日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

インストラクショナルデザイン(いんすとらくしょなるでざいん)

区分4 言語と教育 ・ 日本語教員試験の用語

教育活動の効果と効率と魅力を高めるための、理論とモデルを集めた設計の方法論。ID(Instructional Design)と略される。授業の良し悪しを教師の勘や経験だけに委ねず、目標・評価・活動の関係を筋道立てて組み立てることを目指す。

3つの語はそれぞれ別の問いに対応する。効果=目標に到達できたか、効率=より短い時間・少ない負担で到達できたか、魅力=学習者がもっと学びたいと思えたか。このうち魅力を落として「効果と効率を高めるもの」とだけ書いた選択肢は誤りである。

IDのモデルは、どの学習観に立つかで顔つきが変わる。スキナーのプログラム学習は行動主義、ガニェの9教授事象は認知主義、コリンズの認知的徒弟モデルは構成主義に対応する。「IDは行動主義の産物なので今は使われない」という趣旨の選択肢は、この幅を見落としたもの。

提唱・出典: 鈴木克明(2005)による定義がよく引かれる
具体例

「日本語で電話の予約ができるようになる」という目標の授業を考える。教師はまず、授業の終わりに学習者がどんな予約の電話をかけられれば合格かを決め、そのために必要な表現と練習を逆算して並べる。授業後には、目標に届いたかに加えて、時間が足りたか、学習者が練習を楽しめたかも振り返る。目標・評価・活動を筋道立てて組み立てるこの考え方がインストラクショナルデザインである。

同じ内容を教えても、ある教師の授業は分かりやすいのに、別の教師の授業は分かりにくいということがある。IDは、その違いを才能で片づけず、目標の示し方、例の出し方、練習の量、フィードバックのタイミングといった設計の要素に分けて見直す。うまくいった授業の工夫を、ほかの教師も使える形にするための方法論でもある。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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もっとくわしく: ICTとインストラクショナルデザイン — 道具ではなく設計の話この用語を含むテーマを、通して読める解説記事です
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