「動物—犬—柴犬」のように、意味の広さで階層をなす関係を包摂関係といい、広いほうを上位語、狭いほうを下位語と呼ぶ。
語彙をこの階層で整理すると、初級で「動物」「乗り物」といった上位語を先に与え、そこにぶら下げて語を増やす設計ができる。文章中では上位語による言い換えが結束性を作る働きもする。
「果物—りんご—ふじ」では、「果物」が「りんご」の上位語、「りんご」が「ふじ」の上位語になる。中間の「りんご」は、見る向きによって上位語にも下位語にもなる。初級の教室で学習者が知らない語に出会ったとき、「ふじはりんごの一種です」と上位語で説明すると、意味の見当をつけさせることができる。
文章では、前に出た下位語を上位語で受けて言い換えることがある。「店でトマトとキュウリを買った。最近、野菜の値段が上がっている」では、「野菜」が前の文の「トマト」「キュウリ」を受けており、同じ語の繰り返しを避けながら二つの文をつないでいる。これは結束性を作る手段の一つになる。
読んだ用語を1冊で引き直す・体系で押さえ直すなら。