標準語は、規範として人為的に整備された理想的な言語変種を指す。これに対して共通語は、異なる方言の話者どうしが実際に通じ合うために使っている現実の言語を指す。
戦後の国語施策や言語研究では、「正しい言葉」という規範性の強い「標準語」という呼び方を避け、「共通語」が使われるようになった。
2つの定義を入れ替えた選択肢に注意。「規範=標準語/現実=共通語」と対で覚える。
青森出身の人と鹿児島出身の人が東京で出会い、互いの方言では通じにくいので、テレビなどで耳にする言い方を使って話す。アクセントや言い回しに地元の特徴が少し残っていても、実際に通じ合うために使っているこの言葉は「共通語」と呼べる。完全に規範どおりかどうかではなく、互いに通じることが基準になっている。
一方、「標準語」は、どう話すのが正しいかという規範の考え方と結びついている。かつて学校で方言を使った子どもに方言札を下げさせたように、標準語の考え方は方言を正すべきものとして扱う方向にも働いた。日本語教育で何を教えるかを考えるときにも、規範としての形と実際に通じ合っている形の区別が役に立つ。
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