地域に暮らす外国人(生活者としての外国人)を対象に、公民館や国際交流協会、市民団体などが担ってきた日本語教育。地域日本語教室がその中心にある。
特徴は、学習者の在留資格・母語・学習目的・在住年数がきわめて多様なこと、ボランティアが主な担い手であること、参加が不定期で出入りが自由なことなど。学校型の一斉授業とは前提が異なり、進学・試験合格ではなく生活課題の解決が目標になりやすい。
近年は「日本人が教え、外国人が教わる」関係ではなく、地域の住民どうしの対話と相互学習の場として捉える考え方が主流。体制づくりのために地域日本語教育コーディネーターを配置する事業も進む。「体系的なシラバスで段階的に進む」といった学校型の記述はひっかけになる。
土曜の午前に公民館で開かれる日本語教室に、来日1か月の技能実習生、子育て中の配偶者、10年住んでいる会社員が集まることもある。出席者も毎回変わるため、積み上げ式の教科書を順に進めるより、「病院で症状を伝える」「学校からのお便りを読む」など、その日の生活課題に合わせた活動が組まれやすい。
近年の教室では、ボランティアの住民が一方的に教えるのではなく、ごみの出し方や地域の祭りについて互いに話し合う時間も大切にされる。学習者が自国の料理を紹介し、日本人の参加者が質問するといった活動は、相互学習の場という考え方を具体化したものである。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。