完成した作文(プロダクト)だけを評価するのではなく、書くまでの過程そのものを指導の対象とする作文指導。構想・アイデア出し → 下書き → 読み手からの反応 → 推敲 → 清書という流れをたどる。
重要なのは、この流れが一方向ではなく行きつ戻りつすると考える点。推敲の途中で構成を組み直したり、内容を足したりすることが前提になっている。教師のフィードバックも完成後の添削ではなく、下書き段階で内容や構成について与えるほうが効果が大きい。
ピア・レスポンスと組み合わせて、下書き段階で読み手の反応を得る形が典型的。従来型のプロダクト・アプローチ(模範文を示して同じ形を書かせ、提出物を添削する)との対比で問われる。「文法の誤りを最初に徹底的に直す」は、この考え方とは相性が悪い。
「私が大切にしているもの」という作文で、1回目の授業ではテーマについて思いつくことを自由に書き出し、図にまとめる。2回目に下書きを書き、クラスメートと読み合って質問や感想をもらう。3回目にそれをもとに内容を足したり段落の順序を変えたりして書き直し、教師からの内容面のコメントを受けてから清書する。
書き直しの途中で、書き手が最初に考えた結論とは違うことを書きたくなったと気づき、構想の段階に戻ることもある。プロセス・ライティングでは、こうした行きつ戻りつを失敗ではなく、考えが深まる過程として扱う。教師は、書き直しの理由を学習者に短く書き残させておくと、指導の手がかりにできる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。