日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

言語政策(げんごせいさく)

区分2 言語と社会 ・ 日本語教員試験の用語

国や自治体などが、社会の中で言語をどう扱うかについて行う意図的な介入。公用語の指定、表記の基準づくり、学校で教える言語の決定、少数言語の保護などが含まれる。実行のための具体的な計画を言語計画と呼ぶ。

クーパーによる3分類が要点。ある言語の社会的な地位や用途を定める席次計画(地位計画)、正書法・文法・語彙などを整備する実体計画(本体計画)、教育を通じて話者を増やす普及計画(習得計画)の3つである。日本の当用漢字・常用漢字や現代仮名遣いの制定は実体計画にあたる。

「言語の問題は自然に決まるもので政策は関与しない」という選択肢は誤り。標準語の制定も、方言札に象徴される方言矯正も、政策としての介入である。近年は多言語対応・やさしい日本語・日本語教育推進法など、定住外国人への対応が政策の焦点になっている。

提唱・出典: クーパー(Cooper・言語計画の3分類)
具体例

戦後の日本で、日常に使う漢字の範囲を当用漢字として示し、のちに常用漢字表に改めたこと、また現代仮名遣いを定めたことは、言語の中身そのものを整備する実体計画の例である。学校で教える文字や、新聞・公用文の表記は、こうした基準をもとにしている。どの文字をどう書くかも、自然に決まったものではなく、政策として定められてきた面がある。

ある国が独立後に、国内の多くの言語の中から一つを公用語に指定し、行政や学校で使う言語と定めるのは席次計画にあたる。その言語を学校教育や成人向けの講座で広め、使える人を増やそうとするのが普及計画である。日本語教育推進法のもとで国や自治体が日本語教育の機会を整えることも、言語政策の一つとして見ることができる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
関連用語
もっとくわしく: 多言語社会と言語政策 — 複数の言語が接触するとき、何が起きるのかこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
▸
この用語が出る練習問題
PR参考書・問題集

読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。

おすすめ教材の一覧はこちら