日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

コミュニケーション能力(こみゅにけーしょんのうりょく)

区分5 言語 ・ 日本語教員試験の用語

文法的に正しい文を作れることに加えて、その場にふさわしい言い方を選べることまで含めた力。ハイムズが、チョムスキーの言語能力(頭の中の規則の知識)に対して立てた概念で、伝達能力とも訳される。コミュニカティブ・アプローチの理論的な支えになった。

カナルとスウェインは4つに分けた。語彙・文法・発音などの文法能力、場面や相手に応じて適切に使う社会言語能力、まとまりのある談話を作る談話能力、通じないときに切り抜ける方略的能力である。「文法能力さえ高ければコミュニケーション能力が高い」とする選択肢は、この分割を無視したもの。

必須の教育内容にも同名の区分があり、5項目が並ぶ。一般目標は「学習者の日本語によるコミュニケーション能力を育成するために、コミュニケーション能力に関する知識を身に付ける。また、日本語教育を実践する上で必要となるコミュニケーション能力を向上させることができる」で、学習者に向かう面と教師自身に向かう面の二本立てになっている。到達目標では、受容・理解能力/言語運用能力/社会文化能力の3つが学習者の能力を向上させる方法、対人関係能力/異文化調整能力の2つが自らの能力の向上とされている。

提唱・出典: ハイムズ(Hymes)/カナルとスウェイン(Canale & Swain)
具体例

学習者が初対面の年上の相手に「あなたは何歳ですか」と聞いたとする。文としての誤りはないが、場面にふさわしいとはいいにくい。文法的に正しい文を作れることと、いつ・誰に・何をどう言うかを判断できることは別であり、後者まで含めた力がコミュニケーション能力である。

カナルとスウェインの4つに当てはめると、「きのう友だちに会いました」と正しく言えるのは文法能力、目上の相手に「〜ていただけませんか」を選べるのは社会言語能力、話を「まず」「それから」でつないでまとまった説明にするのは談話能力、「せんたくばさみ」が出てこないときに「服をほすときにとめるもの」と言い換えるのは方略的能力にあたる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: コミュニケーション能力 — 学習者を伸ばす3つ、教師自身の2つこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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