日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

言語接触(げんごせっしょく)

区分2 言語と社会 ・ 日本語教員試験の用語

異なる言語を話す集団が接触することで、言語どうしが影響し合う現象。交易・移住・征服・植民地化・メディアなどが接触の場となる。

結果として起こるのは、語彙の借用(日本語の漢語・外来語)、発音や文法への干渉、両言語の混合による新しい言語の発生、そして少数派言語が使われなくなる言語交替(言語シフト)や言語消滅である。ネオ方言のように、同一言語内の変種どうしの接触でも同様のことが起こる。

接触が対等に起こることはまれで、社会的な力関係が結果を左右する点が要点。日本国内では、アイヌ語や琉球諸語が同化政策のもとで話者を失っていった歴史が、言語政策・言語権の問題として問われる。

具体例

日本語には、古くは中国語から「先生」「学問」のような漢語が、江戸時代にはオランダ語から「コーヒー」「ガラス」のような語が、明治以降は英語などから「テレビ」「ニュース」のような外来語が入ってきた。こうした語彙の借用は、言語どうしが接触した結果として最もよく見られるものの一つである。借用された語は、発音や意味を日本語に合わせて変えながら定着していく。

移民の多い地域では、少数派の言語を話す家庭の子どもが、学校や地域で社会の主流言語だけを使うようになり、親の言語が次の世代に受け継がれなくなることがある。これが言語交替で、話者がいなくなれば言語消滅に至る。どちらの言語が残るかは、言語そのものの性質ではなく、社会的な力関係に左右される。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: 多言語社会と言語政策 — 複数の言語が接触するとき、何が起きるのかこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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