聞く・話す・読む・書くの4技能を、別々の練習として切り離さず、一つの活動の中で結びつけて扱う考え方。記事を読んで意見を話し合い、その内容を書いてまとめる、といった流れが典型例。
現実の言語使用では技能は単独では現れない。読んだことを話す、聞いたことをメモに書くという形で常に連動しており、統合することで学習が本物の使用に近づく(真正性が高まる)。技能を受信(聞く・読む)と発信(話す・書く)、音声と文字の2軸で整理する見取り図も押さえておきたい。
4技能は、CEFRでは受容・産出・やり取り・仲介の4つのモード、日本語教育の参照枠では聞くこと・読むこと・話すこと(やり取り)・話すこと(発表)・書くことの5つの言語活動で捉え直されている。「4技能」の枠組み自体が更新されつつある点が新しい出題ポイント。
中級の授業で、「外国人観光客の増加」についての短いニュース音声を聞き、メモを取る(聞く・書く)。次に関連する新聞記事を読み(読む)、グループで地元への影響について意見を出し合う(話す)。最後に、話し合いをもとに自分の意見を400字程度にまとめる(書く)。一つのテーマの中で、4技能が順につながっている。
生活の場面に置き換えると、職場で電話を受けて内容をメモし、同僚に口頭で伝え、あとで報告をメールで送る、という流れになる。実際の言語使用では、聞いたことを書き、書いたものを読んで話すというように、技能が連動して現れる。授業の中でこの流れを再現することが、4技能を統合する意味である。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。