移住者や留学生を受け入れる側の社会。受入れ社会・受容社会ともいう。移住してくる側はゲスト、あるいは移住者・新住民などと呼ばれる。
異文化適応は移住者だけが努力して達成するものではなく、ホスト社会の側の受け入れ方(制度・情報の出し方・住民の態度)に大きく左右される。やさしい日本語の取り組みや多文化共生施策は、ホスト社会側の変化を促すものと位置づけられる。
「適応=ゲストがホストに合わせること」と一方向で説明する選択肢は誤り。地域日本語教室を双方向の対話の場と捉える考え方も、この前提の上にある。
市役所の窓口で外国人住民が手続きに困っているとき、本人の日本語力だけを問題にするのではなく、案内文をやさしい日本語にする、多言語の表示を置く、職員が言い方を工夫するといった対応も考えられる。こうした取り組みは、ホスト社会の側が変わることで適応を支える例である。
地域日本語教室で、日本人ボランティアが学習者の国の習慣について学ぶ時間をつくるのも同じ考え方に立つ。学ぶのは外国人だけではなく、受け入れる住民の側も相手を知る必要がある。住民向けの講座で、やさしい日本語での話し方を学ぶ取り組みも、ホスト社会の側の学びの例である。
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