てあるは他動詞に付き、「窓が開けてある」のように誰かが意図的にそうしたという含みをもつ。自動詞に付く「開いている」が結果の状態だけを述べるのと対比される。
ておくは「予約しておく」の先を見越した準備と、「そのままにしておく」の状態の維持。てしまうは「読んでしまった」の完了と、「忘れてしまった」の後悔・取り返しのつかなさ。
いずれもテンス(時)ではなく、動作の局面や話し手の捉え方に関わる形式。
部屋に入ったとき、「電気がついている」は今の状態をそのまま述べるだけだが、「電気がつけてある」と言うと、誰かが目的があってつけておいたことがうかがえる。教室で「黒板に名前が書いてあります」「窓が開けてあります」のように、実際の物を指しながら練習させると違いが伝わりやすい。
「明日のテストのために単語を覚えておく」は準備、「窓を開けておいてください」はそのままの状態を保つ意味である。「財布を落としてしまった」は残念な気持ちを伴い、「宿題を全部やってしまった」は完了を表す。話しことばでは「覚えとく」「落としちゃった」のような縮約形もよく使われる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。