りは宿題に

学習項目 1 〈Vます形〉/〈いA(い)〉/〈なA〉すぎます

意味・はたらき文型 1

動作や状態の程度が、ちょうどいいところを越えていることを言う文型です。動詞はます形から「ます」を取った形に、い形容詞は最後の「い」を取った形に、な形容詞はそのままの形に「すぎます」を付けます。程度が多すぎて困る・よくない、という気持ちで使うことがほとんどです。「すぎます」は動詞(グループII)として活用するので、「食べすぎて」「飲みすぎないでください」「高すぎました」のように形を変えて使えます。

接続

Vます形(ます を取る)/いA(い を取る)/なA+すぎます(いい→よすぎます)

形
Vますすぎます(食べます→食べすぎます、飲みます→飲みすぎました)いAすぎます(高い→高すぎます、いい→よすぎます)なAすぎます(静か→静かすぎます、複雑→複雑すぎます)〜すぎて、〜(食べすぎて、おなかが痛いです)

導入

  • 実物で「ちょうどいい」と「すぎる」を比べる大きさの違うシャツを2枚(または絵)用意し、教師が体に当てて、ちょうどいいほうで「いいですね」、大きいほうで顔をしかめて「大きすぎます」と言う。砂糖をたくさん入れたコーヒーを飲むまねをして「甘すぎます」、たくさん食べたまねをしておなかを押さえて「食べすぎました」と続ける。板書は「ちょうどいい」の線を一本引き、その線を越えた所に「すぎます」と書くと、程度の超過だと伝わる。
  • ます形の語幹の列に並べる第13課の「食べたいです」、第43課の「降りそうです」の下に「食べすぎます」を書き、「ます」を取って付ける仲間だと見せる。次に い形容詞(高い→高すぎます)と な形容詞(静か→静かすぎます)の列を足し、「いい→よすぎます」だけを赤で書く。最後に「すぎて・すぎない・すぎました」と活用を口で言わせ、動詞として形が変わることを確かめる。

板書案

Vます/いA(い)/なA + すぎます
食べます → 食べすぎます  高い → 高すぎます  静か → 静かすぎます
きのう、食べすぎました。 この 部屋は 狭すぎます。
〔青〕「ちょうどいい」の横線 → 線を越えた所に「すぎます」の矢印
〔赤〕いい → よすぎます
すぎます は 動詞:すぎて/すぎない/すぎました

場面と発話(自作)

  • 日曜日に友達の家のパーティーで、料理やケーキをたくさん食べた。月曜日の朝、会社で同僚に「元気がないですね」と言われた。きのう、食べすぎました。おなかが痛いです。
  • 不動産屋で部屋を見せてもらった。駅に近くて便利だが、一人で住むにも本当に狭い。便利ですが、ちょっと狭すぎますね。
  • 日本語学校で、先生が漢字の宿題を一度にたくさん出した。休み時間に友達と話す。宿題が多すぎて、きのうは12時まで寝られませんでした。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 絵カード(たくさん食べた人・大きい靴・うるさい部屋・難しいテスト)を見せ、「〜すぎました/〜すぎます」に言い換えさせる。動詞・い形容詞・な形容詞を混ぜ、「いい」を必ず入れる。練習Cの型: 「〜すぎて、困っています」で生活の困りごと(部屋が寒すぎる・仕事が多すぎる など)を言い、相手が第32課の「〜たほうがいいですよ」でアドバイスするやり取りにつなぐ。

  1. 口頭絵カード(大きい靴・甘いコーヒー・たくさん食べた人・うるさい部屋・難しい問題・高いかばん)を見せ、最初は語のキュー「高い」→ 全員で「高すぎます」、「食べます」→「食べすぎました」。動詞・い形容詞・な形容詞のカードを混ぜて速く回し、「いい」のカードを2〜3枚おきに入れる。次にカードに困った顔の印を足し、「〜すぎて、〜」(靴が大きすぎて、歩けません/コーヒーが甘すぎて、飲めません)まで個人で言わせる。
  2. ペアAは困りごとの絵カード(部屋が寒い・仕事が多い・かばんが重い・テストが難しい)を持ち、Bには見せない。Bが「どうしましたか」と聞き、Aが「〜すぎて、困っています」と答える。Bは第32課の「〜たほうがいいですよ」でアドバイスを一つ言う。4枚で役を交替し、同じカードでもBのアドバイスは前と違うものにさせる。
  3. 産出「困りごと相談室」: 学生が自分の生活で本当に困っていることを一つ、「〜すぎて、〜」の形で紙に書き、順に読み上げる。クラスのほかの学生がアドバイスを返す。教師が見るのは、い形容詞の「い」・な形容詞の「な」が取れているか、「いい→よすぎます」になっているか、「すぎて」のあとに困った結果が続いているか。ほめるつもりで「すぎます」を使った学生には、「とても〜です」に言い換えさせる。

つまずきと手当て

  • 形容詞の「い」を残す・な形容詞に「な」を付ける(×高いすぎます、×静かなすぎます)。板書の三列に戻って、「い」を取る、「な」は付けない、を確かめる
  • 「いい」をそのまま付ける(×いいすぎます)。「いい」は「よかったです」「よくなります」と同じで、形を変えるときは「よ」になる、とまとめて見せる。「言いすぎます(言う)」と混ざる学生もいるので、文の意味で区別させる
  • ほめるつもりで使う(「この料理はおいしすぎます」をほめ言葉として言う)。くだけた話し言葉では聞くこともあるが、この課では「多すぎて困る・よくない」の意味で練習する、と線を引いておく

既習の文型との違い

  • 〈Vます形〉たいです(第13課)どちらも「ます」を取った形に付くので板書の同じ列に並べられますが、「たい」はい形容詞の形で変わり(食べたくないです・食べたかったです)、「すぎます」は動詞の形で変わります(食べすぎません・食べすぎました)。二つを混ぜると「*食べすぎかったです」「*食べすぎくないです」のような誤りが出ます。板書で「たい→たくない」「すぎます→すぎない」を左右に並べて言わせます。
  • とても+形容詞(第8課)「とても高いです」は値段が高いと言うだけですが、「高すぎます」は「(だから)買えない・困る」という気持ちまで伝えます。学習者は「この町はきれいすぎます」をほめ言葉のつもりで言い、相手に何か困っているのかと受け取られることがあります。ほめるときは「とても」、困るときは「すぎます」と場面で分けます。
関連する文型

学習項目 2 〈Vます形〉やすい/にくいです(意志動詞)

意味・はたらき文型 2

人がする動作(意志動詞)のます形に「やすい」「にくい」を付けて、その動作をするのが楽か、大変かを言う文型です。「〜は」で話題になるのは人ではなく、動作の対象・道具・場所になる物です(このペンは書きやすいです=このペンで書くのが楽)。物や場所の性質を評価する言い方なので、その物の形や作りが理由になります。「やすい・にくい」は い形容詞として活用し、「書きやすくて」「住みやすい町」「読みにくかったです」のように使えます。

接続

Vます形(ます を取る)+やすいです/にくいです(い形容詞として活用)

形
Nは Vますやすいです(このかばんは持ちやすいです)Nは Vますにくいです(この薬は飲みにくいです)Vますやすい/にくい N(住みやすい町、読みにくい字)Vますやすくなりました(駅ができて、行きやすくなりました)

導入

  • 物を試させて評価させる太いペンと細いペン、持つところの大きいかばんと小さいかばんなどを教室に持って行き、学生に実際に使わせる。教師が太いペンで書いて「書きやすいです」、細くて書きにくいペンで顔をしかめて「書きにくいです」と言い、学生にも試させて言わせる。板書は「このペンで書きます→このペンは書きやすいです」と並べ、主語が人ではなく「ペン」になっていることを色で囲む。
  • い形容詞の活用で使い回す「書きやすい」を い形容詞の表に入れ、「書きやすくないです」「書きやすかったです」「書きやすくて、軽いです」「書きやすいペン」と口で変えさせる。第19課の「〜くなります」も付けて「書きやすくなりました」まで言わせると、新しい形容詞を一つ作った感覚がつく。

板書案

Vます + やすいです/にくいです
この ペンで 書きます → この ペンは 書きやすいです。
この 町は 住みやすいです。 この 字は 読みにくいです。
〔赤〕主語(ペン・町・字)を丸で囲む = 人ではない
やすい・にくい は い形容詞:書きやすくて/書きやすい ペン/読みにくかったです

場面と発話(自作)

  • デパートで、かばんを買った。持つところが大きくて軽いものを選んだ。友達に見せる。このかばんは軽くて、持ちやすいですよ。
  • 日本に来て一年。国の友達から「日本の生活はどう?」とメールが来た。返事を書いている。この町は静かで、住みやすいです。
  • 先生に、手書きのレポートを返された。字が小さすぎると言われた。すみません、読みにくかったですね。もう一度書きます。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 物の絵カード(大きい字の本・重いかばん・苦い薬・簡単な機械)を見せ、「この本は読みやすいです」「この薬は飲みにくいです」と言わせる。練習Cの型: ペアで自分が使っている物(スマホ・辞書・自転車)や住んでいる町を「〜やすいです/にくいです。〜からです」と理由をつけて紹介し合う。

  1. 口頭教室の実物(太いペンと細いペン・軽いかばんと重いかばん・大きい字のプリントと小さい字のプリント)を順に試させ、語のキュー「このかばん・持ちます」→「このかばんは持ちやすいです」。教師が親指を下に向けたら「にくい」に変えさせる。次に名詞の前に置く形「〜やすいNです」(これは使いやすい辞書です)、過去「〜にくかったです」と、キューのたびに形を一つずつ変えて個人で言わせる。
  2. ペアAとBに、同じ種類の物2つ(スマホ2台・辞書2冊・自転車2台)の特徴を書いたカードを、半分ずつ違う情報で配る。Aが第12課の形で「AとBとどちらが使いやすいですか」と聞き、Bは自分のカードの情報から「Bのほうが使いやすいです。軽いですから」と理由をつけて答える。最後に二人で情報を合わせて、どちらを買うか決めさせる。
  3. 産出「わたしのおすすめ紹介」: 毎日使っている物か、住んでいる町を一つ選び、「〜は〜やすいです/にくいです。〜からです」を2文以上入れてクラスに紹介する(写真や実物を見せてよい)。教師が見るのは、主語が物や場所になっているか(人が主語になっていないか)、ます形に付いているか、「難しい」と混ざっていないか。聞いている学生には「〜は〜にくくないですか」と質問を一つさせる。

つまずきと手当て

  • 自分の能力を言うのに使う(×わたしは日本語が話しやすいです)。能力は第27課の可能形(話せます)で言う、と板書で並べる。「やすい」は物や場所の性質を言う、と主語を指して確かめる
  • 「にくい」の代わりに「難しい」を付ける(×書き難しいです、×読み難しい)。「難しい」は単独の形容詞、ます形に付くのは「にくい」だけ、と板書に一行残す
  • 「やすい」を「安い(値段)」と思う。音は同じだが、ます形に付くのは「しやすい」の「やすい」だと、値札の絵と並べて区別させる
  • 主語の助詞を「を」にする(×このペンを書きやすいです)。評価される物は「は」で示す、と元の文「このペンで書きます」から作り直させる

既習の文型との違い

  • Nが可能V(第27課)「わたしは漢字が書けます」は人の能力を言い、「このペンは書きやすいです」は物の性質を言います。学習者は自分の能力のつもりで「わたしは日本語が話しやすいです」と言い、「日本語という言葉が話すのに楽だ」という意味に取られてしまいます。「だれのことを言っていますか」と主語を確かめ、人なら可能形、物や場所なら「やすい」と分けます。
  • 簡単です/難しいです(形容詞)「この本は簡単です」は中身がやさしいことを言い、「この本は読みやすいです」は字の大きさや書き方など、読む動作が楽なことも含めて言えます。「にくい」の代わりに「難しい」をます形に付けた「*読み難しいです」は形の誤りです。ます形に付くのは「やすい・にくい」だけと板書に一行残します。
関連する文型

学習項目 3 〈Vます形〉やすい/にくいです(無意志動詞)

意味・はたらき文型 3

人の意志とは関係なく起こる変化や出来事(無意志動詞: 汚れます・割れます・乾きます・起きます など)のます形に「やすい」「にくい」を付けて、そうなることがよくあるか、なかなかそうならないかを言う文型です。文型2が「人がするのが楽か大変か」だったのに対して、こちらは「その変化が起こりやすい性質や傾向」を言います。主語は変化する物(白いシャツは汚れやすいです)や、時期・場所(雨の日は事故が起きやすいです)です。よい変化にも悪い変化にも使え、「やすい=よい」ではないことに注意させます。

接続

無意志動詞のます形(ます を取る)+やすいです/にくいです(い形容詞として活用)

形
Nは Vますやすいです(白いシャツは汚れやすいです)Nが Vますにくいです(冬は洗濯物が乾きにくいです)〈時・場所〉は Nが Vますやすいです(雨の日は事故が起きやすいです)Vますにくい N(割れにくいコップ)

導入

  • 2枚ずつの絵で「よくそうなる」を見せる白いシャツと黒いシャツの絵を並べ、白いシャツにだけ汚れの印を何回も付けて見せて「白いシャツは汚れやすいです」。ガラスのコップと紙のコップを並べ、ガラスのほうを落とす絵で「割れやすいです」、紙のほうで「割れにくいです」。一回の出来事ではなく、何回も同じことが起こる、と指を折って数えるしぐさを付ける。
  • 文型2と上下に並べて線を引く板書の上の段に文型2「このペンは書きやすいです(人が書く)」、下の段に「白いシャツは汚れやすいです(シャツが汚れる)」と書き、動詞の横に「だれがする?」と書いて学生に答えさせる。上は人、下はだれもしない(自然にそうなる)、と確かめたら、下の段に「乾く・割れる・壊れる・起きる」を足していく。

板書案

無意志動詞の Vます + やすいです/にくいです
白い シャツは 汚れやすいです。 冬は 洗濯物が 乾きにくいです。
上の段:この ペンは 書きやすいです。(だれが する?→人)
下の段:この コップは 割れやすいです。(だれが する?→だれも しない)
〔赤〕何回も そうなる = 性質  〔青〕一回だけ → 割れました

場面と発話(自作)

  • 店で白いTシャツを買おうとしたら、一緒に来た友達が止めた。白いのは汚れやすいですよ。黒いのはどうですか。
  • 冬、寮の部屋で洗濯物を干している。ルームメートに、なかなか乾かないと話す。冬は洗濯物が乾きにくいですね。
  • 引っ越しの準備で、ガラスのコップを箱に入れている。手伝ってくれる友達に頼む。このコップは割れやすいですから、気をつけてください。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 物と変化の絵カード(ガラスのコップ/割れる、白いシャツ/汚れる、雨の道/すべる、冬の洗濯物/乾く)で「〜は〜やすいです/にくいです」を言わせる。練習Cの型: 「どんな日に〜やすいですか」(事故が起きる・風邪をひく・道がすべる)を聞き合い、「〜から、気をつけてください」で終わるやり取りにする。

  1. 口頭2枚1組の絵カード(ガラスのコップと紙のコップ/白いシャツと黒いシャツ/雨の道と乾いた道/冬の洗濯物と夏の洗濯物/新しい靴と古い靴)を見せ、語のキュー「ガラスのコップ・割れます」→「ガラスのコップは割れやすいです」、「紙のコップ」→「割れにくいです」。次に時や場所が主語になる形(雨の日は事故が起きやすいです)をカードで足す。最後に教師が「書きます」「汚れます」とランダムに言い、学生に「人/だれも」を答えさせてから文を作らせる。
  2. ペアAは「人に貸す物」のカード(白いセーター・ガラスの花びん・新しいスマホ・薄い紙の本)を持ち、Bに貸す役。Aが「〜は〜やすいですから、気をつけてください」と注意し、Bが「分かりました。〜ないようにします」と答える(まだ言えない学生は「はい、分かりました」でよい)。4枚で交替したあと、「どんな日に〜やすいですか」(風邪をひく・道がすべる・電車が遅れる)を聞き合う。
  3. 産出「わたしの町の季節ガイド」: 自分の国や町のある季節を一つ選び、「〜月は〜から、〜やすいです/にくいです。〜てください」の形で3文書いて発表する(雨が多いから洗濯物が乾きにくい、など)。教師が見るのは、一回の出来事に使っていないか、人がする動詞(文型2)と混ざっていないか、「閉めにくい/閉まりにくい」のような他動詞と自動詞を取り違えていないか。

つまずきと手当て

  • 一回の出来事に使う(×きのう、このコップは割れやすかったです)。一回なら「割れました」、何回もそうなる性質なら「割れやすい」と、出来事の絵と性質の絵を分けて示す
  • 「やすい」をいつもよい意味だと思い、「この車は壊れやすいです」を ほめ言葉と取り違える。よいか悪いかは動詞が決める、と「汚れやすい(困る)」「乾きやすい(うれしい)」を並べる
  • 自動詞と他動詞で文型が変わることに気づかない(このドアは閉めにくいです=人が閉めるのが大変/このドアは閉まりにくいです=なかなか閉まらない)。第29課の自動詞の一覧を出し、動詞ごとに「だれがする?」を聞いて、人なら文型2、だれもしないなら文型3と決めさせる

既習の文型との違い

  • 〈Vます形〉やすい/にくいです(意志動詞)(文型2)形は同じですが、文型2は「人がするのが楽か大変か」、文型3は「自然にそうなることが多いか」を言います。「このドアは閉めにくいです」は人が閉めるのが大変、「このドアは閉まりにくいです」はなかなか閉まらない、と動詞が他動詞か自動詞かで意味が変わります。動詞ごとに「だれがしますか」と聞いて決めさせます。
  • Nが〈V(自動詞)て形〉います(第29課)「コップが割れています」は今そのコップが割れた状態だと言い、「このコップは割れやすいです」は割れることがよくある性質だと言います。割れたコップを見て「このコップは割れやすいです」と言う学習者には、目の前の状態は第29課の形で言う、と2つの絵を並べて分けます。
関連する文型

学習項目 4 〈いA(い)〉く/〈なA〉に/Nにします

意味・はたらき文型 4

人が自分の意志で、物や事の状態を変えることを言う文型です。第19課の「〜くなります」が「(自然に、または結果として)そうなる」ことを言ったのに対し、「〜くします/〜にします」は「だれかがそうする」ことを言います。変える物は「を」で示し(部屋を暖かくします)、い形容詞は「い」を「く」に、な形容詞と名詞は「に」を付けて「します」を続けます。人に頼むときは「〜くしてください」「〜にしてください」の形でよく使います。

接続

Nを+いA(い→く)/なA+に/N+に+します(いい→よくします)

形
Nを いAくします(音を小さくします、部屋を暖かくします)Nを なAにします(部屋をきれいにします、説明を簡単にします)N1を N2にします(この部屋を子どもの部屋にします)〜くしてください/〜にしてください(髪を短くしてください)

導入

  • 教師が実際に変えて見せるラジオやパソコンの音を大きく流し、学生がうるさそうな顔をしたところで、教師がボリュームを下げながら「音を小さくします」。散らかした机を片づけながら「机をきれいにします」、エアコンのリモコンを操作するまねで「部屋を涼しくします」と続ける。教師の手が動いていること(だれかがしている)を何度も見せるのがこの導入の芯。
  • 第19課の板書と並べる第19課の三列「〜くなります/〜になります/Nになります」を左に書き、右に同じ三列で「〜くします/〜にします/Nにします」を書く。左の文に「音が小さくなりました」、右に「(わたしは)音を小さくしました」と例を入れ、「が」と「を」、「なります」と「します」に色を付ける。「だれかがする→します」「自然に・結果として→なります」と矢印の横に書いておく。

板書案

Nを いA(い→く)/なA+に/N+に + します
音が 小さく なりました。(自然に・結果として)|(わたしは)音を 小さく しました。(だれかが する)
〔赤〕が → なります  〔青〕を → します
部屋を きれいに します。 髪を 短く してください。
〔赤〕いい → よく します

場面と発話(自作)

  • 図書館の自習室で、隣の人のイヤホンから音が大きく聞こえてくる。小さい声で頼む。すみません、音を少し小さくしてくださいませんか。
  • あした友達が家に遊びに来る。今夜は何をするのかと家族に聞かれた。今晩、部屋をきれいにします。
  • 会社で資料を作った。上司に、文が長くて分かりにくいと言われた。分かりました。もう少し短くします。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 「前」と「後」の絵カード(うるさい→静か、長い髪→短い髪、汚い部屋→きれいな部屋、暗い部屋→明るい部屋)を見せ、「〜を〜くします/〜にします」と言わせる。次に同じカードで「〜くしてください」の頼み方に変える。練習Cの型: 店・美容院・ホテルなどの場面カードを引き、店の人に「〜くしてください」と頼み、店の人役が「はい、〜くしますね」と応じるやり取りにする。

  1. 口頭「前」と「後」の2枚の絵カード(うるさい部屋→静かな部屋、長い髪→短い髪、暗い部屋→明るい部屋、汚い机→きれいな机、小さい字→大きい字)を見せ、語のキュー「音・小さい」→「音を小さくします」。同じカードで「〜くしてください」の頼み方に変える。次に教師が手を動かしているか、いないかを見せ分け、手が動いていれば「〜を〜くしました」、動いていなければ「〜が〜くなりました」と言わせる切り替え練習をする。
  2. ペアAは客、Bは店の人。Aは「こうしたい」の絵カード(短くした髪・大きくしたコピー・薄くしたコーヒー・小さくした音)を持ち、Bには見せない。Aが「すみません、〜くしてください」と頼み、Bは「これくらいですか」「はい、〜くしますね」と確かめる。Bが確かめた内容がカードと合っているか、最後にカードを見せて答え合わせをし、役を交替する。
  3. 産出「わたしの部屋の改造プラン」: 自分の部屋を簡単な絵に描き、変えたいところを3つ「〜を〜くします/〜にします」で発表する(壁を白くします、この部屋を勉強の部屋にします、など)。聞いている学生は「どうして〜くしますか」と理由を聞く。教師が見るのは、助詞「を」と「します」がそろっているか、「きれい」「静か」を い形容詞の形にしていないか、「いい→よく」になっているか。

つまずきと手当て

  • 「なります」と「します」を取り違える(×エアコンをつけて、部屋を涼しくなりました/×窓を開けたら、部屋が涼しくしました)。「が」なら「なります」、「を」なら「します」と、助詞と動詞をセットで板書しておく
  • い形容詞・な形容詞の接続を間違える(×部屋をきれいくします、×音を小さいにします)。第19課の三列の板書に戻り、「きれい」は な形容詞の列だと確かめる
  • 「いい」をそのまま付ける(×いいくします)。「よくします」になることを、「よくなります」と並べて見せる
  • 頼むときに「〜てください」だけで終えて強く聞こえる。店やよく知らない人には、第26課の「〜ていただけませんか」や第41課の「〜てくださいませんか」を使えるようにしておく

既習の文型との違い

  • 〈いA(〜い)〉くなります / 〈なA〉/Nになります(第19課)「部屋が暖かくなりました」は変化そのものを言い、だれがしたかは問いません。「部屋を暖かくしました」はだれかが自分の手で変えたことを言います。学習者は「*エアコンをつけて、部屋を涼しくなりました」のように「を」と「なります」を組み合わせるので、「が+なります」「を+します」をセットで板書します。
  • 〈Vて形〉ください(第14課)「〜くしてください」は「します」をて形にして「ください」を付けた形で、第14課の頼み方そのものです。形容詞のまま付けた「*短いしてください」「*静かにください」は形の誤りなので、「短く+して+ください」の3つの部品に分けて板書します。店やよく知らない人には「〜くしてくださいませんか」まで言えるようにします。
関連する文型

学習項目 5 Nにします(選択)

意味・はたらき文型 5

いくつかの中から一つを選んで決めたことを言う文型です。店で注文を決めるとき(コーヒーにします)、ホテルの部屋や日にちを決めるとき(会議は金曜日にします)などに使います。「何にしますか」と聞かれて「Nにします」と答えるのが基本の形で、もう決めたことは「Nにしました」と言います。文型4の「N1をN2にします」が物の状態を変えることだったのに対し、こちらは変えるのではなく「選ぶ」意味だと区別させます。

接続

(N1は)N2+に+します(決めたあとは にしました)

形
何にしますか——コーヒーにしますN1は N2にします(部屋はシングルにします)〈時〉にします(会議は金曜日にします)どれにしましたか——赤いのにしました

導入

  • 手作りのメニューで注文の場面を作る教師が飲み物と食べ物の絵を並べたメニューを作り、店員役になって学生に「何にしますか」と聞く。学生が迷っている間に教師が指でメニューをなぞり、一つを指して「コーヒーにします」と言ってみせる。「選ぶ→決める」の矢印を板書し、矢印の先に「Nにします」と書く。
  • 文型4との違いを二行で見せる板書に「この部屋を会議室にします(部屋が会議室に変わる)」と「部屋はシングルにします(シングルとツインの中から選ぶ)」を上下に書く。上には変わる前と後の絵、下には選択肢を二つ並べた絵を付け、「変える」と「選ぶ」を学生に言わせて分ける。助詞が「を」と「は」で違うことも色で示す。

板書案

(N1は)N2 に します
何に しますか。—— コーヒーに します。
部屋は シングルに します。 会議は 金曜日に します。
〔青〕選ぶ:A/B → B に します
〔赤〕変える:この 部屋を 会議室に します。(文型4)
注文:Nを ください  決めたこと:Nに します

場面と発話(自作)

  • 友達と喫茶店に入った。メニューを見ながら、友達に何を飲むか聞かれた。わたしは紅茶にします。
  • ホテルに電話で予約をしている。一人で泊まるので、部屋の種類を聞かれた。シングルにします。
  • クラスの食事会の日を決める話し合い。月曜日と金曜日の案が出て、みんなの意見を聞いたあと。じゃ、金曜日にしましょう。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

練習Bの型: 選択肢を二つ描いたカード(コーヒー/紅茶、シングル/ツイン、バス/電車、土曜日/日曜日)を見せ、「何にしますか」「〜にします」の問答を速く回す。練習Cの型: 店員と客、旅行の計画を立てる友達同士の役で、迷う言葉(そうですね…)と理由(〜から、〜にします)を入れたやり取りを作らせる。

  1. 口頭選択肢を二つ描いたカード(コーヒー/紅茶、シングル/ツイン、バス/電車、土曜日/日曜日、和食/洋食)を見せ、教師が「何にしますか」と聞いて学生が一つ選んで「〜にします」。速く回したら、理由を前に付ける形「〜から、〜にします」に広げる。次に買い物のあとの絵を見せ、「何にしましたか」「赤いのにしました」と過去で言わせる。
  2. ペア「旅行の相談」: AとBに、違う都合を書いたカード(Aは土曜日がだめ・Bは電車が苦手、など)を配る。二人で日・乗り物・ホテルの部屋を一つずつ相談し、「土曜日はどうですか」「すみません、土曜日はちょっと…」「じゃ、日曜日にしましょう」で決める。決まったら紙に書き、別のペアと比べる。
  3. 産出「クラスパーティー実行委員会」: 3〜4人のグループで、パーティーの日・場所・食べ物・飲み物を決め、最後に「日は〜にしました。食べ物は〜にしました。〜からです」と発表する。教師が見るのは、決めたことを「に」で言えているか(「を」と混ざっていないか)、「何にしますか」と「何をしますか」を聞き分けているか、文型4の「変える」と混ざっていないか。

つまずきと手当て

  • 「を」で注文する形と混ぜる(×コーヒーをします、×コーヒーにください)。注文は「Nをください」、決めたことを言うのは「Nにします」と、二つを並べて板書しておく
  • 「何をしますか」で選択を聞いてしまう。「何をしますか」は活動を聞く質問(週末、何をしますか)になる、と第6課の質問と並べて違いを見せる
  • 文型4の「NをNにします(変える)」と区別できない。「選ぶ」か「変える」かを毎回学生に言わせ、選択肢が並んでいる絵のときだけこの文型を使う、と決めておく

既習の文型との違い

  • Nをください(第3課の会話)「コーヒーをください」は店の人に物を求める注文の言い方で、「コーヒーにします」は自分で選んで決めたことを言う言い方です。学習者は二つを混ぜて「*コーヒーにください」「*コーヒーをします」と言います。店では「〜にします」で決めて、そのあと「〜をください」で頼む、と二つの文の順番で見せると整理しやすくなります。
  • 何をしますか(第6課)「週末、何をしますか」はする活動を聞き、「何にしますか」はいくつかの中からどれを選ぶかを聞きます。助詞一つで質問の意味が変わるので、「を→活動」「に→選ぶ」と板書の端に残し、店の場面では必ず「何に」で聞かせます。
関連する文型

語彙の扱い

この課の新出語は、文型2・3の材料になる変化の動詞(乾きます・すべります・ぬれます・泣きます・笑います など)と、文型1・4の材料になる性質の形容詞(濃い・薄い・太い・細い・安全・危険 など)、文型5の材料になる店やホテルでの選択の語(シングル・ツイン・和食・洋食 など)が中心です。形容詞は反対の意味の語と2枚1組の絵カードにして、「〜すぎます」「〜くします」の代入練習にそのまま使います。どの語が新出かは手元の教科書で確かめてください。

この課の練習で使う語(12語・意味・連語・例文)

  • 乾きます(かわきます) ぬれていた物から水がなくなります。 洗濯物が〜・髪が〜
    雨の多い時期、寮の部屋で洗濯物を干している。
    この部屋は暗くて、洗濯物が乾きにくいです。
  • 割れます(われます) ガラスやお皿などが、落ちたりして、いくつかに分かれます。 コップが〜・窓が〜・お皿が〜
    引っ越しの荷物を箱に入れている。手伝ってくれる友達に言う。
    このお皿は割れやすいですから、気をつけて運んでください。
  • 汚れます(よごれます) 服や物に、どろや食べ物などが付いて、きれいではなくなります。 服が〜・手が〜・靴が〜
    友達と服を買いに行った。白いズボンを見ている。
    白いズボンは汚れやすいですから、黒いのにします。
  • すべります(すべります) 道や床がぬれていて、足が前に出て倒れそうになります。 道が〜・床が〜
    雪の朝、駅の階段で。
    雪の日は階段がすべりやすいです。気をつけてください。
  • 濃い(こい) 味や色が強いようすです。コーヒーやお茶の味によく使います。「薄い」の反対です。 〜コーヒー・味が〜・色が〜
    喫茶店で出てきたコーヒーが苦い。
    このコーヒーはちょっと濃すぎますね。
  • 薄い(うすい) 味や色が弱いようすです。紙や本などが厚くないようすにも使います。 味が〜・〜紙・〜本
    スープを作って、家族に味を見てもらった。
    ちょっと薄いですね。もう少し濃くしてください。
  • 太い(ふとい) 線やペン、木などが、まわりの長さが大きいようすです。「細い」の反対です。 〜ペン・〜線・〜字
    文房具屋でペンを選んでいる。
    太いペンは書きやすいですが、小さい字は書きにくいです。
  • 細い(ほそい) 線や道などの幅が狭いようすです。「太い」の反対です。 〜道・〜線・〜ペン
    車で友達の家に向かっている。
    この道は細すぎて、車で通りにくいです。
  • 複雑(な)(ふくざつ(な)) いろいろなことが入っていて、分かりにくいようすです。「簡単」の反対です。 〜な説明・〜な機械・手続きが〜
    役所で書類の書き方を説明された。
    説明が複雑すぎて、よく分かりませんでした。
  • 安全(な)(あんぜん(な)) 危なくないようすです。けがや事故の心配がありません。 〜な町・〜な道・〜な運転
    国の友達に、今住んでいる町について話している。
    この町は夜も明るくて、安全で、住みやすいです。
  • 短い(みじかい) 長さや時間が少ないようすです。「長い」の反対です。 髪が〜・〜時間・〜文
    美容院で、店の人に髪形を聞かれた。
    夏は暑いですから、短くしてください。
  • 決めます(きめます) いくつかの中から一つを選んで、そうすることにします。 日を〜・場所を〜・メニューを〜
    クラスの食事会の相談で、日にちがなかなか決まらない。
    早く日を決めましょう。わたしは金曜日にします。

会話の扱い

会話は美容院で、客が持ってきた写真を見せて「この写真みたいにしてください」と髪形を頼み、店の人が長さや形を確かめながら仕上げていく、という流れです。題の「〜みたいにしてください」は文型4の「〜にしてください」に「この写真みたい(=この写真と同じような)」が付いた形で、この課では文法として分けず、頼み方のかたまりとして言わせます。店の人が「短くしますか」「〜にしますか」と確かめる部分に文型4・5が出るので、教室では客と店の人の役を作り、写真の代わりに雑誌の切り抜きや絵を使って、長さ(短く・少しだけ)や形を「〜くしてください」で頼む再現をさせます。最初はCDか教師の読みで流れをつかませ、役を替えて二回読んだら、頼む部分を自分の希望に置き換えさせます。会話の文はここに載せていないので、手元の教科書で確かめてください。

宿題と次のコマ

宿題は問題の文法部分と、「わたしの町・わたしの部屋」を紹介する短い文を五つ(〜すぎます一つ・〜やすい/にくいです二つ・〜くします/〜にします一つ・Nにします一つ)書くこと。次のコマの最初に、い形容詞・な形容詞の「〜すぎます」「〜くします」の言い換えをカードで10枚確かめてから作文を発表させ、第45課の「〜場合は」につなぐ。第19課と第44課を並べた「なります/します」の板書は、あとの課の自動詞・他動詞の説明でも使うので写真に撮っておく。

よくある質問

  • 第44課の「〜やすい/にくい」は、意志動詞と無意志動詞をどう分けて教えればいいですか?

    先に意志動詞(書く・使う・住む)で「人がするのが楽か大変か」を実物を試させて教え、そのあと無意志動詞(汚れる・割れる・乾く)で「そうなることが多いか」を2枚1組の絵で教えます。板書は上下2段にして、動詞の横に「だれがする?」と書き、人なら上、だれもしないなら下と学生に答えさせます。「閉めにくい/閉まりにくい」のような他動詞と自動詞の組を最後に出すと、違いがはっきりします。

  • 「〜くなります」と「〜くします」の違いはどう見せればいいですか?

    第19課の「〜くなります」の板書を左に、この課の「〜くします」を右に同じ三列で書き、「が+なります」「を+します」に色を付けます。導入では教師が実際にラジオの音を小さくしたり机を片づけたりして、だれかの手が動いていることを見せます。練習では手が動いている絵と動いていない絵を見せ分け、どちらの形で言うかを学生に選ばせます。

  • 「おいしすぎる」のように「〜すぎます」をほめ言葉に使ってもいいですか?

    くだけた話し言葉ではほめるつもりで使う人もいますが、この課では「程度がちょうどいいところを越えて困る・よくない」という意味に絞って練習します。初級の学習者が目上の人にほめるつもりで「すぎます」を使うと、何か不満があると受け取られかねません。ほめるときは「とても〜です」を使う、と線を引いておきます。

  • 「Nにします(選択)」と「NをNにします(変える)」の違いは?

    「部屋はシングルにします」はシングルとツインの中から選ぶ意味で、部屋そのものは変わりません。「この部屋を会議室にします」は部屋の使い方を変える意味で、文型4の仲間です。助詞が「は」と「を」で違うので板書で色を分け、「選ぶ」か「変える」かを毎回学生に言わせます。

  • この課は何コマで終わりますか?

    90分×2コマが目安です。1コマ目は復習と文型1「〜すぎます」、文型2・3の「〜やすい/にくいです」まで。2コマ目は文型4「〜くします/〜にします」と文型5「Nにします」、会話、練習Cと問題です。文型2と3の区別が弱いクラスでは、2コマ目の頭に5分、「だれがする?」の仕分け練習を入れます。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。

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