内閣告示「送り仮名の付け方」は、活用のある語は活用語尾を送ることを原則とし、そのうえで通則ごとに例外と許容を示している。
「行う/行なう」のように複数の書き方が認められる場合があるのはこのため。表記の基準は一通りに縛るものではなくよりどころとして示される、という性格を押さえておくと、現代仮名遣い・常用漢字表・ローマ字のつづり方も同じ枠で読める。
「書く」は「書か(ない)・書き(ます)・書け(ば)」と変わる部分を送るのが本則である。例外として、語幹が「し」で終わる形容詞は「し」から送り(著しい・惜しい)、活用語尾の前に「か」「やか」「らか」を含む形容動詞はその音節から送る(静かだ・穏やかだ・明らかだ)。
学習者の作文で「行なう」「表わす」と書かれていても、「送り仮名の付け方」では許容として認められた形なので、誤りとして直す必要はない。教室では本則の「行う」「表す」を示しつつ、許容の形を見たときに混乱しないよう説明しておくとよい。新聞や公用文では、それぞれの決まりに従って書き方を統一していることがある。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。