作文・録音・活動の記録・振り返りシートなどの学習成果物を継続的に蓄積し、その全体から学習の過程と伸びを評価する方法。1回のテストで測る方法に対する代替的評価(オルタナティブ・アセスメント)の代表例。
学習者自身が何を入れるかを選び、なぜ入れたかを書くところに意味がある。自分の学びを振り返る力(メタ認知)が働き、自律学習を支える。教師との面談や、学習者どうしのピア評価と組み合わせて使われることが多い。ヨーロッパ言語ポートフォリオ(ELP)やJF日本語教育スタンダードのポートフォリオが具体例。
弱点は、時間と手間がかかること、そして評価の信頼性を保ちにくいこと。だからこそルーブリックのような基準づくりが不可欠になる。「ポートフォリオは成果物を集めるだけでよい」という選択肢は誤りで、振り返りと基準がなければ評価にならない。
作文クラスで、学習者は毎回の作文の下書きと清書、教師やクラスメートからのコメントを一冊のファイルにまとめる。学期の終わりに、その中から自分が最も成長したと思う作文を2編選び、なぜそれを選んだのか、何ができるようになったのかを振り返りシートに書く。教師はファイル全体と振り返りを見て、学期を通した伸びを評価する。
会話の授業なら、学期の初めと終わりに同じテーマで1分間話した録音を残しておき、学習者自身に聞き比べさせることができる。使える言葉が増えた、間が短くなったといった変化を本人が言葉にすることで、次の目標を立てる材料にもなる。録音の選び方や振り返りの観点を教師が示しておくと、変化に気づきやすくなる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。