テストの結果がどれだけ安定しているかという性質。同じ受験者が別の日に受けても、別の採点者が採点しても、ほぼ同じ結果になるならば信頼性が高い。
確かめ方には、同じテストを時間をおいて2回行う再テスト法、項目を2つに分けて相関を見る折半法、内的整合性を示すクロンバックのα係数などがある。作文やスピーチのように採点者の判断が入るものでは採点者間信頼性が問題になり、ルーブリックの作成と採点者訓練が対策になる。一般に、項目数を増やす・採点基準を明確にする・実施条件をそろえることで信頼性は上がる。
妥当性と混同しないこと。また、信頼性を上げようとして採点しやすい客観問題ばかりにすると妥当性が下がることがあり、両者はしばしば緊張関係に立つ。実施のしやすさ・費用・採点の手間といった実用性も含めて、3つのバランスで判断するのが評価論の基本姿勢である。
スピーチを二人の教師が採点したところ、同じ学習者に一人は10点中8点、もう一人は5点をつけた。採点の観点が人によって違っていたためで、採点者間信頼性が低い状態である。観点と段階の記述をそろえたルーブリックを作り、事前に数人分の録画で試し採点してから本番に臨むと、点のぶれを小さくできる。
選択式の問題が5問しかない語彙テストでは、たまたま知っている語が出たかどうかで点数が大きく変わる。問題数を増やす、指示文や時間など実施条件をそろえるといった工夫が、結果を安定させることにつながる。テストの結果で合否やクラスを決める場面ほど、こうした安定性が求められる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。