日本語教員プラネット 日本語教員試験 対策の問題集

言語学の下位分野(げんごがくのかぶんや)

区分5 言語 ・ 日本語教員試験の用語

言語のどの層を見るかによる分野の分かれ方。音を物理的・生理的に扱う音声学、その音が意味の区別に果たす役割を扱う音韻論、語の内部構造を扱う形態論、語を並べて文を作る規則を扱う統語論、意味そのものを扱う意味論、文脈の中での意味の働きを扱う語用論が基本の6つ。

「音声学と音韻論は同じもの」とする選択肢は誤り。[p]と[b]という音の違いそのものを記述するのが音声学で、それが日本語で語を区別する(パン/バン)という事実を扱うのが音韻論である。同じように、文として成り立つかを見るのが統語論、その文が皮肉として働くかを見るのが語用論になる。

周辺に、社会との関係を見る社会言語学、心理過程を見る心理言語学、言語どうしを比べる対照言語学、系統や変化を扱う歴史言語学がある。分野名と扱う対象の対応は、そのまま入れ替えの選択肢として問われる。

具体例

部屋で「ちょっと寒いですね」と言われて窓を閉めるとき、聞き手は言われた内容を手がかりに相手の意図をくみ取っている。「寒い」という語の意味を扱うのは意味論、この発話が窓を閉めてほしいという依頼として働くことを扱うのは語用論である。同じ一言でも、どこに注目するかで分野が変わる。

「先生に作文を書かせられた」の「書かせられた」を「書か・せ・られ・た」と分けて語の内部を見るのは形態論、「先生に」「作文を」と述語の関係や語の並び方を見るのは統語論の仕事になる。学習者の誤りを分析するときも、どの層の誤りなのかを分けて考えると、指導の手立てが立てやすい。

混同しやすい語との違い
押さえどころ
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