文型・文法項目を、易しいものから難しいものへと配列したシラバス。文法シラバス・文型シラバスとも呼ばれ、日本語の初級総合教科書の多くがこの原理で作られている。
既習事項を土台に新しい形を積み上げるため、体系的で漏れがなく、教師も学習者も進度を把握しやすい。オーディオリンガル・メソッドの文型練習と結びつきが強い。
犠牲になるのは使用場面との結びつきである。「文法は分かるのに、その場面で使えない」という状態が起きやすい。そのため場面・機能・タスクの原理を組み合わせて補うのが一般的で、「構造シラバス=時代遅れ」と断じる選択肢も、逆に「体系的だから最も優れている」とする選択肢も誤り。
初級教科書の目次を見ると、「〜は〜です」→「これ・それ・あれ」→「〜ます・〜ません」→「〜てください」→「〜ています」のように、文型が易しい順に並んでいることが多い。各課で新しい文型を一つか二つ導入し、前の課で学んだ形を使いながら積み上げていく。
この順序で学んでいる学習者が、学び始めて間もない時期に病院に行く必要が出てきたとする。「頭が痛いです」は言えても、症状がいつから続いているかを説明する形はまだ習っていない。必要な場面が文型の順序どおりに訪れるとは限らないことが、構造シラバスの弱点として現れる例である。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。