自分の属する集団の文化を当然の基準とみなし、他の文化をそこからの逸脱、あるいは劣ったものとして評価する態度。社会学者サムナー(Sumner)が用いた語として知られる。
自覚されにくいことが特徴で、「ふつうは〜する」「常識では〜だ」といった言い方のなかに現れる。教室では、学習者の行動を自分の文化の物差しで解釈してしまう教師自身の視点として問題になる。
対概念が文化相対主義。ベネットの異文化感受性発達モデル(DMIS)では、否定・防衛・最小化という自民族中心的な段階から、受容・適応・統合という文化相対的な段階へ進むと説明される。
教師が「時間を守るのは常識だから、遅刻する学生はだらしない」と考えるとき、その常識は自分の育った社会の基準かもしれない。時間に対する感覚には文化による違いがあり、自分の基準を唯一の正解とみなすところにエスノセントリズムが現れる。遅刻を注意する必要はあっても、人柄の評価と結びつける前に一度立ち止まる。
学習者が自国の結婚式の習慣を紹介したとき、教師が「日本ではそんなことはしない、変わっている」と反応してしまう場面も同じである。日本を基準に置き、相手の文化をそこからのずれとして語るところに、自民族中心の見方が表れている。まずは興味をもって質問し、相手の説明を聞くことから始めたい。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。