必須の教育内容の区分「コミュニケーション能力」の項目の一つで、読むこと・聞くことにあたる力。到達目標は「受容・理解能力について理解し、学習者の受容・理解能力(読むこと・聞くこと)を向上させるための方法を理解している」とされている。
つまり問われるのは教員自身の読解力・聴解力ではなく、学習者のそれを伸ばす方法のほうである。多読、スキャニングとスキミング、シャドーイング、聴解タスクの設計といった話題がここに集まる。
学習者の側から見れば4技能のうちの受信(聞く・読む)にあたり、CEFRや日本語教育の参照枠では受容という言語活動として整理される。同じ区分でも、対人関係能力・異文化調整能力は教員自身の力とされており、向きが違う点に注意する。
中級クラスで、学習者が新聞記事を辞書を引きながら一語ずつ訳していて、時間内に読み終わらないとする。教師が「まず見出しと最初の段落で何の記事かをつかむ」「日付と場所だけを探す」のように読み方を分けた課題を出すと、スキミングとスキャニングを使い分ける練習になる。この項目で問われるのは、こうした方法を理解しているかどうかである。
聴解では、音声を一度で全部聞き取らせるのではなく、1回目は「誰と誰が話しているか」、2回目は「待ち合わせの時間」のように、聞く目的を決めてから流す方法がある。やさしい本をたくさん読む多読や、聞こえた音声を追いかけて声に出すシャドーイングも、この項目に集まる話題である。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。