日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

社会文化能力(しゃかいぶんかのうりょく)

区分5 言語 ・ 日本語教員試験の用語

必須の教育内容の区分「コミュニケーション能力」の項目の一つ。到達目標は「日本語での社会言語的な適切さに関する知識や社会文化的知識について理解し、学習者の社会言語能力及び社会文化能力を向上させる方法について理解している」とされている。

扱うのは、敬語をどこまで使うか、どこまで踏み込んで質問してよいか、断りをどう切り出すか、沈黙をどう扱うかといった、明文化されていない約束事である。カナルとスウェインの社会言語能力と重なる領域で、ポライトネス・ウチとソト・待遇表現の知識が道具になる。

指導という観点が加わるので、教員には「なんとなくそう言う」を言語化して説明できることが求められる。同時に、自分の側の約束事を唯一の正解として押しつけない視点も要る。

具体例

学習者がアルバイト先の店長に「明日、休みます」と伝え、店長が困った顔をしたとする。文としては正しいが、職場では「明日、休ませていただけないでしょうか」のように許可を求める形で切り出すほうが角が立ちにくい。教師がこの違いを「決めたことを伝える言い方」と「相手に判断を委ねる言い方」として言葉にして説明できれば、学習者は場面に応じて選べる。

誘いを断る場面で、日本語では「その日はちょっと……」と言いさして理由をぼかすことがある。一方、学習者の育った環境では理由をはっきり述べるのが礼儀とされることもある。どちらかを正解と決めるのではなく、日本語ではこう受け取られやすいという知識として示すことが求められる。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: コミュニケーション能力 — 学習者を伸ばす3つ、教師自身の2つこの用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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