日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

できる日本語 初級 第1課「はじめまして」の教案

『できる日本語 初級 本冊 第2版』 ・ ST「私の名前・国・仕事」「私の誕生日」「私の趣味」

日本に来て最初に出会う人と、名前・国・仕事・年齢・誕生日・趣味を言い合えるようになる課です。文の形は「〜はNです」の名詞文ひとつで、ST1 で名前と国と仕事、ST2 で年齢と誕生日、ST3 で趣味と、話題を一つずつ足していきます。ゼロから始める学習者が多いので、説明は短くし、教師が自分のことを話してみせる→学習者に聞く→学習者同士で聞き合う、の流れを ST ごとにくり返します。課の終わりには、初めて会った人と30秒ほどの自己紹介のやり取りができる状態をめざします。

このページについて教科書の会話・例文・練習の文は載せていません。例文と場面、やり取りの例はすべて自作です。課・ST の題と学習項目の表記は出版社のシラバス一覧(第2版)に合わせています。
学習項目9時間90分×4コマ場面3

この課のねらい(Can-do)

  • 名前・国・仕事を言い、相手にも聞いて、「はい/いいえ」で答えられる
  • 年齢と誕生日を言い、相手の誕生日を「いつですか」で聞ける
  • 趣味を言い、相手の趣味を聞いて、「わたしも〜です」と共通点を返せる

進め方と時間配分

目安は 90分×4コマ。コマの長さと学校のカリキュラムで配分は変わります。各段で押さえることと、かける時間の目安です。

段時間やること
導入20分教師が名札を見せて「はじめまして。〜です」と言い、あいさつ(はじめまして・どうぞよろしくお願いします)を全員でくり返す。世界地図と仕事の絵カードを黒板に貼っておく
ST1 私の名前・国・仕事160分(1コマ目の後半〜2コマ目)教師の自己紹介 →「〜はNです」→「お名前は?」などの聞き方 →「Nですか」と「はい・いいえ」→「NのN」。名札と国旗のカードで聞き合う
ST2 私の誕生日90分(3コマ目)数字1〜100 を先に確かめてから年齢 → 月日の読み → 誕生日を聞き合ってクラスのカレンダーを作る
ST3 私の趣味50分(4コマ目の前半)趣味の絵カードで「何ですか」→「NとN」→「Nも」。同じ趣味の人を探すインタビュー
課のまとめ40分(4コマ目の後半)名札・国・仕事・誕生日・趣味を書いたカードを持って、初めて会う設定で自己紹介のやり取り。最後に他の人を一人紹介させる

ST1 私の名前・国・仕事

できること初めて会った人に、自分の名前と国と仕事を伝え、相手のことも聞ける。

場面

日本語学校の入学式のあとや、職場の初日に、隣の人と初めて話す場面です。教室では学習者に名札と自分の国の国旗カードを持たせ、席を立って初めて会う人に話しかける設定を作ります。

  • 隣の人:はじめまして。田中です。
  • 留学生:はじめまして。(名前)です。どうぞよろしくお願いします。
  • 隣の人:よろしくお願いします。お国はどちらですか。
  • 留学生:ベトナムです。田中さんは学生ですか。
  • 隣の人:いいえ、学生じゃありません。会社員です。
学習項目 1 〜はNです

意味・はたらき

「AはBです」で、話題(A)について名前・国・仕事などを言う、いちばん基本の名詞文です。「は」は話題を示し、読むときは「わ」です。自己紹介では「わたしは」を省いて「田中です」とだけ言うことが多いので、その形も最初から聞かせます。文法の用語で言うと名詞を述語にした「名詞文(名詞述語文)」で、「は」は文の主題を示す助詞です。

接続

N1+は+N2+です(「は」は「わ」と読む)

形
わたしは田中ですわたしは学生です(わたしは)中国人です

導入

  • 教師が自分のことを話してみせる教師が名札を胸に当てて「はじめまして。わたしは田中です」と言い、日本の国旗カードを持って「日本人です」、教師の絵カードで「教師です」と続ける。板書は「わたしは [ ]です」の枠だけにし、枠に名前・国・仕事のカードを差し替えて全員でくり返す。

板書案

N1 は N2 です。
わたしは 田中 です。
わたしは 学生 です。
〔赤〕「は」の上に小さく「わ」
〔青〕[ ]に 名前・国・仕事 の カード を差し替える

場面と発話(自作)

  • 日本語学校の入学式のあと、隣に座った人に話しかける。はじめまして。田中です。
  • アルバイト先の初日に、店長にあいさつする。わたしは(名前)です。ベトナム人です。
  • 日本語の授業の初日に、先生に一人ずつ名前と国を言う。山田です。日本人です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、国旗カードと仕事の絵カードを1枚ずつ見せて「わたしは〜人です」「わたしは〜です」を言わせる。慣れたら学習者が自分のカードで自己紹介を2文続けて言い、隣の人に紹介をつなげる。

  1. 口頭教師がカードを1枚ずつ見せ、学習者が文にして言う。キューは、名札(田中→「わたしは田中です」)・国旗カード(ベトナム→「わたしはベトナム人です」)・仕事の絵カード(会社員→「わたしは会社員です」)。全員で→列ごとに→一人ずつ、と人数を減らし、「は」を「わ」と読めているかを毎回聞く。
  2. ペア人物カード(名前・国・仕事が書いてある)を一人1枚配り、A がカードの人になって3文で名乗る。B は聞いた3つをメモし、言い終わったら「田中さん、日本人、学生」とくり返して確かめる。カードを替えて役を交代し、3回まわす。
  3. 産出「30秒自己紹介」。自分の本当の名前・国・仕事を「はじめまして」から3文で言い、「どうぞよろしくお願いします」で終える。教師は、「は」の読み・「です」が文の最後にあるか・国と「〜人」の使い分けの3点だけを見て、終わってから一言ずつ返す。

つまずきと手当て

  • 「は」を「ha」と読む。板書の「は」の上に小さく「わ」と書き、最初は教師が大げさに「わ」と読む
  • 自己紹介で国の名前だけを言い、「わたしは中国です」と言ってしまう。「お国は?」への答えなら言える文だが、自己紹介では「わたしは中国人です」と言う。国旗カードの横に「中国」「中国人」の2枚を並べ、自分のことを言うときは「〜人」と確かめる
  • 母語の語順で「*わたしは です 田中」のように「です」を前に置く。枠の「です」を最後に固定して見せる
関連する文型
学習項目 2 お名前は?/お国はどちらですか/お仕事は?

意味・はたらき

初めて会った人に名前・国・仕事をていねいに聞く決まった言い方です。「お」をつけるのは相手のことを聞くときで、自分のことを言うときは「お」をつけません。「お名前は?」「お仕事は?」は文の後ろを省いた言い方で、上げ調子で聞きます。試験の見方で言えば、相手の側のものに「お」をつけて高める待遇表現の入り口で、自分の側(ウチ)と相手の側(ソト)を言い分ける最初の例になります。

接続

決まった表現として覚える(「お」は相手のことにだけつける)

形
お名前は?お国はどちらですかお仕事は?

導入

  • 名札を隠して聞く教師が学習者の名札を手で隠して「お名前は?」と上げ調子で聞き、「(自分の名前)です」の答えを引き出す。次に世界地図を指して「お国はどちらですか」、仕事の絵カードを指して「お仕事は?」と聞く。板書では「お名前」「お国」「お仕事」の「お」を赤くし、答えには「お」がつかないことを並べて見せる。

板書案

〔赤〕お名前は? → 田中です。
〔赤〕お国は どちらですか。 → 中国です。
〔赤〕お仕事は? → 学生です。
〔赤〕「お」=相手のこと/答えには「お」がつかない
〔矢印〕「は?」の上に上げ調子の↗

場面と発話(自作)

  • 交流パーティーで、初めて会った人に話しかける。はじめまして。お名前は?
  • ホームステイ先の家族に、出身を聞かれる。お国はどちらですか。——タイです。
  • 地域の日本語教室で、ボランティアの人に仕事を聞かれる。お仕事は?——エンジニアです。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、教師が3つの質問をランダムに出し、学習者が自分のことで答える。次にペアで聞く役・答える役を交代し、最後は席を立って3人に聞いて回り、名前・国・仕事をメモさせる。

  1. 口頭今度は学習者が聞く側になる。教師が名札を伏せる→全員で「お名前は?」、世界地図を指す→「お国はどちらですか」、仕事の絵カードを指す→「お仕事は?」と、キューに合う質問を言わせる。教師が答えたあと、教師が一人ずつに聞いて自分のことで答えさせ、上げ調子と答えの「お」なしを確かめる。
  2. ペア情報差のある聞き合い。A は空欄のメモ(名前・国・仕事)を、B は人物カードを持ち、A が3つの質問をしてメモを埋める。埋まったらカードを見せ合って答え合わせをし、役を交代する。
  3. 産出「はじめましてパーティー」。全員が自分のことで席を立ち、初めて会った設定で3人に3つの質問をして表に書く。最後に表を見て一人を紹介させる。教師は、自分のことに「お」をつけていないか・「お名前は?」が上げ調子になっているかを見て回る。

つまずきと手当て

  • 自分のことにも「*わたしのお名前は田中です」「*お国は中国です」と「お」をつける。「お」は相手のことだけ、と板書の赤い「お」を指して確かめる
  • 「お名前は?」を下げ調子で言い、質問に聞こえない。手で上げ調子の矢印を示しながら言わせる
  • 「どちら」を場所の質問だと思わず「*どちらです」と答えに入れる。答えは国の名前だけでよいと、答えの枠を「[国]です」と板書する
関連する文型
学習項目 3 Nですか/はい、(〜は)Nです/いいえ、(〜は)Nじゃありません

意味・はたらき

文の終わりに「か」をつけると質問になり、「はい」か「いいえ」で答えます。否定は「Nじゃありません」です。相手の名前や仕事を確かめるときに使い、違っていたら正しいほうを続けて言うと会話が続きます。文法の用語では「はい・いいえ」で答える真偽疑問文で、疑問詞の質問(「何ですか」「いつですか」)とは答え方が違います。「じゃありません」は「ではありません」の話し言葉の形です。

接続

N+ですか/はい、N+です/いいえ、N+じゃありません

形
学生ですかはい、学生ですいいえ、学生じゃありませんいいえ、会社員です

導入

  • わざと違う名前で呼ぶ教師が学習者の名札を見ずに「山田さんですか」と別の名前で聞き、首を振らせて「いいえ」を引き出してから、教師が「いいえ、田中です」と答えの形を言ってみせる。合っているときは「はい、田中です」。板書は「〜ですか」「はい、〜です」「いいえ、〜じゃありません」の3行にする。

板書案

N ですか。
はい、(わたしは)N です。
いいえ、(わたしは)N じゃありません。
例)学生ですか。——いいえ、学生じゃありません。会社員です。
〔青〕「はい」→「です」/「いいえ」→「じゃありません」を線で結ぶ

場面と発話(自作)

  • クラスの初日、先生が名簿を見ながら学生に確かめる。鈴木さんですか。——はい、鈴木です。
  • 交流会で、学生だと思った相手が実は会社員だった。学生ですか。——いいえ、学生じゃありません。会社員です。
  • 病院の受付で、名前を呼ばれて本人かどうか確かめられる。佐藤さんですか。——はい、佐藤です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、教師が仕事の絵カードを見せて「学生ですか」と聞き、カードと合っていれば「はい」、違えば「いいえ、〜じゃありません。〜です」と答えさせる。そのあと人物カード(名前・国・仕事が書いてある)を配って、ペアで当て合う。

  1. 口頭教師がカードを見せて質問し、カードと合っていれば「はい、〜です」、違えば「いいえ、〜じゃありません。〜です」と答えさせる。キューは、医者の絵カードを見せて「学生ですか」、日本の国旗を見せて「日本人ですか」、学習者の名札を見ずに別の名前で「山田さんですか」など。全員で→一人ずつの順に。
  2. ペア「だれでしょう?」。机に人物カードを4枚並べ、A がそのうち1枚を心の中で決める。B は「中国人ですか」「学生ですか」と「はい/いいえ」の質問だけで当て、当たったら交代する。質問は3つ以内、と決めると考えて聞くようになる。
  3. 産出「ひとつだけうそ」。自分のことを3文(名前・国・仕事)で言い、そのうち1つだけうその情報を入れる。聞く人は「〜さんは会社員ですか」と確かめて、うそを見つける。教師は「はい/いいえ」と後ろの形が合っているかと、「じゃありません」の形を見る。

つまずきと手当て

  • 「いいえ、学生じゃないです」「いいえ、学生ではありません」など別の否定の形を混ぜる。どれも誤りではないが、この課は「じゃありません」に統一して練習する
  • 「*はい、学生じゃありません」のように「はい/いいえ」と後ろが合わない。「はい」のあとは「です」、「いいえ」のあとは「じゃありません」と板書の2行を対にして見せる
  • 質問の「か」のあとに「?」を書いたり、上げ調子にしすぎたりする。日本語では「か」で質問になることだけ押さえ、記号の書き方は気にさせない

既習の文型との違い

  • 〜はNです(第1課 ST1)形は「です」のあとに「か」を足すだけで、語順は変わりません。否定は「です」を「じゃありません」に置き換えるので、「*学生ですじゃありません」のように「です」を残す誤りが出ます。板書で「です」を消してから「じゃありません」を書く動作を見せます。
関連する文型
学習項目 4 NのN

意味・はたらき

名詞と名詞を「の」でつなぎ、前の名詞が後ろの名詞の所属や持ち主などを表します。自己紹介では「〜大学の学生」「〜会社の社員」「日本語学校の学生」のように、どこに属しているかを言うのに使います。後ろの名詞が話の本体で、前の名詞はそれを説明する、という向きが大切です。文法の用語で言えば名詞が名詞を修飾する連体修飾の一つで、「の」は所属・持ち主・国(日本の料理)など幅広い関係をつなぎます。第2課の「誰のN」「どこのN」はこの形を質問にしたものです。

接続

N1+の+N2(N1 が N2 を説明する)

形
さくら大学の学生ABC会社の社員日本語学校の先生

導入

  • 学校の名前と会社の名前を足す教師が「わたしは教師です」と言ったあと、学校の看板の絵を指して「さくら日本語学校の教師です」と言い直す。板書の「[ ]です」の前に「[学校・会社]の」の枠を足し、学習者の学校名や会社名を入れて全員で言う。

板書案

N1 の N2
さくら大学 の 学生 です。
ABC会社 の 社員 です。
〔赤〕「の」
〔矢印〕N1(説明)→ N2(本体)

場面と発話(自作)

  • 地域の交流会で、どこで働いているかを伝える。わたしはABC会社の社員です。
  • 図書館のカードを作るとき、受付の人に所属を言う。さくら大学の学生です。
  • 交流会で、日本語学校の先生だと思われた。日本語学校の先生ですか。——いいえ、日本語学校の学生です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、学校・会社の名前カードと仕事のカードを組み合わせて「〜の〜です」を言わせる。そのあと自分の所属で言い、ST1 のやり取りの最後に足す。

  1. 口頭所属カードと仕事カードを1枚ずつ組み合わせて見せ、「〜の〜です」で言わせる。キューは「さくら大学+学生」「ABC会社+社員」「みどり病院+看護師」「日本語学校+先生」など。全員で言ったあと、組み合わせを入れ替えて一人ずつ速く回す。
  2. ペアA が所属カードと仕事カードを伏せて持ち、B が「ABC会社の社員ですか」と当てる。違えば A は「いいえ、ABC会社の社員じゃありません。みどり病院の看護師です」と正しいほうを言う。ST1 の前の形をまとめて使わせる練習になる。
  3. 産出「名札づくり」。自分の名札に所属・名前を書き、「〜の〜です。〜です」と名乗りながら教室の壁に貼っていく。教師は「の」が落ちていないか、前後が逆になっていないかを名札と声の両方で確かめる。

つまずきと手当て

  • 「*大学学生」「*会社社員」と「の」を落とす。母語に「の」にあたる語がない学習者に多いので、枠の「の」を赤で書く
  • 「*学生の大学」と順序を逆にする。「の」の前が説明、後ろが本体だと、名札の絵(大きく「学生」、小さく大学名)で見せる
  • 自分の所属を「わたしの学校はさくら日本語学校です。わたしは学生です」と2文に分けて言う。誤りではないが、自己紹介では「さくら日本語学校の学生です」と1文でまとめられることを、名札の形で見せる

既習の文型との違い

  • 〜はNです(第1課 ST1)「学生です」の前に「さくら大学の」を足すだけで、文の形は同じです。「わたしはさくら大学です」と所属だけを言う学習者がいますが、場面によっては通じるものの、自己紹介では「さくら大学の学生です」まで言わせます。
関連する文型

ST2 私の誕生日

できること自分の年齢と誕生日を言い、相手の誕生日を聞ける。

場面

クラスの最初の週に、お互いの誕生日を聞いてクラスのカレンダーに書き込む場面です。黒板に12か月の表を描き、聞いた誕生日に名前を書いていくと、聞く必要が自然に生まれます。

  • 留学生:田中さん、誕生日はいつですか。
  • 日本人の友達:8月3日です。
  • 留学生:そうですか。わたしは12月20日です。
  • 日本人の友達:何歳ですか。
  • 留学生:22歳です。
学習項目 1 〜歳です

意味・はたらき

年齢を数字+「歳」で言います。1歳から10歳と20歳には読みの変わるものがあり(いっさい・はっさい・じゅっさい/じっさい・はたち)、特に「はたち」は特別な読みです。年齢を聞くときは「何歳ですか」、ていねいには「おいくつですか」と言います。「歳」は数を数える助数詞の一つで、数字と組み合わさると「いっさい」「はっさい」のように音が詰まる(促音になる)ものがあります。

接続

数字+歳+です

形
22歳です何歳ですかおいくつですか(ていねい)20歳=はたち

導入

  • 数字から年齢へ数字カードで1〜100 を確かめたあと、教師が赤ちゃん・子ども・大人・お年寄りの絵を順に指して「1歳です」「8歳です」「30歳です」「80歳です」と言う。黒板に1〜10歳と20歳の読みを表にし、読みが変わるものを赤で囲む。

板書案

[数字]歳 です。
何歳 ですか。/おいくつ ですか。
〔赤で囲む〕1歳 いっさい・8歳 はっさい・10歳 じゅっさい
〔赤で囲む〕20歳 はたち

場面と発話(自作)

  • ホームステイ先の子どもに年を聞かれる。何歳ですか。——19歳です。
  • 役所の窓口で、年齢を確かめられる。おいくつですか。——25歳です。
  • 交流会で、同じくらいの年の人に年を聞く。何歳ですか。——20歳(はたち)です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、人物の絵カードに年齢を書いておき、「何歳ですか」「〜歳です」を速く回す。赤で囲んだ読み(1・8・10・20歳)を多めに出す。

  1. 口頭数字カードと人物の絵カード(赤ちゃん・子ども・学生・大人・お年寄り)に年齢を書いておき、絵を見せて「〜歳です」を言わせる。キューは「1歳」「8歳」「10歳」「20歳」「45歳」「80歳」。赤で囲んだ読みを多めに入れ、全員→一人ずつの順で速く回す。
  2. ペア人物カードの年齢の欄を隠して配り、B が「何歳ですか」と聞き、A がカードを見て答える。慣れたら B は先に「30歳ですか」と予想して聞き、A は「いいえ、30歳じゃありません。40歳です」と返す。
  3. 産出「年齢あてクイズ」。学習者が自分の国の有名な人の写真を1枚持ってきて、写真を見せながら「何歳ですか」と聞き、ほかの人が予想して答える。本人の年齢は言いたくない人は言わなくてよいことにする。教師は特別な読みと「何歳」「おいくつ」の使い分けを見る。

つまずきと手当て

  • 「*いちさい」「*はちさい」「*じゅうさい」と読む。赤で囲んだ読みを毎回確かめる
  • 20歳を「にじゅっさい」と読む。間違いではないが、日本では「はたち」がふつうなので、ここで覚えさせる
  • 目上の人に「何歳ですか」と聞く。年齢を聞くこと自体に気をつける場面があることと、聞くなら「おいくつですか」を一言添える
関連する文型
学習項目 2 いつ/〜はいつですか/〜月〜日

意味・はたらき

「いつ」は時を聞く疑問詞で、誕生日を聞くときは「誕生日はいつですか」と言います。答えは「〜月〜日です」。月は「〜がつ」で、4月(しがつ)・7月(しちがつ)・9月(くがつ)の読みが変わります。日は1〜10日・14日・20日・24日に特別な読み(ついたち・ふつか…とおか、じゅうよっか・はつか・にじゅうよっか)があります。

接続

N+は+いつですか/〜月〜日+です

形
誕生日はいつですか8月3日です4月(しがつ)・7月(しちがつ)・9月(くがつ)1日(ついたち)〜10日(とおか)・14日・20日・24日

導入

  • クラスのカレンダーを作る黒板に12か月の表を描き、まず月を全員で読む(4・7・9月を赤で)。次に日を1日から読み、特別な読みの日を赤で囲む。教師が「わたしの誕生日は10月14日です」と言って表に名前を書き、学習者に「〜さんの誕生日はいつですか」と聞いて、答えた人の名前を書き足していく。

板書案

N は いつ ですか。
誕生日 は いつ ですか。——8月3日 です。
〔赤〕4月 しがつ・7月 しちがつ・9月 くがつ
〔赤で囲む〕1日〜10日・14日・20日・24日
〔青〕「いつ」の位置に「8月3日」を重ねる矢印

場面と発話(自作)

  • クラスメートの誕生日を知りたくて聞く。誕生日はいつですか。——4月20日です。
  • 病院の受付で、生年月日を言う。誕生日は9月1日です。
  • 友達の誕生日にカードを渡したくて、日を聞いておく。田中さん、誕生日はいつですか。——7月7日です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、教師が表の日を指して読ませる→教師が読んで学習者が指す、の両方向を速く回す。そのあと全員が立って「誕生日はいつですか」と聞いて回り、クラスのカレンダーを完成させる。

  1. 口頭黒板の12か月の表と日の表を使い、教師が指す→学習者が読む、教師が言う→学習者が指す、の両方向で回す。キューは「4月」「7月」「9月」「8日」「14日」「20日」など読みの変わるものを多めに。そのあと教師が「誕生日はいつですか」と一人ずつ聞き、自分の誕生日で答えさせる。
  2. ペア情報差のある聞き合い。A のカレンダーには4人の誕生日に印と名前があり、B のメモには名前だけがある。B が「〜さんの誕生日はいつですか」と聞いてメモに書き、終わったら見せ合って確かめ、役を交代する。
  3. 産出「クラスの誕生日カレンダー」。全員が立ってクラスの人に誕生日を聞いて回り、黒板の12か月の表に名前を書き込む。いちばん近い誕生日の人を見つけたら教師に報告させる。教師は月日の読みと、「*いつにですか」のような「に」の入れ方を見る。

つまずきと手当て

  • 4月・7月・9月を「*よんがつ」「*なながつ」「*きゅうがつ」と読む。赤の3つだけ毎回確かめる
  • 8日を「*はちにち」、20日を「*にじゅうにち」と読む。特別な読みの日は表を見ながら声に出す回数で覚えさせる
  • 「*誕生日はいつに ですか」と「に」を入れる。「いつ」のあとは「ですか」だけ、と板書で示す

既習の文型との違い

  • 〜歳です(第1課 ST2)年齢は「何歳ですか」と数を聞き、誕生日は「いつですか」で聞きます。どちらも同じ ST で出るので、「*いつ歳ですか」と混ぜる学習者がいます。誕生日は「何月何日ですか」と聞いてもよいことも合わせて見せると、「いつ」は日まで含めて広く時を聞く語だと分かります。
関連する文型

ST3 私の趣味

できること自分の趣味を言い、相手の趣味を聞いて、同じなら「わたしも」と返せる。

場面

サークルの集まりや、クラスの休み時間に趣味の話をする場面です。趣味の絵カード(サッカー・音楽・料理・映画・アニメ・旅行など)を配り、同じ趣味の人を探す活動にします。

  • 日本人の友達:趣味は何ですか。
  • 留学生:映画とアニメです。田中さんの趣味は何ですか。
  • 日本人の友達:サッカーと映画です。
  • 留学生:そうですか。わたしも映画です。
学習項目 1 何/〜は何ですか

意味・はたらき

「何」は物やことを聞く疑問詞で、「趣味は何ですか」のように「〜は何ですか」の形で答えを求めます。「何」は後ろの音によって「なに」と「なん」の読みがあり、「何ですか」は「なんですか」と読みます。文法の用語で言えば疑問詞疑問文で、答えは「はい・いいえ」ではなく、「何」の位置に入る語で返します。

接続

N+は+何(なん)ですか

形
趣味は何ですかこれは何ですか(第2課につながる)何(なん)ですか

導入

  • 教師の趣味を当てさせる趣味の絵カードを裏返して黒板に貼り、教師が「わたしの趣味は何ですか」と聞いて学習者に当てさせる。正解のカードを表にして「わたしの趣味は料理です」と言い、板書を「趣味は [ ]です」「趣味は 何ですか」の2行にする。

板書案

N は 何(なん)ですか。
趣味 は 何ですか。——料理 です。
〔青〕答えの[ ]の位置に「何」を重ねる
〔赤〕何ですか=なんですか

場面と発話(自作)

  • サークルの最初の集まりで、隣の人に趣味を聞く。趣味は何ですか。——音楽です。
  • オンラインの交流会で、自己紹介のあとに聞かれる。〜さんの趣味は何ですか。——旅行です。
  • ホームステイの家族に、夕食のときに趣味を聞かれる。趣味は何ですか。——料理です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、趣味の絵カードを見せて「趣味は〜です」を言わせ、次にカードを隠して「趣味は何ですか」と聞き合う。最後に自分の本当の趣味で答える。言いたい趣味の言葉が無い学習者には、その場で語を教える。

  1. 口頭趣味の絵カードを裏返して貼り、教師が1枚ずつめくりながら「趣味は何ですか」と聞いて答えさせる。キューはサッカー・音楽・旅行・写真・料理など。次に学習者が質問を言う側になり、全員で「趣味は何ですか」→教師が答える、のあと一人ずつに戻す。
  2. ペア趣味の欄のある人物カードを配り、B が「〜さんの趣味は何ですか」と聞き、A がカードを見て答える。カードを替えて交代する。答えたら B が「そうですか」とあいづちを打つところまでを1回にする。
  3. 産出「趣味インタビュー」。自分の本当の趣味で、3人に「趣味は何ですか」と聞いて表に書く。言いたい語がない学習者にはその場で語を教える。教師は「なんですか」の読みと、疑問詞の位置、「はい」をつけていないかを見る。

つまずきと手当て

  • 「何ですか」を「*なにですか」と読む。この形は「なんですか」と決めて覚えさせる
  • 「*何は趣味ですか」と疑問詞を前に出す。母語の語順の影響なので、答えの文の[ ]の位置に「何」が入ると板書で重ねて見せる
  • 「趣味は何ですか」に「はい、サッカーです」と「はい」をつけて答える。「はい/いいえ」の質問との違いなので、2つの質問を板書で並べて答えの形を見せる

既習の文型との違い

  • Nですか/はい、(〜は)Nです/いいえ、(〜は)Nじゃありません(第1課 ST1)「学生ですか」は「はい/いいえ」で答える質問、「趣味は何ですか」は[ ]に入る語で答える質問です。2つを板書で並べ、答えの形の違いを見せます。
  • いつ/〜はいつですか/〜月〜日(第1課 ST2)「いつ」も「何」も答えの語が入る位置に置く疑問詞で、文の形は「Nは+疑問詞+ですか」で同じです。違うのは聞くもの(時か、物・ことか)だけなので、カレンダーと絵カードを並べて置き換えると、疑問詞の文の型が一つにまとまります。
関連する文型
学習項目 2 NとN

意味・はたらき

名詞を「と」で並べ、二つ以上を全部挙げます。趣味が二つあるときに「サッカーと映画です」のように言います。ここで並べるのは名詞だけです。「と」は挙げたものが全部だと示す並べ方で、一部だけを挙げる「NやNなど」(第3課)とはここが違います。

接続

N1+と+N2

形
サッカーと映画です音楽と料理です

導入

  • カードを2枚持つ教師が趣味のカードを2枚持って「わたしの趣味は料理と旅行です」と言い、2枚のあいだに「と」のカードをはさんで見せる。学習者にも2枚を選ばせて言わせる。

板書案

N1 と N2
趣味 は サッカー と 映画 です。
〔赤〕「と」は 名詞 と 名詞 の あいだ だけ
〔絵カード〕[サッカー]〔と〕[映画] を並べて貼る

場面と発話(自作)

  • 交流会で、趣味を二つ伝える。趣味はサッカーと映画です。
  • 国の料理を聞かれて、二つ挙げる。フォーと春巻きです。
  • クラスの名簿を作るとき、話せる言葉を聞かれる。ベトナム語と英語です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、カードを2枚ずつ引いて「〜と〜です」を言わせ、慣れたら3枚(〜と〜と〜)にする。ST3 のやり取りで、趣味を二つ答える形に入れる。

  1. 口頭趣味の絵カードを2枚ずつ見せて「〜と〜です」を言わせる。キューは「音楽・料理」「旅行・写真」「アニメ・映画」など。慣れたら3枚にして「〜と〜と〜です」まで。全員で→一人ずつ。
  2. ペア一人に趣味カードを3枚配り、A が「趣味は何ですか」と聞き、B は2枚を選んで答える。A は「サッカーと映画ですか」と確かめ、B が「はい」と返して交代。前の ST の「ですか」と「何ですか」を一緒に使わせる。
  3. 産出「自己紹介カードの趣味欄」。自分の自己紹介カードの趣味の欄に本当の趣味を2つ書き、カードを持って「趣味は〜と〜です」と発表する。教師は「と」が最後についていないか、文と文を「と」でつないでいないかを見る。

つまずきと手当て

  • 「*サッカーと映画と」と最後にも「と」をつける。「と」は名詞のあいだだけ、とカードの並べ方で見せる
  • 文と文をつなぐのに「と」を使う(「*サッカーです と 映画です」)。この「と」は名詞を並べるだけと確かめる
  • 英語の「A, B and C」にならって「サッカー、映画と音楽です」と最後の名詞の前だけに「と」を置く。誤りとまでは言えないが、話すときは「サッカーと映画と音楽です」のほうが自然だと、カードの間に「と」を全部置いて見せる

既習の文型との違い

  • NのN(第1課 ST1)「の」は前の名詞が後ろの名詞を説明して一つの物を指し、「と」は二つを同じ重さで並べて二つの物を指します。「サッカーの映画」と言うと、サッカーの話の映画が一本あることになってしまいます。絵カード1枚と2枚で見せ分けます。
関連する文型
学習項目 3 Nも

意味・はたらき

「も」は「は」の代わりに使い、前に言ったことと同じだと表します。相手の趣味や国が自分と同じとき「わたしも映画です」と返すと、共通点ができて会話が続きます。文法の用語では「は」と同じ取り立て助詞の仲間で、「は」の位置にそのまま入ります。前の人と違うときは「わたしは〜です」と「は」に戻すので、「も」と「は」の選び分けがこの項目の中心になります。

接続

N+も(「は」の位置に入る。「はも」とは言わない)

形
わたしも学生ですわたしも映画です佐藤さんも日本人です

導入

  • 同じ趣味の人に手を挙げさせる教師が「わたしの趣味は映画です」と言い、映画が好きな学習者に手を挙げさせる。手を挙げた学習者を指して「〜さんも映画です」と言い、板書の「わたしは」の「は」を消して「も」に書き替える。

板書案

N も
田中さん は 学生です。佐藤さん も 学生です。
〔赤〕「は」に×をつけて「も」に書き替える
〔青〕前の人と同じ →「も」/違う →「は」

場面と発話(自作)

  • 初めて会った人が同じ国の出身だった。わたしもベトナム人です。
  • 友達の趣味が自分と同じだった。わたしもサッカーです。
  • 交流会で、隣の人が自分と同じ仕事だった。わたしも会社員です。

練習の進め方(口頭 → ペア → 産出)

口頭では、教師が「わたしは〜です」と言い、同じなら「わたしも〜です」、違えば「わたしは〜です」と答えさせる。最後に同じ趣味の人を探すインタビューをして、見つけたら「〜さんも〜です」と報告させる。

  1. 口頭教師が自分のことを言い、学習者が自分のことで返す。同じなら「わたしも〜です」、違えば「わたしは〜です」。キューは「わたしは日本人です」「わたしは教師です」「わたしの趣味は映画です」など。同じ人に手を挙げさせてから言わせると、「も」と「は」の選び分けが目で分かる。
  2. ペア「同じ?ちがう?」。人物カードを一人1枚持ち、A がカードの国・仕事・趣味を1つずつ言う。B は自分のカードと比べて「わたしも〜です」か「わたしは〜です」で返す。3つ言ったら交代。
  3. 産出「同じ趣味さがし」。席を立って「趣味は何ですか」と聞いて回り、自分と同じ趣味の人を見つけたら「わたしも〜です」と返す。最後にクラスに「〜さんも〜です」と報告させる。教師は「はも」と重ねていないか、違うときに「は」に戻せているかを見る。

つまずきと手当て

  • 「*わたしはも学生です」と「は」と「も」を重ねる。板書で「は」を消して「も」に書き替える動作を何度も見せる
  • 相手が「学生です」と言ったのに、自分は学生ではないのに「わたしも学生じゃありません」と返してしまう。文としては正しいが、話の中身が前の人と同じときだけ「も」を使うことを、手を挙げる活動で確かめる
  • 否定の文には「も」を使えないと思い込む。相手が「学生じゃありません」と言い、自分も学生でなければ「わたしも学生じゃありません」と言えることを、人物カードで一度は練習する

既習の文型との違い

  • 〜はNです(第1課 ST1)「も」は「は」と同じ位置に入り、文の形は変わりません。違うのは前に同じことを言った人がいるかどうかで、一人目には「も」は使えません。いきなり「わたしも学生です」で自己紹介を始める学習者には、前の人の文があるときだけ、と順番で見せます。
  • NとN(第1課 ST3)「AとBです」は一つの文の中で二つを並べ、「Bも」は前の文に同じものを足します。この課では、並べるときは「と」、相手と同じときは「も」と役割を分けて練習します。
関連する文型

語彙の扱い

この課の語は、国と「〜人」、仕事、数字と年齢、月日、趣味の5つのかたまりに分かれます。国は世界地図、仕事と趣味は絵カード、月日はクラスのカレンダーで、どれも「〜人です」「〜の学生です」「趣味は〜です」のように文の形の中で使わせます。趣味は学習者が本当に言いたい語がそれぞれ違うので、絵カードにない語はその場で教え、全員に覚えさせる語と本人だけが覚える語を分けます。

この課の練習で使う語(11語・意味・連語・例文)

  • はじめまして(はじめまして) 初めて会った人に、最初に言うあいさつです。2回目からは言いません。 〜。田中です・〜。どうぞよろしくお願いします
    日本語学校の入学式のあと、隣の席の人に話しかける。
    はじめまして。田中です。どうぞよろしくお願いします。
  • 名前(なまえ) その人を呼ぶときの言葉です。相手の名前には「お」をつけますが、自分の名前にはつけません。 お〜は?・わたしの〜・〜を書く
    区役所の窓口で、名前を聞かれる。
    お名前は?——田中です。
  • 国(くに) その人が生まれて育ったところです。相手に聞くときは「お国」と言います。 お〜はどちらですか・〜の料理
    ホームステイ先の家族に、出身を聞かれる。
    お国はどちらですか。——タイです。
  • 〜人(〜じん) 国の名前のあとにつけて、その国の人だということを言います。 日本〜・中国〜・ベトナム〜
    交流会で、自分がどこの国の人かを伝える。
    わたしはベトナム人です。
  • 仕事(しごと) お金をもらって、毎日のようにすることです。学校で勉強している人は「学生です」と答えます。 お〜は?・わたしの〜
    地域の日本語教室で、ボランティアの人に聞かれる。
    お仕事は?——看護師です。
  • 学生(がくせい) 学校で勉強している人です。 大学の〜・日本語学校の〜・〜じゃありません
    図書館でカードを作るとき、所属を言う。
    日本語学校の学生です。
  • 会社員(かいしゃいん) 会社で働いている人です。 ABC会社の〜・〜です
    交流会で、相手の仕事を確かめる。
    佐藤さんは会社員ですか。——はい、会社員です。
  • 先生(せんせい) 学校で教える人です。自分の仕事を言うときは「先生」ではなく「教師」と言うのがふつうです。 日本語の〜・学校の〜
    新しいクラスで、隣の人に担任の先生のことを伝える。
    山田さんは日本語の先生です。
  • 誕生日(たんじょうび) その人が生まれた日です。 〜はいつですか・友達の〜・わたしの〜
    クラスの誕生日カレンダーを作るときに聞く。
    誕生日はいつですか。——5月5日です。
  • 趣味(しゅみ) 仕事や勉強ではなく、楽しみのためによくすることです。 〜は何ですか・わたしの〜
    サークルの最初の集まりで、隣の人と話す。
    わたしの趣味は写真です。
  • 料理(りょうり) 食べ物を作ることです。作った食べ物のことも「料理」と言います。 国の〜・日本〜・〜教室
    交流会で、相手と同じ趣味だと分かった。
    趣味は料理です。——わたしも料理です。

宿題と次のコマ

宿題は、名前・国・仕事・誕生日・趣味を入れた自己紹介を5文書いてくること。次のコマの最初に一人ずつ読んでもらい、聞いている人に「お国は?」「誕生日はいつですか」と一つずつ質問させてから、第2課の ST1「どこですか」に入ります(第1課の「〜は何ですか」が第2課の「〜はどこですか」につながります)。

よくある質問

  • 『できる日本語 初級』第1課「はじめまして」は何コマで終わりますか?

    90分なら4コマが目安です。1コマ目に導入とST1の前半、2コマ目にST1の残り、3コマ目にST2(数字・年齢・月日)、4コマ目にST3と課のまとめを置きます。数字と日付の読みに時間がかかるクラスでは、ST2の前に15分ほど数字の帯を足すと無理がありません。

  • 自己紹介で「わたしは」を毎回言わせるべきですか?

    導入では「わたしは〜です」の形を見せますが、実際の自己紹介では「田中です」のように「わたしは」を省くほうが自然です。ST1の口頭練習で両方を聞かせ、ペアと産出の活動では省いた形をふつうに使わせます。「わたしは」を毎文につけると、相手と比べているように聞こえることもあると添える程度で十分です。

  • 「ついたち」「はつか」など日付の特別な読みは、この課で全部覚えさせますか?

    全部を一度に覚えさせるより、表を黒板に残して、自分とクラスの誕生日に出てくる日から声に出させるほうが定着します。特別な読みの日(1〜10日・14日・20日・24日)は赤で囲んで毎回確かめ、時間や曜日を扱う第3課でもう一度くり返します。

  • 年齢を聞き合う練習は、学習者に失礼になりませんか?

    大人の学習者には年齢を言いたくない人もいるので、口頭とペアの練習は人物カードの架空の年齢で行い、自分の年齢は言いたい人だけにします。あわせて、日本では目上の人に年齢を聞くことに気をつける場面があること、聞くなら「おいくつですか」を使うことを伝えておきます。

  • ひらがながまだ読めない学習者がいるとき、板書はどう組みますか?

    板書は「わたしは[ ]です」のような枠と、名札・国旗・絵カードを中心にし、文字が読めなくても音とカードで練習できるようにします。「は」の上の小さな「わ」や赤い「お」のような印は、文字が読めない段階でも目印として働きます。文字の読み書きは別の時間に並行して進めます。

この課に関係する用語・解説・練習問題

この課の文型を、日本語教員試験の用語でいうと何にあたるか。授業の説明に迷ったときの確認と、試験対策に。