一つの言語の内部にある、話し手や場面によって異なる言い方のまとまり。英語の variety の訳語で、方言も共通語も待遇表現も、すべて対等な「変種」としてとらえるのが社会言語学の立場である。
話し手の属性(地域・年齢・性別・職業・社会階層)によって決まる変種を位相(社会方言・使用者による変種)、場面のあらたまり度や媒体によって選ばれる変種をスタイル(使用域・使用による変種)と呼び分ける。地域による変種が地域方言である。
試験では「変種のうち一つだけが正しい言語である」という前提の選択肢が誤り。どの変種にも体系性があり、優劣ではなく機能の分担としてとらえる、というのが基本姿勢。