聞こえてくる音声を、影のように少し遅れて即座に復唱する訓練。もとは同時通訳者の訓練法で、日本語教育では音声とリスニングの指導に取り入れられている。
音の流れ・拍・アクセント・イントネーションといったプロソディの習得をねらうプロソディ・シャドーイングと、意味内容の理解を伴わせるコンテンツ・シャドーイングに分けられる。音声を保持しながら再生する作業が音韻ループに負荷をかけ、音声知覚の自動化を促すと説明される。
テキストを見ながら行うのはシャドーイングではなくパラレル・リーディング(音読)である点、また意味を考えずに音だけ真似する状態が続くと効果が限られる点が指摘される。素材はすでに意味が分かる、少しやさしめのものを選ぶのが原則で、これは多読の原則とも共通する。
1分ほどのニュース音声を使う場合、最初はスクリプトを見ずに聞いて内容をつかみ、次にスクリプトを見ながら音声と同時に読む(パラレル・リーディング)。そのあとでスクリプトを閉じ、音声を聞きながら少し遅れて同じように声に出して追いかける。この最後の段階がシャドーイングにあたる。
アクセントやイントネーションをまねることに集中するのがプロソディ・シャドーイング、意味を考えながら追いかけるのがコンテンツ・シャドーイングである。自分の声を録音して元の音声と聞き比べると、どこで遅れたか、どの音が崩れたかが分かりやすい。慣れないうちは、短い区切りの素材から始めるとよい。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。