否定的な出来事や情報のほうが、肯定的なものより強く印象に残り、判断に大きく影響する傾向。
一度の失敗経験が、それまでの多くの良い接触を覆い隠してしまう。異文化間の接触では、うまくいかなかった一場面が「あの国の人は…」という印象を作り、以後の関わり方を左右する。良い接触の回数を意識して増やすことが対処のひとつになる。
留学生がホームステイ先で一度だけ強く注意された経験を、何か月もの楽しい生活よりも鮮明に覚えていて、「日本の人は冷たい」と話す、という場面が考えられる。多くの良い経験があっても、否定的な一場面が全体の印象を左右してしまう。これがネガティビティバイアスの働きである。
教師が作文にコメントするとき、誤りの指摘ばかりが並ぶと、学習者には「全部だめだった」という印象が強く残りやすい。できている点を具体的に挙げてから直すべき点を示す、直す点を数か所に絞る、といった工夫は、否定的な情報が過大に受け取られることを和らげる方法として考えられる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。